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《リョナジャンルに固執妄想して贈る、どこを切っても血飛沫しか出ないリョナ・オンリーアンソロジー第9弾が登場!》
リョナコミック界のベテランと新進作家が集結して贈る、絶頂の描き下ろしアンソロジー全5作品!!
世の様々な暴虐をさらけ出し、心身を強打させ極寒の常闇に閉じ込める…この死屍累々エンターテイメントをお見逃しなく★
《表紙イラスト》
broiler
《執筆作家陣》
氏賀Y太/戸村水仙/岩久月/派歩/トトリナ
《収録作品》
【新まいちゃんの日常―無限解剖―3話】氏賀Y太
若き天才実業家の神雷は、不死身のメイドまいちゃんの体を調べ上げ、無慈悲な殺傷行為とともに軍事ビジネスへの転用を図るが、そんな計画は脆くも崩れ、彼女が在籍する派遣会社との契約違反も重なり、まいちゃんは神雷のもとを去る事となる。そして最後の日の静かなひと時、まいちゃんは、自分が淹れたお茶を初めて飲む神雷に笑顔を向けるが、この悪徳天才少年に、最後まで心を許したのが間違いだった。おまえも飲めとまいちゃんに勧めたお茶に、彼はある劇薬を投入したのだ。
【バッドガール】戸村水仙
夜の陸橋の、その見知らぬ裏側を涙ながらに見つめる三つ編みの少女。左右の膝は骨が飛び出るほど砕け、下半身にはホームレスが伸し掛かり、虚空から降ってきたらしいその少女を今宵の、いや一生モノの性具と定めたかのように、一心不乱に腰を前後に振っている。激痛と汚辱、そして悔恨に顔をゆがめながら彼女は思う。自分にとって一番不幸だったこと、それは「他人を目利きすることが苦手」であったということだ。少女は、常日頃から虐められ、いつも一人ぼっちだった。そんな時、クラスの不良娘が彼女を助けてくれた。不良娘に恩を感じた少女は、それに報いるべく、不良娘の喜ぶこと――悪事に手を染め始めるのだが…。
【歪な三重奏】岩久月
屋敷のアトリエでキャンバスに向かう一家の主は、慌ただしく部屋に駆け込んできたお手つだいを叱責するが、彼女の口から絞り出された凶報に凍り付く。妻の小百合が交通事故で命を落としたというのだ。それ以来、傷心のあまり、アトリエに閉じこもってろくに食事も摂らない主に――つまりは父親に特別な想いを抱く長女の理恵子は、心配こそするが、次女の佐枝子に対して、代わりに貴女が死ねば良かったのにと毒づく始末。理恵子は、このどこか儚げな佐枝子に対しても歪な感情を胸に秘めており、禁忌の行為で佐枝子を翻弄。残虐な性行為を繰り返すのであった。そんなある日、未だ心を閉ざす父親に対して理恵子は、父娘の一線を超えるかのごとく…!?
【えがおでさよなら】派歩
これは飲んだくれた父親と、その父親から「テメェ」と呼ばれる娘とで送る、ある不幸な親子のお話――。夕方、学校を終えて自宅アパートの前でドアノブを見つめる少女。彼女の右手はドアノブに触れる寸前で止まっている。だが家に入るために少女は「ガチャ」とドアを開けて玄関に足を踏み入れる。部屋のすぐ上りには、泥酔した父親が眠っていた。機嫌がコロコロと変わり、時には暴力を振るうこともある父親の寝顔に目を向けて、思わずホッとする少女だが、部屋いっぱいに充満した酒の臭気を換気したいと思い、少女は部屋の窓を開けようとする。しかしそれがいけなかった…。
【ハイパーガール―泥まみれの右腕―】トトリナ
黒髪を、後ろで一つに束ねた見た目が、どこか地味で陰キャな印象を与える超野さん。彼女は日頃しがないOLとして働いているが、街で人間に危害を加える悪のヴィランが現れると、ひとたび超人「ハイパーガール」に大変身! 颯爽とマントをひるがえして空を飛び、右の剛腕一発で悪を打ちのめす――この混迷の時代に現れた正義の味方としての顔を持つ、スーパーヒロインなのであった。そんなある日の夜、ヴィランの存在を感じた超野さんは、そこから一番近い居酒屋で、会社の先輩沼川さんとお酒を飲んでいると、「泥酔怪人ドロディーヌ」なるヴィランが現れ…!?
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