AIエージェントの教科書
著:小澤健祐
出版社:ワン・パブリッシング
これまで、文章(テキスト)を入力して、なにかしらのアウトプットを得ていた、生成AIに加えて、複数の一連の処理を一括してできるようになったAIエージェントは、まさに、驚異的な破壊力をもつ、イノベーションの申し子です。
生成AIと同様、その誕生から普及まで、驚異的な速度で世界に広まりました。
産業人は、AIエージェントの効果を目のあたりにして、もうこれを活用しない手はないと考え始めています。
これまで、遅々としてすすまなかった、知識産業における生産性を驚異的に引き上げるツールとして、この一年は、AIエージェントの話題のない日はありません。
本書も、AIエージェントの導入は、企業のDXにおける最終到達点であり、DXのラストステージと位置付けています
これからは、AIエージェントをつかって、知的生産性を向上し続けなければ、明日の繁栄はないと思います。
気になったのは、以下です。
■AIエージェントの構成
①頭脳(思考)・基礎モデル LLM
②記憶(知識)・RAG
③手足(実行)・API連携
■AIエージェントのもっとも重要な特性 自律性 AIが自律的に業務を実行していく
①反応型 特定の入力に対して事前に定義した応答を返す
②支援型 人間の指示にもとづいて部分的なタスクを実行する
③協働型 人間との協働の中で、複雑なタスクを理解して実行する
④自律型 特定領域内で、目標にむかって自律的に行動できる
■エージェントの行動能力
①情報提供
②提案・推論
③操作・実行
④自律的実行
■AIエージェント活用の進化
①単独の生成AIの活用
②チャットフロー・タスク自動化エージェントの構築
③ワークフロー連携型AIエージェントの構築
④判断型AIエージェントの利用
⑤完全自律型AIエージェントの活用
■DXの段階的発展
①デジタイゼーション
アナログからデジタルへの変換
②デジタライゼーション
デジタルデータを活用し、価値創造を行う
③デジタルトランスフォーメーション
デジタル技術によって、業務の抜本的な高度化をはかりビジネスモデルの変革を行う
■AIエージェントの技術動向
①マルチモーダル デキスト、画像、動画、音声などが扱える
②コンテキストの理解 文脈を解析し、理解できる
③推論能力の向上 複雑な推論を行う
④自己学習+適応能力の強化 継続学習能力の獲得
■RAG 外部の情報源から、関連データを検察して活用する仕組み
■MCP AIエージェントと外部システム間でコンテキスト情報をやりとりするためのプロトコル
■AIエージェント業務導入方法論
・AIエージェントは万能ではない、もっとも効果を発揮できる領域を特定する
・業務全体に一度に適用するのではなく、分析・設計を通じて特定された範囲に段階投入する
・適切なデータ要件を分析、定義する(DOAアプローチ)
・人間とのAIの協業モデルを設計する
(設計フレームワーク)
・HTA
・SIPOC分析
・RACIチャート
(業務分析ワークフロー)
・目的と範囲の明確化
・参加者の選定
・現状業務の可視化(=AsIs)
・課題の特定と分析
・AIエージェント適用可能性の検討
・新しい業務フローの設計(=ToBe)
・アクションプランの策定
■AIエージェントの効果
・情報の壁、コミュニケーションの壁、物理的な制約、業務の分断をうめるための技術である
目次
はじめに AIエージェントの教科書の歩き方
第1章 AIエージェントの基礎概念
第2章 AIエージェント成功の鍵 RAGとデータ戦略
第3章 業務再設計 AIエージェント時代の業務分解と統合
第4章 戦略立案 AIエージェント導入の全社的アプローチ
第5章 組織と人材 AIエージェント時代の働き方
第6章 実践シナリオ 株式会社みらいファクトリーの挑戦
第7章 次世代へのビジョン AIエージェントの未来展望
第8章 特別インタビュー 「分断」を超えた、その先へ
ISBN:9784651205274
判型:4-6
ページ数:288ページ
定価:1800円(本体)
2025年09月01日 第1刷発行