十七番目の愛人

十七番目の愛人

彼の指がヒップの柔らかな肉に食い込み、
私は猛烈に突かれながらカウチにしがみついた。

裕福な夫は事故で全身麻痺となり、勃たなくなった。
それにより若妻の“夫婦生活”は一変した。
夫は毎週のようにどこからか若い男を見つけてきて、妻にあてがうようになった。
見目麗しくたくましい肉体を持ち、妻が求めるだけ応じられるスタミナの持ち主を。
夫が彼らにいくら払っているのかは知らない。
彼らと名前を交換することも、次に会う約束をすることも決してない。
妻はいつもの部屋に彼らを迎え、鏡張りの部屋で汗と吐息と愛液にまみれる。
鏡の向こうでは、動けない夫が、情事に乱れる妻を一心不乱に見つめている。
その日、愛人No.17との行為が終わったとき、いつもと何かが違った。
鏡の向こうの夫にこの気持ちを気取られるわけにはいかないけれど、
彼だけは、このまま行かせたくない……。妻は初めて「もう一度、して」とねだった。

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