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「きみとなら、どこへでも行ける」??そう願った瞬間が、人には一度だけあるのかもしれない。交わるはずのなかった、六つの「きみとなら」。
朝の教室で、目立たない少年は、学校のスターである同級生の視線にさらされるようになる。絡み合う眼差しの意味を、少年はまだ知らない。(「初恋はおしまい」)
ケーキを二つ抱え、青山のマンションへ向かう週末。五つ年上の美しい恋人と重ねる、借りものの舞台のような街での甘い時間。(「どうしようもなく甘い一日」)
「最低な男の話をしてもいい?」??普段愚痴をこぼさない親友が、カップを置きながらつぶやいた一言から、冬の喫茶店で静かな感情が動き出す。(「うつくしみの手」)
幼くして両親を亡くし、孤児院で育った少年。彼は誰かに選んでほしかった。その先に差し出された手が予想と違う人でも。(「BAD END」)
秋のアトリエに、一つ年下の新しい生徒が現れる。伏せられた長いまつげの下にあるものを、年上の先輩はまだ知らない。(「蓮の泥の下」)
兄から『失敗作』と呼ばれ続けてきた弟。二つしか年の離れない兄弟の長いけんかの奥で、越えてはならないはずの感情が、静かに目を覚ましていく。(「長い兄弟げんか」)
片思い、すれ違い、義兄弟、孤児院、兄弟??。美形×平凡で描く、男たちの恋と執着、全6篇の短編集。
※本作は佐治尚実の個人誌作品の電子書籍版となります。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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