作画は相変わらずすごい。これ全部ひとりの作業なんだよね(6年間本が出ない作家にアシを雇う余裕も考えもないだろうという偏見w)。あっでも背景の書き込みの多い回はさすがに違うかな。ともかく、1コマ1コマの仕上げの丁寧さに頭が下がる。
なお、今回1000円でカラー64pという大盤振る舞いなので非常に言いづらいんだが、おかの氏の色塗りはあんまり私の好みじゃなく、特に膣壁や衣服に襞(ひだ)が入りすぎて頑張りすぎ。この辺はリアリティにこだわったんでしょうけど脳内的には必要ない感じです。作品もカラーだと少ページになってしまうので突発ネタ(やるだけ)が多く、読み応えの点でページの多いモノクロ作品が良いのは当然かもしれないけど、顔や肌などの絵柄自体がモノクロのほうが好きですね、おかの氏の場合。
作品に関しては、「蜜壺」と例の満員電車を舞台にした続編が特に印象に残りました。後者は途中から思わぬ展開を見せ、痴漢ものだったはずが・・・。前回怖くなってショタっ子が泣き叫んだあのセリフが伏線になっていたんでしょうけど、6年前の本の続きでは確認しようがないですよね、大抵の読者は。そういえば、鬼畜系作品名義「乱満」での前巻(5年前)も最後は『To Be Continued』で終わったので続編が出ると信じてるんですが、そろそろ新刊出してもらわないと。。。