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死を賭して得た剣名、生を捨てて得た剣技、何人にも負けるわけにはいかない――。宮本武蔵の最後の戦い、神子上典膳の師の後継を争う決闘。柳生但馬守宗矩の野心のための斬り合い。諸岡一羽斎、愛洲移香斎など、歴史に名を残す名剣客の決闘シーンを、剣の一振り、刃光の閃きまでもリアルに描く剣客小説。
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Posted by ブクログ
剣豪小説。決闘の場面、自然の表現がリアル。宮本武蔵の永雄らしからぬ人物像が固定観念を破る。 2024.1.6
剣豪たちの決闘や生きざまを描いた5編からなる短編集。お勧めは愛洲移香斎の短編。たぶん架空の人物・住吉波四郎が、父のかたき移香斎を求めて旅に出る話。兵法者の住む苛烈で荒涼とした世界を見た波四郎の決断がなんとも言えず良かった。
小衣は二十半ばにさしかかっているが、子供を産んだことのない身体は、まだ娘のように若い皮膚を隠し持っていた。 (中略) 皮膚は枯れ、その下を流れる血の通いも、あるのかないのか心ともなくなって来ている一刀斎は、小衣の体に触れる時だけ、体に人なみのぬくもりが戻るのを感じるのである。 収蔵されている短編「...続きを読む死闘」からの一部。 年を取るというのは、こういうことか??
匿名
「二天の窟」宮本武蔵のエピソードである。この本は図書館で借りて読んだことがある。この話が印象に残っていて電子書籍で購入した。武蔵の最後の決闘が描かれている。五輪書を書くまでの老境に差し掛かった武蔵の心の動きを丹念に書き込んでいる。武蔵の超越的な面と俗で人間的な面をうまく描いている。どちらかというと...続きを読む人間臭い武蔵像である。武蔵は対決で蜂谷に負けているのだが執念で蜂谷を倒す。対決場面の息遣い、臨場感の描き方が秀逸である。武蔵は鬼となって蜂谷に襲いかかるのである。
誰が1番強い剣豪だったのか。 ランキング大好きの現代人は、剣豪同士生きた時期も交わることもなかった者達を勝手に脳内で比較し、夢想する。それは、小説家にとっても同じで、例えば宮本武蔵については昭和7年NHKラジオで「武蔵が当時有名な剣客とほとんど立ち合っておらず、天下無双とはいえない」(直木三十五)と...続きを読むいう発言をきっかけに、菊池寛や吉川英治を巻き込んだ論争となった。 暴論を承知で言えば、長寿だった剣豪が強い。もちろん、単純に生き長らえばよいものでもない。中には、剣術よりも権謀術数などの駆け引きに秀でた剣士(兵法家)や晩年あからさまに決闘を避けた剣豪もいたし、流派免許皆伝の弟子を盾に自分は出てこない実質引退の剣豪もいた。 さらに、剣術同士の相性というのもありそうだし複雑です。例えば、武蔵には通じる剣術も、小次郎には歯が立たない、という三すくみの様な… 本書に登場するのは、宮本武蔵、神子上典膳、柳生宗矩、諸岡一羽斎、愛洲移香斎で 昭和56年〜60年に「小説現代」に掲載された短編もの、特に後半2つの話が面白かった。 巻末の藤沢周平年譜も1996年69歳で亡くなるまで網羅している。
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