抵抗への参加──フェミニストのケアの倫理──

キャロル・ギリガン / 小西真理子 / 田中壮泰 / 小田切建太郎

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世界的なベストセラー『もうひとつの声で』に自ら応答した本、いよいよ日本で出版！ケアの倫理は、フェミニストの倫理であると同時に人間の倫理である。ケアの倫理の金字塔『もうひとつの声で』の刊行から時を経て、ギリガンがたどりなおす抵抗の軌跡。出版後に向けられたフェミニストからの批判への応答に加え、ギリガンの半生の語りと、そこから紡ぎだされるケアの倫理をめぐるアカデミックエッセイ。愛の要求も民主主義社会における市民権の要求も、同じひとつのものだということを教えてくれる少女たちと女たちの声をここに読む！

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 哲学・宗教・心理
• 出版社: 晃洋書房
• ページ数: 240ページ
• 電子版発売日: 2023年10月14日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 106MB

[ブクログ · ★★★★☆]

「もう一つの声」でケアの倫理を提唱したギリガンがいわゆるフェミニストたちからへの反論？と史て書かれた書か。ギリガンの定義するフェミニズムは、人間の歴史における偉大な解放運動の一つであり、民主主義を家父長制から解放するための運動である。それは女性だけでなく男性も家父長制から解放するものであり、ジェンダー階層やジェンダー二元論からなる家父長制の解体を訴えるものである。ケアの倫理は人間の倫理であるということである。ギリガンは、それを証明するために丁寧に声を拾い上げることによって行う方法は流石に心理的な手法であると思った。