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”俺は命をかけとんのや”――在日韓国人の玄の幼少時代は不幸のどん底だった。中学時代からグレ始め、成人後は、不動産、サラ金……など自ら次々と事業を起こし、鉦の猛者となる。ヤクザとの抗争も絶えなかったが、平成12年白血病ウィルスの一種の感染者であることがわかる……。壮絶な人生の果てに巡り会ったのが、生まれて初めて人を信じられる場所、「新宿救護センター」であった。テレビ、新聞、雑誌などで大反響を呼んだノンフィクション。
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Posted by ブクログ
今、新宿の歌舞伎町の『駆け込み寺』でボランティア活動に邁進する玄秀盛氏がその半生を赤裸々に綴った自叙伝です。壮絶な人生と、病気を機にすべてを棄てて 新しい人生に挑む彼の姿に衝撃を覚えました。 新宿・歌舞伎町。僕はこの街のことを何回もブログのほうでも今までに幾度となく書いておりますが、この本...続きを読むを読んで改めてそう思うことがあるのです。それは、歌舞伎町という街には、魔物が棲んでいる、と。 この本は地元に帰ってきたころ、正直タイトルに『歌舞伎町』と書かれてあるから手に取っただけだったのですが、何回読んでも、この本のことをうまく伝えられる自信はありません。 著者の玄秀盛氏は大阪の西成で在日韓国人として生を受け、『四人の父』と『四人の母』のところをたらいまわしにされ、中学を卒業していくつもの職業を転々とした後に、建設や不動産、サラ金など、いくつもの事業を興したのだそうです。 彼の『商法』がこの本で詳細に書かれていますが、あまりにエグ過ぎるのでここでは書けません。 しかし、そんな彼に転機が訪れたのは平成12年の夏、発症すれば一年以内に死ぬといわれる急性白血病のウイルスの一種の保菌者であると判明したことでございました。 そして、彼がたどり着いたのは『不夜城』の異名を持つ東洋一の歓楽街、新宿・歌舞伎町でございました。そこで彼は関西にいたころに真言宗大阿闍梨権大僧正。酒井雄哉氏のところで得度していたので『新宿救護センター』としての駆け込み寺というボランティア活動という名の修羅の日々に身を投じて行くという内容です。 もう詳しいことは本を読んでくれ、としかいえません。壮絶な人生です。そして、このつたない記事をいつも読んでくれる読者の中でもし歌舞伎町の『住人』がいて、何らかのトラブルを抱えている場合には、一度、玄氏のもとを訪ねてはいかがでしょうか。 あとでおいおい紹介していきますが、僕は玄秀盛氏の本を全部読みました。どれも壮絶です。蛇足かとは思いますが、彼の活動を全面的にバックアップしている有名人の中には元EXILEのATSUSHI氏がいるそうです。
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