虐待の子だった僕

虐待の子だった僕

1,430円 (税込)

7pt

3.3

過去の記憶と厳しい現実、どう脱却するか!

現在は社会的養護活動を行う著者の、30年分とは思えない嵐のような人生の告白。婚外子、無国籍、義父からの虐待、児童養護施設での日々、最愛のフィリピン人の母の死、日本人の実父や義父への憎悪、就職先でいきなり背負わされた多額の借金、孤独、周囲の応援の重圧、信頼できる大人たちとの出会い、「家族」への憧れ、義父との再会――。

「母に危害が及ぶのが怖くて、虐待されていることを誰にも言えなかった」「施設に入って寂しくなるということはなかった。それまでもずっと孤独だったから」「施設は虐待されない安心・安全な場所。帰る場所がなくなる、施設退所後のほうが大変だった」と語る当事者ならではの言葉の数々。傷を負った子どもは、どのように過去を糧にし、どんな社会を思い描いて進むのか。世の中にいる、無数の虐待被害者・社会的養護経験者の声も届ける。

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虐待の子だった僕 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年01月14日

    著者が色々な経験から奮い立たす行動力がすごい。
    正直で素直な気持ちがすっと入ってきて、自分に向き合い、人と向き合う。今の日本にとって大事なこと、重要なことが具体的に書かれていて大事なことを教えてもらえました。

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    Posted by ブクログ 2023年02月15日

    虐待の1事例として読んでよかったと思った。壮絶なACE体験を知らないのでは、想像力にかけると思った。なぜ、あの壮絶さの毎日から唯一逃げる方法は、解離することでもあるのは無理がないと思ったし、大人になるまでの体験記、福祉領域の詳細も含めてとても勉強になった。

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    Posted by ブクログ 2022年11月23日

    フィリピン人の母と日本人の父の間に生まれながら、父に認知されず、義父の虐待を受けながら無国籍状態で生きてきた著者のこれまでの人生が綴られる。彼もまた、何でこんな子ども時代を送らなければいけなかったのだろう。
    ずっと頑張って明るく生きてきた彼が、不安に取り巻かれて知り合いの女性にSOSを出して助けを求...続きを読む

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