おおあんごう

おおあんごう

1,463円 (税込)

7pt

「かが屋」加賀翔、初小説!
切なく、熱く、優しく紡ぐ、ぼくと家族の物語。

「この父親なのめちゃめちゃたいへんじゃの!」
岡山の田舎の小さな町。
細いゴリラのような父に振り回され、
繊細な心を削られて生きるぼく。
凛とした母、ふんわりしたおばあちゃん、無二の親友。
痛みと悲しみは「笑い」に変わり、いつか「夢」を運んできてくれる。

「なぜか、涼やかな風が吹きとおった。
うつむくと胸もとに、
ビール缶みたいな穴がまんまるく空いていた」
いしいしんじ

「理不尽な父の言動に早く大人になるしかなかった少年が、生きる。
苦しくて、優しくて、悲しくて、笑えて。
岡山の鮮烈な言葉がざくざく刺さる、とてつもない小説です!」
東 直子

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おおあんごう のユーザーレビュー

気鋭の芸人が綴る、まっすぐな少年の成長物語。

キングオブコント2019のファイナリストであり、細やかな視点のコントで注目を浴びているコンビ「かが屋」。ネタ作りでイニシアチブを取っている加賀翔による初めての小説です。
この小説で描かれるのは、岡山の豊かな自然に囲まれて暮らす少年・大地と、破天荒な言動で周囲を困惑させる父との関係。冒頭の、立ち寄ったドラッグストアで上半身裸になって息子である大地を大いに困らせる父のシーンのおかしさといたたまれなさは、まさにコントのようです。
困った存在である父と、優しくも凛とした存在感で大地の心のよりどころとなっている母、そして登校途中に知り合った友達の伊勢。そんな人々に囲まれて過ごしていた大地の日々に、少しずつ暗雲が立ち込めます。

自伝的要素も交えつつ、思春期の入り口に立つ大地の怒りや苦しみが飄々と描かれます。意外で切ないラストシーンまで、一気読み推奨です!

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年11月16日

    風景描写がわかりやすくて頭の中で映像化されて読むことが出来た。繊細な主人公の心情が伝わってきて、子どもの頃、親の理不尽な言動に悩まされた事があったなぁとか、色々なことを思い出したりした。とてもすてきな小説だった

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月24日

    なにも解決しない物語。ひどい話なのに読み続けてしまう自分がいました。ひどい父親なのに、最後の最後までこの父親が可哀想に感じるのはなぜかしら?こんな思いが、我慢を続けた息子の気持ちと同じかどうかわからないが、子どもはたいへんだ!とつくづく感じる本でした。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月17日

    どんなふうに物語が進むのか、ハッピーエンドなのかそうではないのか、全くわからないまま読み進めた。

    実話ベースということもあり、きっとだいぶオブラートに包んだ書き方なんだろうけど、父親のキャラクターは嫌いじゃなかったな。
    お酒は怖いけどね。

    芸人さんの書く文章って、すごく考えられていて繊細な感じが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    元々かが屋が好きで読んでみた。なんだか加賀さんらしい田舎臭い感じがほっこりした。ただ自分の父親がこんなだったら私は上手く生きていけたのだろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月14日

    加賀さんの実直な人柄が伝わってくる話だった。
    かなりヘビーな幼少期のはずなのにふんわりと軽妙な語り口で、さすが芸人さん。

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    Posted by ブクログ 2022年07月26日

    完全実話じゃないとはいえ、かが屋の優しさの源泉が少し見えたような気がした、、ほっこり
    ちょうど自分も、自分の情けなくてだらしない人生をおもろいと思い始めた時期だったので、誰かに話したくなっちゃった

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    お笑い芸人さんのことはよく分からないけれど
    書店で見て興味本位で手に取ってみた。

    この父親、読んでいても腹が立つ。
    P38〈ぼくが家族を守る〉
    小学生の大地にそう思わせるほどのダメっぷり。
    でも、お母さんと、おばあちゃん、そして友達の伊勢くんという
    味方がいてよかった。
    その後、父親はどうなったん...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年12月08日

    いい意味で文章が加賀さんっぽくて
    描写が繊細に描かれていました。

    父はどうなったのだろう?想像の余白を残しての終わり方、掻き立てられますね。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月02日

    2022.1.2
    自伝的小説というのを分かった上で読んだので、特に家族関連のエピソードはほぼ思った通りに話が進んでいったのだけど、やはりそれでも夢中になって読んでしまった。
    そこまで自分を追い込まなくて良いと言ってくれる伊勢くんがいて本当に良かった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年11月14日

    岡山に住む、家族のお話。
    と、一生ものの友達のお話、将来の話。芸人の話。
    話が通じない人ってこういう人のことを言うんだって
    心から嫌気がさすくらいこの作品の父親が嫌いだった。
    息子がお母さんがどれだけ気を遣って
    気を強くして生きてきたかって
    なんで少しも周りの人の気持ちを汲めないんだろう…
    息子と父...続きを読む

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おおあんごう の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    176ページ
  • 電子版発売日
    2021年11月09日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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