日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス

日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

3.7

スターリンが刮目した機密情報とは?
疑心、不信、猜疑の螺旋を描き続けた日ソ関係。
ゾルゲの活躍は神話に過ぎなかった等、
ソ連諜報戦の深層を気鋭が新資料を駆使した最新研究から赤裸々に描く!

独ソ開戦の正確な日付を事前に伝達した諜報員はただ一人。それは、ゾルゲではない――。
1920年代早々から、ソ連は対日諜報活動を行っていた。スターリンは時に機密書類に下線まで引き、
ある時は総領事の金庫の鍵までソ連は入手し、日本の軍事的脅威に神経をとがらせていたのだ。
一方、日ソ中立条約の成立から破綻まで、日本では楽観論が大勢を占めていた。
ソ連諜報員の実態、彼らの日本社会への驚くべき浸透ぶりから、
報告した情報にスターリンがとった行動まで、膨大なロシア公刊資料等を博捜し、諜報戦の実態を露わにする。

■日本をあざむいた赤軍戦力の偽情報
■関特演の時、参謀本部は強硬な対ソ戦論者でまとまってはいなかった
■外務省内にはソ連に領土一部割譲もやむなし、の声もあった
■広田弘毅を対ソ交渉の特使に選んだのは明白な失策
■日独両国の接近は早くも暴かれていた
■関東軍防疫部の存在は早くにキャッチされていた
■「関特演」は作戦計画そのものが破綻していた
■「独ソ和平論」という夢想を唱えた田中と服部
■小野寺情報はソ連の対日参戦の確約を示すものではなかった

【目次】
まえがき
第一章 嚆矢 一九二二年、諜報活動は既に始まっていた
第二章 脅威 一九三一年、スターリンはある書類に下線を引いた
第三章 衝突 一九三八年、日ソは張鼓峰事件から逆の教訓を得た
第四章 猜疑 一九四一年、「関特演」のソ連への影響は大きかった
第五章 破局 一九四三年、日本は楽観に縋り、幻想を追い求めた
結語
あとがき
参考文献一覧

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川新書
  • タイトル
    :
    日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス
  • タイトルID
    :
    20189326
  • 電子版発売日
    :
    2026年07月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    10MB

閲覧環境

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日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ソ連のスパイゾルゲの進言により、スターリンは独ソ戦に集中したといわれる。ところが、本書では従来のゾルゲ観の疑問を呈して、ゾルゲ以外にも情報網があったことが判明する。またスターリン自身も、日ソ間の交渉において日本側の意図、本心を見抜いたと思われる箇所が残されたメモ等から明らかとなる。

    0
    2026年08月07日

    Posted by ブクログ

    ユーラシア大陸にまたがるソビエト連邦(現ロシア)は西にヨーロッパ、東に日本や中国、南にインドやイスラム諸国と隣接する(日本は海を隔てているが、かつては大陸に満洲国を設立している)、巨大国家である。安全とは言えないまでも、他国からの侵入を防げるのは北側に広がる北極圏のみといっても過言ではない。近年は地球温暖化によりその北極海も人が立ち入れない安全圏内と言えなくなりつつあるが。だから今尚、ソ連(現在のロシア)は資本主義の各国との間に緩衝地帯を設けることが重要な戦略となっている。近年ウクライナを侵攻したロシア。ウクライナが西側ヨーロッパ諸国に近づき、NATOに加盟してしまえば、そこは一気に緩衝地帯が消えることを意味する。ウクライナが西側へ向かえば向かうほど、ロシアの国益が危険に晒されてしまうから、そうなる前に叩くという考え方は、ロシア側からすれば当たり前の事なのであろう(プーチンを擁護するつもりは微塵も無い)。
    かつての太平洋戦争時、前述した世界視点で言えば第二次世界大戦の頃、ソ連は西にドイツ、東に日本という二つの脅威に晒されていた。だが世界情勢は複雑怪奇。ドイツはフランスを占領し、西のイギリスとの直接対決が直近のタイミング。ドイツから見れば、東にはソ連がおり、二正面作戦はとれない。日本はと言えば太平洋ではアメリカやイギリスとことを構える目前、既に大陸では終わりの見えない中国との戦線も膠着。ここに更にソ連の脅威が間近にあっては、当時の国力では厳しい状況に陥る。ソ連、ドイツ、日本がそれぞれ複雑な状況を抱え、互いの出方次第では、国家が危機に瀕してしまう。
    この様な時代に相手の出方を探るに最も適した方法はスパイである。中でもヒューミントと呼ばれる、人間による諜報活動が重要になる。ゾルゲもソ連の諜報機関に属しながら、西ドイツの新聞記者に扮して日本で活動をしていた事は有名である。本書は当時の日ソ中立条約の行末を中心とした、日ソ両国の読み合いを描いているが、ゾルゲだけではない、かつてのソ連時代に存在していた、様々な諜報機関と日本人との関わりを描いたものである。日本人側にフォーカスを当てたものが多い中、ソ連側視点で人物を描いている所が面白い。スターリンが如何に日本を恐れ、猜疑心の塊になっていたか。まだまだ情報リークに直接関わった日本人が全て綺麗に解明されたわけではないが、かなり人物特定に迫った記載もある。題材がスパイだけに血生臭いシーンを思い浮かべるが、本書は当時の軍部の状況とドイツ、日本の関係性中心に描いているため、凄惨なシーンなどは無い。ただただ繰り広げられる読み合いの記録はある意味スリリングだ。
    現在もなおロシアの諜報機関による活動は活発に行われている。もしかしたら、電車の吊り革に掴まりながら、あなたの後ろでスマホを覗き込んでいるスパイがいるかもしれない。

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前半戦はすごかった。正体不明の情報提供者が出てくる臨場感あふれた話。後半戦は事態が大きくなりすぎて、そういうレベルが出る幕ではなくなったのかな

    0
    2026年10月14日

日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川新書
  • タイトル
    :
    日ソ中立条約 スターリンのインテリジェンス
  • タイトルID
    :
    20189326
  • 電子版発売日
    :
    2026年07月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    10MB

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