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リゾート開発、映画やテレビドラマの撮影、米軍基地、尖閣諸島……本土との関わりや政治・外交の狭間の中で揺れ動き、大きく変動しているのは沖縄本島だけではない。瀬底、多良間、鳩間等の小さな島から奄美までを歩き回り、現地の人たちと触れあうことによって、「癒し」や「美ら海」だけではない南の島の素顔を伝える。島は本来あるべき姿から逸脱しつつあるのではないか。そして、変わりゆく島の姿は日本全体の縮図かもしれない……。
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Posted by ブクログ
沖縄観光ではなく、旅人(旅行者とは違う)として観光ガイドブックには載っていないような小さな島をめぐっての話が載っていて、自分も沖縄の離島が好きな旅人として共感できるところ多々あり、のめり込んで一気に読んでしまいました。一部考え方が合わない部分はあるものの、手元に置いておき、沖縄に旅する時には持って行...続きを読むきたいと思わせる本です。
今回2014年石垣のダイビング旅のお供として、羽田空港の書店で購入し石垣旅へ。作者の本は今まで何冊か購入しているが、この一冊はリゾート開発、ドラマ等での人気などで揺れ動く島人の心を素直に表現していて考えさせられる一冊となりました。なかでも、今回最終日にお邪魔した「黒島」の部分はとても参考に・・・。
ルポルタージュやってさ。島をたくさん回ったね。 どこにも観光客や開発の手が押し寄せていることを いやだと言っている。 島によっては言葉が違うから海外だと思っていかないとな。
この著者はとかく「離島と都会との接触」を否定する。離島で行われるドラマ・映画撮影、離島に移住した人が開くカフェやペンション、リゾート開発。それらにより観光地化すること、それが長続きせずまた過疎化すること、若者が島を出て行くこと。 そういった離島が抱えるネックを否定しつつ、しかし一方で著者自身は旅人...続きを読むとして離島に住む人々と接触すること、その土地の人々が昔のままで変わらずいて、自分に接してくれることを求める。 また、奄美の旅では逆に、加計呂麻島で移住者が島の人々と対立せず受け入れられていることやその移住者に親切にされると喜んだりもする。 どうも論点や島への想いに一貫性がないようにも感じるが、多くの島を旅しており、島によって住む人々の気質や島人と移住者との関係などがそれぞれ異なり、そのため著者も視点を定められないのかもしれない。本当にたくさんの島を旅しており、それぞれの島によって住む人々や抱えている問題が異なることがわかる。 ただ、著者は「旅人」であるが故に、その島の人々の奥深くへは入っていかない。どうしても、「通過者」としてその時に体験したこと、会った人々との印象だけが印象に残ってしまい、本当のところはどうなのかあまり伝わって来ない。きっと、それこそ住んでみないとんからないのだろう。
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