ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語

小説・文芸
1,584円 (税込)

7pt

ちばてつや
「あきおがいなくなって、わたしのその後の人生は本当に寂しくなった。
(中略)
父・正彌をはじめ千葉家の人間は皆、個性的だ。だから、なおさら、あきおが欠けたあとは「1色足りない虹」のように思えてならない」(本書より)

ひたむきで明朗な少年たちを主人公に、「魔球」中心だった野球漫画に新たな境地を開いた『キャプテン』『プレイボール』で知られる漫画家ちばあきお。

長兄・徹彌(ちばてつや)を筆頭として、
次男・研作(ちばてつやプロダクションマネージャー)、
三男・亜喜生(ちばあきお)、
四男・樹之(原作家・七三太朗)と、
千葉家の四人の兄弟はみな漫画に関わり、日本の漫画史に燦然と輝く実績を残した一家である。
あきおは1984年に惜しくも亡くなったが、代表作の『キャプテン』の続編『キャプテン2』(コージィ城倉・作)が描き継がれ大ヒットしている。

なぜ連載開始から50年経った今も、多くの読者に愛されるのだろうか。
そしてあきおは、どんな思いを込めて、それらの作品を描いていたのだろうか。

ちばあきおの長男である著者が、漫画原作者の武論尊、漫画家の里中満智子、江口寿史、高橋広、コージィ城倉、担当編集者、
そしてちばてつやを始めとする千葉家の人々など、関係者へのインタビューを通して、在りし日の父、そして日本の漫画史をも描き出すノンフィクション。

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ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    漫画家ちばあきおのご子息が、ちば兄弟に聞き取った話などをもとにした評伝。
    かつて『消えた漫画家』で読んで、自死で亡くなったことは知っていたが、
    本書で、原因はアルコール依存症に起因するものだったということがよく分かる。

    財布は持たせてもらえず、周囲の酒店にも販売禁止が親族から言われていた。
    台所で料理酒を飲んだり、弟にカップ酒を買うために百円貸してと電話したり。
    兄てつやのアシスタントをしている時も仕事場で酒を飲んだため、てつやに
    叱責される場面もあったという。
    盟友の武論尊も一緒に飲みに行くのを避けていたほどで、周囲がアルコール依存症を治療しようと必死になっていたのがうかがえる。

    『プレイボール』と『キャプテン』の連載を同時に抱えている時は、心身の疲労がすごかったという。出稿した後のゲラにも赤字を入れていたというほどの完璧主義。作風そのものの真面目な人柄だったのだろう。そして休載を経て、『チャンプ』を連載中の1984年8月、41歳の若さで亡くなる。

    著者はかつての父の年齢を超え、作品をもう一度読者に届けたいとプレイボールの続編を漫画家と取り組んでいる。自死遺族として、辛い年月もあっただろう。こうして取材に基づいた評伝を残してくれたこと、一読者として感謝している。本書は漫画史の貴重な一次資料だ。

    0
    2023年02月24日

    Posted by ブクログ

    あー
    キャプテン、プレイボール読み直さないかんくなった。
    亡き父を語る深淵なるファミリーストーリー。

    0
    2022年05月30日

    Posted by ブクログ

    著者の千葉一郎氏は、ちばあきお氏の長男で
    現在はちばあきお氏の作品の管理や、プロモ
    ーションを行う会社の代表です。

    だから現在グランドジャンプで連載されてい
    る「キャプテン2」や、その前作の「プレイ
    ボール2」も、彼の会社の発案らしいです。

    その千葉一郎氏が「キャプテン」の連載から
    50年を節目に、父親の人生を辿ったのがこ
    の本です。

    ちばてつやという偉大な漫画家を兄に持ち、
    どのようにし作品の「キャプテン」や「プレ
    イボール」を生み出したのか。

    驚くべきは「キャプテン」の連載一年後には
    並行して「プレイボール」がスタートしてい
    るのです。

    「キャプテン」は月刊誌、「プレイボール」
    は週刊誌でした。

    同じキャラクターのその後を描いたのが「プ
    レイボール」であったのに、進む速度が全く
    異なるので、話にズレが出てきてしまう・・

    そこで著者が選んだ手法は・・・。

    50年前の謎が解き明かされる一冊です。

    0
    2022年04月03日

    Posted by ブクログ

    ちばあきおの生涯を息子である千葉一郎氏が起こした作品。ストイックな姿勢、葛藤が感じられた。
    代表者であるキャプテンやプレイボールを読みたくなった。

    0
    2023年05月04日

    Posted by ブクログ

    キャプテンは子どものころテレビでよく見た記憶がある。こんな作者の苦悩があったとは知らなかった。草野球チームの背番号の謎が最後に明かされるところに、筆者の筆力に感心した。やはり血のつながった親子。才能があるのでしょう。

    0
    2022年08月01日

    Posted by ブクログ

    「キャプテン」「プレイボール」。41歳でなくなったちばあきあ。長男が語る一人のマンガ家の生涯。

    「あしたのジョー」のちばてつやの実弟。満州引き揚げから人気マンガ家に。一家の波乱の昭和史を長男が書いた評伝。

    作風と似た決して派手ではない愚直な人生。活動休止とアルコール依存症など創作者の苦闘が描かれる。

    今もファンを引き付けてやまない一人のマンガ家の傑作評伝。

    0
    2022年07月01日

    Posted by ブクログ

    小学生の頃から今に至るまで、大好きな漫画が「プレイボール」だ。

    挫けそうな時、谷口くんの努力にどれだけ力づけられ、田所さんご馳走してくれるカツ丼に惹かれたことか。

    本書は、ちばあきお氏のご子息が書かれた回顧録である。

    なるほど、この姿勢から谷口くんは生まれたのかと納得させられる。

    「キャプテン」と「プレイボール」が同時に連載されていた関係で、「プレイボール」で試合の進行が遅かったのではないかという推測は面白い。



    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    私にとって漫画の神様の1人。身内でしか知らない事柄を改めて知らしめられ「チャンプ」連載中に受けた喪失感が昨日の事の様に蘇りました。

    0
    2022年04月06日

    Posted by ブクログ

    星3.0

    子供の頃、親が持っていたキャプテン、プレイボール、そしてちばてつやの俺は鉄兵を読んで育った。

    関係者から語られるちばあきお像が、正に著者が各キャラクターの温かさや真面目さに現れているのだと感じた。

    0
    2026年03月23日

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