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動物たちの生き抜くための冬じたく―“やっぱりみんな、すごいんです!”食いしん坊のたぬきのポコタは、りすやねずみが冬に備えて木の実を蓄えていることを知り、真似をしようとしますが、うまくいきません。落ち込むポコタに仲間がやさしく声をかけて……。しもかわらゆみが美しい細密画で描く、たぬきの生態ベースにした冬支度の物語。「みんなそれぞれ得意なことがある」、個を認め合うやさしさがつまった、心あたたまる作品です。
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Posted by ブクログ
しもかわらゆみさんの絵本と聞いて、すぐに思い付くのは動物細密画なのだが、彼女の場合、愛嬌たっぷりに感情の豊かさも表れた親しみやすい細密さが特徴的なのです。
扉絵をめくってみると、ぱあっと飛び込んでくる見開きの秋の森の世界は、赤と緑の色のバランスも絶妙にやわらかく描かれた水彩の淡い瑞々しさが美しく、その中でたぬきのポコタを中心に、ねずみやりす、いのしし、とり等の動物たちが生き生きと木の実を探しています。
しもかわらさんの動物の絵を見ていて、特に驚かされるのが毛並みの丁寧な描き方で、その一本一本の細やかさが目に見えて分かることによって、まるっとしたやわらかみやツンとした触感を想像させてくれる、そうした存在感の確かさに加えて、どこに木の実を埋めたのか「ぼく……おぼえていない!」と、本来の動物には無い、まるで人間の子どものような愛らしい感情表現が覗える表情の描き方もあることには、絵本の楽しさを実感させてくれます。
そしてお話の内容からは、しもかわらさんのあとがきにもあるように、厳しい冬に向けた動物たちの準備を絵本の中ではほのぼのとした楽しい雰囲気で展開していく中、りすはりすならではの、たぬきはたぬきならではの特性を活かした準備の仕方から、それぞれにしかない個性の素晴らしさを知ることができ、それはそのまま、人間の子どもたちひとりひとりの異なった個を尊重してくれているように思われたのです(2023年作)。
Posted by ブクログ
しもかわらゆみさんの絵本ですね。
あきのもりは
おいしそうな きのみで いっぱい。
くいしんぼうの たぬきのポコタは、
りすや ねずみが ふゆにそなえて、
つちのなかに きのみを
うめているのを みて…………。
森の動物たちの生態を、可愛らしい愛嬌のある精密画で描かれています。
りすや ねずみは きのみを かくしたところを
なんとなく おぼえて います。
ところが ポコタは かくしたところを
わすれて しまうのです。
でも、りすや ねずみは ポコタには
ちがう ほうほうで ふゆを こせるのを
しっています。
やさしさにあふれた、心温まるお話です。
もうひとつ、木の実を隠すと、新しい命が生まれてくることも、あとがきに、しもかわらゆみさんが語られています。
精密画の動物たちが、とても可愛らしいのが嬉しいですね。
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小説・文芸
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