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まどろみながら彼は,はてみ丸のことを考えていた.あの小さな舟で旅した日々を――.作家の没後に公表された〈ゲド戦記〉最後のエピソード「火明かり」.ほか,未邦訳短編「オドレンの娘」,『夜の言葉』よりエッセイ3編,講演「「ゲド戦記」を“生きなおす”」などを収めた,日本語版オリジナル編集による別冊.解説=中島京子
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Posted by ブクログ
とても良い本だった。 ゲドと魔法の物語はもちろん、エッセイも読みごたえ抜群。 ファンタジーは事実ではないが、真実を語っている。 たしかにそこには、現代の困難について直接的な言及はない。 課題は整理されておらず、明確な解決策の提示はなしだ。 一方で、私たちが生きる上で何となく感じるモヤモヤに対して...続きを読むは モヤモヤとした形でヒントをくれる。 それを結びつけるのは当人自身で、その気づきが靄を晴らす。 人が心に抱える課題は、降ってきた答えををあてがっても恐らく解決できない。 数学は素晴らしい学問だけど、一問一答では片付かないのが人生。 そういえば数学自身も、学び進めると曖昧さや終わらない計算が出てくるよね。 人生の問いもそれと似ていて、経験を重ねれば簡単に解けるかと思いきや 選択肢や慮りが増えて、答えを出すのが一層難しくなるなんて。 子どもには想像できまい。 私もいつも迷っているし、今は物事を答えのないまま受け止める力を強化しているところ。 選んだ答えが、その人の個性と呼ばれるのかもしれない。 彼女自身がアースシーの探検家であるという制作秘話的な話や おとぎ話の記憶と絡めた影についての言及も興味深かった。 影はやっつけるものでも、無視するものでも 乗り越えるものですらなく、すぐそばに連れて行くんだね。 影を否定される教育を受けながら、ここに至るのはなかなか難しい。 仕事か恋愛か、はたまた小説か。 行く道々の出逢いで自分の感受性と向き合いながら アウトプットをどうするか、何が欲しいか、真実は何か? それを沢山考えることが尊厳ある葦になるということなのだろう。 1巻を読んだのは数十年前。 忘れかけている物語を、言葉を大事にしている彼女が書いた原文で もう一度読んでみたいと思った。
2018年に亡くなったアーシュラ・K・ル・グィンの没後に発表されたゲド戦記に連なる最後の作品である『火明かり』、未邦訳作品である『オドレンの娘』の2本の短編と、岩波現代文庫から出ている『夜の言葉』にも収録されている3本のエッセイや1992年にオックスフォード大学での講演の内容を収めた日本オリジナル編...続きを読む集のゲド戦記シリーズの最後を飾る7巻。 『オドレンの娘』はアースシーのオー島を治める領主一家の物語。 復讐物語ではあるのだが、神話的な悲劇性を感じる。領主夫妻の関係だったり、復讐をする姉弟のどちらを選ぶのかという部分や、その後も含めて神話っぽい感じがした。 この作品はあくまで未邦訳作品なので、最後に相応しいという感じではない。だがこうやってアースシー世界に連なる作品がまた読めるというのが嬉しい。 『火明かり』はゲド戦記の最後を飾る作品。 日本でこそ”ゲド戦記”とシリーズ名が付けられているが、本来はEarthsea UniverseもしくはEarthsea Cycleである。 そんなシリーズの最後をアーシュラ・K・ル・グィンはやはりゲドで物語を綴じた。 僅かなページ数で語られるゲドの人生の振り返りと、ゲドの最期が描かれている。 シリーズを一気に読んできた自分としては、ゲドが人生を振り返るように物語を振り返って、感慨深くなった。 ゲドの最期とは書いたが、逝ってしまったという感じはなくて、何か新しい始まりを迎えるような語りがされているのも印象的だった。 とても美しい短編で、素晴らしいシリーズだったな、と改めて感じられる作品だった。
もう終わってしまった。残念だけどゲドのその後と作者の想い、講談が読めてよかった。 長い年月が経っても色褪せることないワクワク感が押し寄せてくる。 再読しなくては。。。
魔法の風を帆にはらみ、海を超える“はてみ丸”。 たったそれだけの言葉だけで、僕の心はアースシーへと舞い戻る。胸の昂ぶりが抑えられない。 たとえそれが、炉辺の明かりに照らされて床に伏せるゲドの脳裏に浮かぶ、夢うつつの思い出だとしても。 アーシュラ・K.ル=グインが最後にゲドの物語を遺してくれたことへの...続きを読む感謝を噛み締める。 序文にてル=グインは、こう宣言する。 “自分の思い描くアースシーを出版社のジャンル分けや批評家の決めつけにあわせることはやめました。ファンタジーは未熟な者が読むものだという考えは、成熟と想像力というものについての凝り固まった誤解から生まれたものです。主人公たちは成長しますし、若い読者たちは、彼らについていくかどうか自分で決めるでしょう。” ゲド戦記三部作を小学生で読んで、「帰還」は大学生の頃だっただろうか。 家庭を持ったのちにアースシーの風、外伝と読み継ぎ、年を重ねたいま、こうして「火明かり」を読んでいる。 ゲドやテナーのように成長してこれたかは分からない。それでも、物語の主題が変化していくことに、自分自身の変化を重ねて感慨に耽ることができるとは、なんと贅沢な読書だっただろうか。 こればかりは7冊セットで読み始める若い読者にはできないことだ。
ゲド戦記の別冊…どういう内容なのか? ゲド戦記の大ファンとして興味しんしんで読み始める。まさに別冊であって、前6冊の後日談的なものではない。大部分を占めるル=グウィンのエッセイに、ゲド戦記全体に対しての作者の思いがよく伝わってきた。最初の3冊を読んだときの感動と、長い時間を経て出版された「帰還」の衝...続きを読む撃。 別物だ、と感じたのは正しかったのだと思う。 未発表だった「オドレンの娘」は、ル=グウィンらしさを感じられる作品で、好きだ。
ゲド戦記別冊。 ゲド戦記の作者アーシュラ・K.ル=グウィンの作品解説、エッセイ、講演などが5編、短編が2編、ゲド戦記の翻訳者である清水真砂子さんと作家中島京子さんの解説が2編という構成の短編集。 岩波少年文庫から出ているのがちょっと驚き。一応ターゲットは少年少女なのか・・・? ゲド戦記は昔読んで難し...続きを読むくてよくわからなかったというボーとした記憶がある。 (たぶん)未読の「アースシーの風」、「ドラゴンフライ アースシーの五つの物語」を読んでみようかな。 p137 「第一歩はまず振り返って自分の影についていくこと」 p139 「自分自身の影をうまく扱うことを学びさえすれば、この世界のために、なにか真に役立つことをしたことになる。」 p140 「三十年か四十年かかって成長してきた影を意識にのぼらせてそれと対面することが何よりも大切」 p151 「道徳的な善をなすための大いなる手立ては想像力である」
短編2編と、講演の内容。 講演の部分を読んで、ゲド戦記全体の傾向に納得。勇者の物語~ジェンダー、普通のおじさんおばさんになることを選んだゲドとテナー等々。この問題はなかなかスッキリいかない、根が深い。今は大分マシになったとは思うけれど。
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ゲド戦記
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アーシュラ・K.ル=グウィン
井上里
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