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父の事故死、母の出奔で別々に育てられた姉弟が、十年ぶりに再会した。以来、十七歳の弟は、二十歳の姉を週末ごとに訪ねる。夜、姉の布団で幼子のように身を寄せながら、歳月の重さと互いの愛の深さにおののく二人。その年、北国の町では怪しげな商事会社が暗躍し、孤独な二人に危険な人間関係がからみつく。
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Posted by ブクログ
読み終わった、と言うか、途中まで読んで、まどろっこしくなって一飛びに最後数ページまで飛ぶという荒技をしてしまった作品。 もともと不幸な姉弟が最後まで救われない、と言うかむしろあの方法でしか救われないのが辛い。 最後の日なんて最早悲壮感が無くて、肩の荷が下りた後の爽快感さえ感じる。 でも哀しい。こんな...続きを読む決断をしてしまうこの姉弟が、ただただ哀しい。
2011.04.26. 印象的なタイトル。激しい姉弟です。ついつい読ませる力あり。三浦さんといえば「ユタ」のイメージが強いけど、雰囲気が違います。解説は、石井好子さん。
すごいおもしろかった。たぶん三浦の言う北の悲劇に該当する話なのだろう。当たり前なのだが現代小説として読んでいけるその当たり前さに、この作家が生涯現役で作家として居続けた事実をおもわずにはいられない。昔の作品を読んでいる、ないし今の時代でないものを読むときの硬さがなく、それでいて作家性をかんじる。僕は...続きを読む今まで三浦を読む時に、「忍ぶ川」や「白夜を旅する人々」のような彼の根底にあるテーマ性と直結したところで読みがちだったが、この小説はただただ読めた。すごくいい意味として。つい最近、「愛しい女」を読んでから、あそこに出てくる登場人物のことを時折ふとおもいだす。そうだそうだ、小説ってこんなだったかも、と忘れかけていた感覚を呼び起こしてくれた。本作も何日か後になって作中の彼らを思い出しそうである。
なんともまぁ読むのが大変な小説であった 小説初心者には600ページが長い1日100ページのペースで6日かけて読んだ 内容は21歳の姉である比佐と17歳の弟砂男の姉弟の周りで起きた騒動のまぁなんというか生きるのって難しいよねという人間の話や投資詐欺の話だ 私は最初姉弟の話としていいですよと言われて確か...続きを読むに比佐と砂男は確かにめちゃくちゃ交流あるのだが二人がだいぶ訛りがあったのと文章が固くて読みずらい小説であり1996年の小説のはずだがもっと古い小説のように感じるし平成というより昭和の話と言った方が納得できるなという感じだったのだが作者の三浦哲郎が1936年(昭和6年)生まれと書かれていた事実に納得するしかなかった そして弟から姉への愛はあるが姉から弟へは姉弟愛しかない感じで姉は他の男とも絡むシーンもあるし弟は弟で従姉妹の鳥子を善意で守っているのにそれで鳥子に恋愛的にアプローチされるのがきついし鳥子の社員からの性的被害もだいぶ私にはきつく最後の最後に砂男が殺人を犯してしまったのはもう逆に楽しくなった。 姉弟が結ばれる運命はこの世界では無理だ。ファンタジーもない現実世界で姉弟がずっと一緒に居られる。 それは砂男が犯した鳥子を守るための殺しによる比佐と砂男の入水自殺だった。 そこでようやく比佐が砂男を選んだ。私が求めていた姉弟の小説としてオチは最高だった 一緒に生きていけないなら死ぬしかない そこでようやく姉弟の二人だけの世界という私が求めていた世間を全て捨てて二人だけになるというオチにようやく私は600ページを読んだ価値があったと感じた。正直550ページは2人が心中という美しいオチにたどり着くまでの現実はこんなにも辛いという話に過ぎなかった。だから私は読むのが遅かったんだと思う 姉弟の話と聞いていたのに姉弟要素が思った方向性じゃなかったからだ でもオチで全部許した。この2人にとって死は救済になったのだ 物語で死は救済という感覚私は好きである。リアルの世界だったらなんとも言えないのだが物語ならありだと思う。 暗くて現実は辛くて周りに翻弄されて結局姉弟は2人一緒を選んだ小説であった
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