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Posted by ブクログ
日光から江戸へ帰ってきても大忙しの磐音。
父正睦から「虚け者」の始末を依頼されたり、幸吉が宮戸川から姿を消した騒動が、11年前の桔梗屋七人惨殺事件と関わりがありそうな状況になってきたり、南町奉行所から頼まれて甲斐の市川陣屋から罪人を江戸まで連れ帰る羽目になったり、今津屋に来ていた虫売りに抱いた違和感がどうにも拭いきれなかったり。
そんな中、当人どうしではまだ直接ハッキリと話していないうちに、磐音とおこんさんがいつの間にかほとんど公認の仲ですわ。
ここまで周りから固められちゃあ、ねぇ。
でも、
(おこんが磐音の手首に爪を立て)
「痛うござる、おこんさん」
「いいの、私が見合いしても」
「それはちと困る」
「ちと困るだけなの」
「大いに困る」
もうこの会話がかわいくてかわいくて。
この2人ホント好き。
てことで本巻もおもしろかった!
ミステリっぽくてハラハラドキドキしたし、船上戦は大迫力で手に汗握ったし、夜盗一味を囲む佐々木道場の猛者たちがめちゃカッコよくてシビれたし、幸吉とおそめちゃんが、磐音とおこんさんをちっちゃくしたようなカップルでかわゆいし、もう、佐伯さん、あっぱれでこざいやす。