明清文学の人びと(中国学芸叢書) 職業別文学誌

明清文学の人びと(中国学芸叢書) 職業別文学誌

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【内容紹介・目次・著者略歴】
明清時代、文学の創作者・享受者の層は飛躍的に拡大すると同時に、作品にも実に様々な人びとが登場した。本書は、職業分化の進展したこの時代の文学を、身分・階層・職業別という独自の切り口で観察し、人びとと文学との関わりに焦点を当てる。著者は明末通俗文学の作者馮夢龍への関心を出発点に、白話小説を中心とする幅広い資料を探り、多様な視線が織りこまれた明清文学の魅力に迫る。作品の背景をなす社会の様相をも浮かび上がらせた文学的明清社会史ともいうべき、新しい文学史。

【目次より】
はじめに
一 本書の目的と構成
二 明清という時代
三 明清の文学
四 「俗」文学の時代
五 大衆化、大量化の時代
第一章 皇帝
一 「文」の主宰者としての皇帝
二 清代皇帝の文学
三 感傷的な皇帝像
四 遊ぶ皇帝
五 皇帝を描くリスク
六 皇帝に寄り添う影 宦官について
七 宦官のプラス面
八 文学作品中の宦官
第二章 受験生
一 読書人
二 士と庶
三 科挙の受験勉強
四 科挙の階段
五 試験場のありさま
六 合格すれば
七 科挙をめぐる小説
八 家庭教師のこと
第三章 官僚
一 科挙合格から
二 官僚の仕事
三 赴任途中の事故
四 官僚の身の危険
五 郷紳になる
第四章 農民
一 文学作品の中の農民
二 裁判文書に見える農民
三 農村の歌
四 農村の祭りと藝能
五 農民の物語
六 『紅楼夢』の農民
第五章 職人
一 文学の中の職人
二 工藝品の役割
三 玉職人の物語
四 園林を守る植木職人
五 歌の歌い手としての職人
第六章 商人
一 中国の士農工商
二 客商の場合
三 商人の伝記
四 詩を作る商人たち
五 中商人
六 小商人
第七章 医者
一 医者の地位
二 医者と文学
三 医者の詩、傳山の場合
四 小説に見える医者
五 『金瓶梅』の医者
六 笑話の中の医者
第八章 江湖の人々
一 江湖とは?
二 『水滸伝』 江湖の小説
三 小説の中の易者
四 旅藝人
第九章 奴僕
一 力を労する者
二 旅の道連れ
三 明末の奴変
四 阿寄の伝
五 奴僕の物語
六 悪しき奴僕
七 物語の中の婢
第十章 僧侶
一 明代の詩と仏教
二 清初における僧侶の詩
三 小説の中の僧侶
四 笑話の中の僧侶
五 破戒僧の肯定
参考文献
あとがき
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大木 康
1959年生まれ。中国文学・文化学者。東京大学東洋文化研究所教授。
東京大学文学部中国文学専攻卒、同大学博士課程単位取得退学。文学博士。専門は、明代の通俗文芸、出版文化、科挙制度と知識人。
著書に、『明末のはぐれ知識人』『不平の中国文学史』『中国明清時代の文学』『中国近世小説への招待』『中国遊里空間』『馮夢龍『山歌』の研究』『明末江南の出版文化』『原文で楽しむ明清文人の小品世界』『明清文学の人びと』『「史記」と「漢書」』 『中国明末のメディア革命』『冒襄と『影梅庵憶語』の研究』『蘇州花街散歩 山塘街の物語』『馮夢龍と明末俗文学』『明清江南社会文化史研究』など、
訳書に、彭見明『山の郵便配達』 『中国古典小説選12.笑林・笑賛・笑府他』『現代語訳 司馬遷 史記』(編訳)などがある。

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