【感想・ネタバレ】木槿ノ賦 居眠り磐音(四十二)決定版のレビュー

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Posted by ブクログ

「居眠り磐音」42巻。

 今回はもう、忙しいのなんのって! 問題が山積しておりますな。でもこの物語は、これでこそなのです。

 冒頭、参勤上番で江戸入りした豊後関前藩の藩主福坂実高と磐音が再会したところで胸がいっぱいになりウルウルしていたら、なんと次期藩主俊次とご対面、関前の輝かしい未来を思わせます。

 他方、4歳になった空也の頼もしさに驚き、武左衛門とその息子修太郎のふるまいにいろんな意味で戸惑い、磐音の両親が関前への帰路につき、尚武館の増改築の際に地中から出てきた二振りの刀の謎が深まり、山形にいる奈緒の近況を知り、江戸起倒流鈴木道場に怒り心頭、という何かと忙しい一冊でした。

「かくなる事態にそれがし、堪忍袋の緒が切れ申した」と磐音が語るシーンではゾワゾワしたわ。この人をこんなに怒らせてはいけません。

 ここまでいろんな感情の振り幅が大きい小説、なかなかないと思う。あちらこちらに心配の種は尽きないし、いやもうマジ目が離せねぇぜ!

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2022年03月31日

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