青木由紀子の作品一覧
「青木由紀子」の「ゲド戦記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「青木由紀子」の「ゲド戦記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
とても良い本だった。
ゲドと魔法の物語はもちろん、エッセイも読みごたえ抜群。
ファンタジーは事実ではないが、真実を語っている。
たしかにそこには、現代の困難について直接的な言及はない。
課題は整理されておらず、明確な解決策の提示はなしだ。
一方で、私たちが生きる上で何となく感じるモヤモヤに対しては
モヤモヤとした形でヒントをくれる。
それを結びつけるのは当人自身で、その気づきが靄を晴らす。
人が心に抱える課題は、降ってきた答えををあてがっても恐らく解決できない。
数学は素晴らしい学問だけど、一問一答では片付かないのが人生。
そういえば数学自身も、学び進めると曖昧さや終わらない計算が出てく
Posted by ブクログ
2018年に亡くなったアーシュラ・K・ル・グィンの没後に発表されたゲド戦記に連なる最後の作品である『火明かり』、未邦訳作品である『オドレンの娘』の2本の短編と、岩波現代文庫から出ている『夜の言葉』にも収録されている3本のエッセイや1992年にオックスフォード大学での講演の内容を収めた日本オリジナル編集のゲド戦記シリーズの最後を飾る7巻。
『オドレンの娘』はアースシーのオー島を治める領主一家の物語。
復讐物語ではあるのだが、神話的な悲劇性を感じる。領主夫妻の関係だったり、復讐をする姉弟のどちらを選ぶのかという部分や、その後も含めて神話っぽい感じがした。
この作品はあくまで未邦訳作品なので、最後
Posted by ブクログ
魔法の風を帆にはらみ、海を超える“はてみ丸”。
たったそれだけの言葉だけで、僕の心はアースシーへと舞い戻る。胸の昂ぶりが抑えられない。
たとえそれが、炉辺の明かりに照らされて床に伏せるゲドの脳裏に浮かぶ、夢うつつの思い出だとしても。
アーシュラ・K.ル=グインが最後にゲドの物語を遺してくれたことへの感謝を噛み締める。
序文にてル=グインは、こう宣言する。
“自分の思い描くアースシーを出版社のジャンル分けや批評家の決めつけにあわせることはやめました。ファンタジーは未熟な者が読むものだという考えは、成熟と想像力というものについての凝り固まった誤解から生まれたものです。主人公たちは成長しますし、若