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わたしにとって一番大事なのは、母に怒られないようにすること。
だけど、勉強や家の手伝いを、どれだけがんばっても、ほめてなんてもらえない。
どうしたら、お母さんはわたしを愛してくれるんだろう?
常に母の顔色をうかがい、苦しい毎日を送っていた中3の莉子は、
塾の帰り、長い黒髪の美しい少女・澪に出会う。
「あたりまえを強要されるのっておかしくない?」
学校に行かず、自由に生きる澪に莉子はひかれていく。
塾が終わると、駅前の「パレット広場」で澪と落ち合い、
夜9時半までのわずかな時間を一緒に過ごすようになった。
この気持ちに名前なんてつけられない。でも今は、澪といっしょにいたい。
かけがえのない存在となっても、莉子は澪に母との葛藤を言わずにいた。
ところがある日……。
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Posted by ブクログ
家庭環境に悩める少女の、出会いと成長の物語
喧嘩ばかりの両親の下で育ち、理不尽に怒る母親の気を悪くさせないように過ごす莉子。母親からは独りよがりな期待をかけられるうえに恩着せがましく接されている。
ある日の塾帰りに偶然、不登校のクラスメイトである澪に出会って強く惹かれ、居場所を無くした少年少女が集まる広場で時間を共にするようになる(現実世界でのトー横のような場所)。そして、それは母親を誤魔化せる夜9時半までがタイムリミット。
莉子の置かれている状況は過酷だ。ただ、莉子自身がそれを理解しきれず、小さな家庭の悩みだと思い込んでしまっているのが見ていてつらい。でも澪がそれを客観視して、莉子の心を解きほぐしてくれる。
強い信念と自分の価値観を持つ澪に惹かれ、虜になっていく莉子の言葉にできない感情が胸を打つ。
一方の澪にも悩みはある。お互いが理解できずにぶつかり合うこともあるものの、魂が共鳴する二人の少女が最後に選び取った未来の姿には、心が洗われるようだった。
さらに、装丁の美しさも物語に花を添える。金銀の花布に、薄桃色のスピン。とても素敵で、本作にぴったりだ。
Posted by ブクログ
きらきらな表紙なので、かわいい話かと思ったら虐待の話だった。
主人公山崎莉子は、仲の悪い両親と、母からの精神的な虐待に苦しんでいた。学校でも、母から愛されていない子である事を誰にも言えず、仲の良いはるかっちにも心を開けずにいた。
そんなある日塾の帰りに不登校の藤堂澪に出会う。澪と話すうち自分が楽になることに気づくが、澪と会えるのは9時半まで。同じ塾の尾田の協力を得て、母に知られないよう澪と会う時間を作るが、ついにバレてしまう。母と喧嘩した後、澪に全てを話すが、澪とも喧嘩になってしまう。
はるかっち、澪、自分が一番不幸だと思っていたが、それぞれ悩みを抱えていることに気づき、母との関係も変わってゆく。
主人公は中学生だが、読みやすいので、小学生にもおすすめ。
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小説・文芸
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