風評被害~そのメカニズムを考える~

風評被害~そのメカニズムを考える~

814円 (税込)

4pt

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1954年の第五福龍丸被爆事件に始まる日本の風評被害の歴史。その後、74年の原子力船「むつ」の放射線漏れ事故、81年の敦賀原発放射性物質漏洩事故、99年の所沢ダイオキシン報道などを経て、風評被害はひんぱんに起きる現象になってしまった。何が原因なのか、どういう具合に広がっていくのか。事態の収拾に有効な方策はあるのか。今回の東日本大震災の後に起きた未曾有のケースも含めて、第一人者が多角的に論じる。【光文社新書】

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風評被害~そのメカニズムを考える~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「風評被害」の定義、さらにその嚆矢といえる事例の紹介から、これが起きるメカニズムの分析までが本書のフォーカス。情報過多社会において、マスメディアの報道や政府・学識者の発信がどのようにして人々に影響をもたらしてきたのか、簡潔に示されている。「風評被害」をめぐる論点についてざっと理解をすることができた(

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の記憶も生々しい2011年5月に書かれた本。過去の風評被害や、その言葉が使われ始めた事例などを紹介。「人間が不安を感じる生き物である以上、風評被害は無くならない」という前提の下、冷静に過去の事例を分析している。

    メディアや通信が発達しても風評が広がる手段とスピードが変化するだけで、人々

    0
    2021年03月02日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災が起きた直後の5月に出版されているが、震災の話はむしろ少なく、日本における「風評被害」の歴史を丁寧に綴っていて、読みやすい。
    風評被害とは「ある社会問題が報道されることによって、本来「安全」とされるものを人々が危険視し、消費、観光、取引をやめることなどによって引き起こされる経済的被害のこ

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    風評被害についてを実例を挙げて分析。

    これといった対案は明示されていないので、今後考えていく必要がある。

    0
    2012年09月04日

    Posted by ブクログ

    すべからく、情報をどう出すか、どう受けるか、の問題だと受け止めた。

    まず、「風評被害」とはなにか。著者によれば、安全なものについて、根拠のない風評によって危険視され、敬遠される状態をいう。つまり情報を出す側としては、懸念されることに対して、安全を証明して対抗すればよい。情報を受ける側としては、風

    0
    2011年08月18日

    Posted by ブクログ

    風評被害は疑心暗鬼の連鎖。

    言いえて妙だと思う。

    東日本大震災後2か月後のわりには、風評被害について軽くふれて出版ということは評価できるが、続編というか、現在の状況について筆者がどうとらえているかを知りたい。


    今から40年前の豊川信用金庫の取り付け騒ぎの写真が掲載されていたのだが、このときの

    0
    2013年12月01日

    Posted by ブクログ

    風評被害を研究する筆者がまとめた、風評被害の本。

    風評被害がどんなものか、どんな事例が今まで起こったのか、を知るにはとてもいい本。
    章の立て方にしても、章はじめの概説にしても、この本の構成がとてもわかりやすい作りになっている。


    でも、そこにどんなプラスがあるのかっていうとうーん、です。
    風評被

    0
    2012年06月10日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から2か月しかたっていない出版なので、今回の原発事故についての風評被害はあまり触れられていない。しかし、風評被害が発生するメカニズムは理解できると思う。観光に対する風評被害、金融機関の取り付け騒ぎが起こる風評被害、物流に関する風評被害のそれぞれに起こる原因を説明している。

    0
    2012年02月04日

    Posted by ブクログ

     この本の定義によると,風評被害とは,事件・事故・災害等の問題が報道されることで,本来「安全」とされるものを人々が危険視し,消費・観光・取引をやめること等によって引き起こされる経済的被害。
     ただ難しいのは本当に「安全」かどうかというのが必ずしもはっきりしないということ。立場によっても違うし,すぐに

    0
    2011年12月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よく、耳にする「風評被害」この言葉の定義を知っていますか?
    風評被害という語句は、国語辞典などにはなく、現代用語の基礎知識、イミダス、知恵蔵などに代表される現代用語辞典の中にとりあげられており、学術的用語でも公的に定義された用語でもない。つまりマスコミ用語である。よって、この言葉がコンセンサスのない

    0
    2013年05月16日

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