風評被害~そのメカニズムを考える~

風評被害~そのメカニズムを考える~

ビジネス・実用
814円 (税込)

4pt

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1954年の第五福龍丸被爆事件に始まる日本の風評被害の歴史。その後、74年の原子力船「むつ」の放射線漏れ事故、81年の敦賀原発放射性物質漏洩事故、99年の所沢ダイオキシン報道などを経て、風評被害はひんぱんに起きる現象になってしまった。何が原因なのか、どういう具合に広がっていくのか。事態の収拾に有効な方策はあるのか。今回の東日本大震災の後に起きた未曾有のケースも含めて、第一人者が多角的に論じる。【光文社新書】

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社新書
  • タイトル
    :
    風評被害~そのメカニズムを考える~
  • タイトルID
    :
    125980
  • 電子版発売日
    :
    2011年07月01日
  • コンテンツ形式
    :
    .book
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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風評被害~そのメカニズムを考える~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「風評被害」の定義、さらにその嚆矢といえる事例の紹介から、これが起きるメカニズムの分析までが本書のフォーカス。情報過多社会において、マスメディアの報道や政府・学識者の発信がどのようにして人々に影響をもたらしてきたのか、簡潔に示されている。「風評被害」をめぐる論点についてざっと理解をすることができた(とりわけ流通に関心を持った)。

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    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の記憶も生々しい2011年5月に書かれた本。過去の風評被害や、その言葉が使われ始めた事例などを紹介。「人間が不安を感じる生き物である以上、風評被害は無くならない」という前提の下、冷静に過去の事例を分析している。

    メディアや通信が発達しても風評が広がる手段とスピードが変化するだけで、人々の不安(分からないこと、に対する)からそのパターンは昔も今も変わらないことがよく分かる。観光地や食べ物に対する根拠のない不安も、結局「代替えがある」ために他へ移ってしまう。そして「事実かどうかより、人々が不安を感じればそうした行動に走るのは自然なこと」という言葉が何回も出てくる。

    世間の誤った風評を広げないために政治やマスメディアが果たす責任は大きいとしながらも、一般市民は冷静に、時には自分の目で事実を確認することで自分なりの判断をすることが肝要であると説いている。

    やはり、物事は多面的に、一歩引いたところで見る習慣を身に付けておきたい。

    金融機関の取り付け騒ぎに繋がった風評の発生源を突き止めた過去の事例が紹介されている。ひとつは1973年の、女子高生によるふとした会話が発端。もうひとつは2003年にとある女性が知人に流したメールがチェーンメール化したもの。現在の情報量では、情報源の特定は不可能に近いのでは、と思えた。情報量の飛躍も、考えものだ。

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    2021年03月02日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災が起きた直後の5月に出版されているが、震災の話はむしろ少なく、日本における「風評被害」の歴史を丁寧に綴っていて、読みやすい。
    風評被害とは「ある社会問題が報道されることによって、本来「安全」とされるものを人々が危険視し、消費、観光、取引をやめることなどによって引き起こされる経済的被害のこと」。
    いくつか論点があって、情報過多社会における「報道」による影響や、うわさとは違うという話があるが、興味深いのは「本来「安全」とされるもの」の部分が、主体によって曖昧になるということ。これは私も前から思っていて、本当にリスクがあるから経済活動を忌避する場合それは「風評被害」ではないのではないかと感じていたので、ある程度当たっていたのかなと思う。同じ事象でも、ある主体から見れば「リスクがある」と感じ、他の主体から見れば「リスクはなく風評」ということになる。放射線関係でよく「風評」と言われるのは、科学的にけっこう確からしい「安全」が確保されるから、ということも納得。公害だとリスクがはっきりしないので、風評と断定しづらいらしい。なるほど。

    0
    2019年09月10日

    Posted by ブクログ

    風評被害についてを実例を挙げて分析。

    これといった対案は明示されていないので、今後考えていく必要がある。

    0
    2012年09月04日

    Posted by ブクログ

    すべからく、情報をどう出すか、どう受けるか、の問題だと受け止めた。

    まず、「風評被害」とはなにか。著者によれば、安全なものについて、根拠のない風評によって危険視され、敬遠される状態をいう。つまり情報を出す側としては、懸念されることに対して、安全を証明して対抗すればよい。情報を受ける側としては、風評に惑わされなければよい。

    では、今回の放射能汚染で見受けられるように、安全が証明できない場合はどうするか。情報を出す側は、できうるかぎり、誠実に、安全を証明するべく努める。受け手としては、「許容できる基準」を設定するしかない。例えば、自分で安全かどうか見て、大丈夫なようなら安全とするわけだ。リスクを負わざるを得ないならば、納得いくラインを自分で設定するほかない。とはいえ、あくまでも個人の判断であるから社会の合意は取りづらいことは留意しておく。

    いずれにせよ言えることは、社会の合意に結び付く安全の証明は、誠実に行われなければならない。なにかにおもねて歪んだ証明をするなどもっての外です。

    0
    2011年08月18日

    Posted by ブクログ

    風評被害は疑心暗鬼の連鎖。

    言いえて妙だと思う。

    東日本大震災後2か月後のわりには、風評被害について軽くふれて出版ということは評価できるが、続編というか、現在の状況について筆者がどうとらえているかを知りたい。


    今から40年前の豊川信用金庫の取り付け騒ぎの写真が掲載されていたのだが、このときの状況の写真を初めて見たのは印象に残った。

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    2013年12月01日

    Posted by ブクログ

    風評被害を研究する筆者がまとめた、風評被害の本。

    風評被害がどんなものか、どんな事例が今まで起こったのか、を知るにはとてもいい本。
    章の立て方にしても、章はじめの概説にしても、この本の構成がとてもわかりやすい作りになっている。


    でも、そこにどんなプラスがあるのかっていうとうーん、です。
    風評被害を防ぐために必要なこと「風評被害を正しく理解する」は達成されるかもしれないけど、現実に何かいかせるかといえば、どうだろう。

    風評被害は皆が当然の行動をした結果生じてしまうものなんで、それをどうこうできるのだろうか。
    まあとりあえず、リテラシーを持って安全を判断して、「ふつうの購買行動を保つ」ことはしようと思います。

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    2012年06月10日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災から2か月しかたっていない出版なので、今回の原発事故についての風評被害はあまり触れられていない。しかし、風評被害が発生するメカニズムは理解できると思う。観光に対する風評被害、金融機関の取り付け騒ぎが起こる風評被害、物流に関する風評被害のそれぞれに起こる原因を説明している。

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    2012年02月04日

    Posted by ブクログ

     この本の定義によると,風評被害とは,事件・事故・災害等の問題が報道されることで,本来「安全」とされるものを人々が危険視し,消費・観光・取引をやめること等によって引き起こされる経済的被害。
     ただ難しいのは本当に「安全」かどうかというのが必ずしもはっきりしないということ。立場によっても違うし,すぐにはわからなくても,後になって実は安全だったと確認されることもある。そもそも「安全」でないならば,経済的被害が起きてもそれは風評被害ではない。
     日本における風評被害のはしりは,第五福竜丸の被曝事件。「放射能パニック」が起こり,被曝とは無関係の魚まで売れなくなったり安く買いたたかれたりした。その後も原子力船「むつ」の放射線漏れ(74年),JCO臨界事故(99年),今回の福一事故など,放射能による風評被害は顕著。
     他にも,ナホトカ号重油流出事故,所沢ダイオキシン報道なども記憶に新しい。「少しでも不安があるものは避ける」という行為が風評被害に直結する。特に状況がうまく理解できていないと,安全側安全側に行動してしまって,風評被害を助長する。だから正しい情報が迅速に提供されることが重要だが,それを信用できないと頭から否定する人も少なからず存在する。皆がパニックにならず落ち着いて行動できればいいのだけれど,やはり風評被害に適切に対応するのはとても難しい。

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    2011年12月09日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よく、耳にする「風評被害」この言葉の定義を知っていますか?
    風評被害という語句は、国語辞典などにはなく、現代用語の基礎知識、イミダス、知恵蔵などに代表される現代用語辞典の中にとりあげられており、学術的用語でも公的に定義された用語でもない。つまりマスコミ用語である。よって、この言葉がコンセンサスのないまま社会に定着している(本著より引用)
    では、その風評被害はどのようにして起こるのか?第五福龍丸事件から福島第一原発事故までの間に起きた様々な事件を通して。風評被害がどのように起きてきたかを書いている。そこには、我々の絶対神話とゼロリスクを他者に求める心理・行動と、マスコミによるキャスティングされたストーリーとサブリミナル効果により、情報は増長され風評が作られていくのである。では、各個人が科学リテラシーをもてばいいかと言えば、必ずそうとも限らず、食品などの場合は、流通過程やそこに介在する組織などの要素により発生する可能性があるからである。
    絶対安全はない、何ごとも社会全体のリスクとベネフィットで判断されている。よって我々もその判断された結果をどこまでなら許容できるのか考えなければならない。。さらに「うわさは智者でとまる」という言葉のとおり、うわさと風評とは違うが、ひとりがひとりが智者となり、上記に書いたように、安全やリスク回避を他者に依存することなく、自分自身で判断しなければならない。それこそが、少し前から言われているレッセフェール・自己責任であり、それのないところに、真のグローバル化はない。

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    2013年05月16日

風評被害~そのメカニズムを考える~ の詳細情報

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    :
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  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会学
  • 出版社
    :
    光文社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    光文社新書
  • タイトル
    :
    風評被害~そのメカニズムを考える~
  • タイトルID
    :
    125980
  • 電子版発売日
    :
    2011年07月01日
  • コンテンツ形式
    :
    .book
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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