強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
撫子ちゃんの一人語りはなかなかに長い。斧乃木ちゃんが戻ってきて、やっと歯車が順調に回りだした感じ。そう考えるといいバディなのかもしれない。次の〈物語〉があるのかどうか分からないけれど、出たらまた読んじゃうな。
ロビンソン・クルーソー的展開で、謎解き・怪異はあまり出てこない意欲作。過去作にくらべても舞台設定とメタネタ以外は趣が異なり、新たな切り口を探索していることが窺える。
Posted by ブクログ
p.62
私のスマホは今頃海の底で深海魚に文明を与えています。
p.71
失敗したら、その失敗を糧にします。
p.148
痛くてもいいです。
でも、その痛みを忘れるくらい、痛快でないと。
撫子成長しましたねー。
Posted by ブクログ
モンスターシーズンついにクライマックス!
専門家見習い千石撫子最後の試練
vs洗人迂路子
撫公らしい戦略だった
次は何シーズンが始まるんだろう
もう無いのかな、、?
Posted by ブクログ
下巻だけど上巻とは繋がりのない撫子ちゃんメインの話。ラスボス迂路子の周辺を探る為に飛行機で沖縄に向かう撫子·貝木·斧乃木一行。その途中攻撃に遇い3人は散り散りになり撫子は誇張なしの裸一貫で無人島に流れ着く。話の大部分は無人島でのサバイバル生活が占めていて作中でも言ってるけどうん、アニメ化無理だわと納得。出来たら尊敬だ。この大部分も中弛み感が強かったけど最後まで読むと初登場時から考えると撫子、成長したなと上から目線な親の気持ちにちょっとなった。しかし上巻もそうだったけど迂路子との対決あっさり終わり過ぎじゃないか。そして斧乃木ちゃん働き者過ぎじゃないか。
Posted by ブクログ
ちょっと撫子のサバイバルが長すぎる
飛行機の中の3人の会話も面白かったけど、後日談はなかなか深く、興味深いものだった。
たしかに人類としては火を使えるようになったことよりも、絵を描くようになったことが大きな変化点か。それが文字になり、知恵をシェアできるようになったことが発展につながったのかも。
鱗、迂路子、雨露、虚
さすがだ