【感想・ネタバレ】暦物語のレビュー

強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。

ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!

西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!

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ネタバレ

いろんな女の子との話が入っていてお得感。

がはらさんと、まだ付き合う前の、友達時代の話が良かったです。
すぐ付き合い始めちゃったから、もうちょっとその前の期間あっても良かったのになーってこれを読んで思いました。
いやそれだともしかしたら羽川さんにとられちゃってたかも?
アニメ中心で見ていたからあまり分からなかったのかもしれないけど、あららぎくんは、がはらさんのこと放っておけない子だと思ってたんですね。

そしていろんな女の子との会話をまとめて読めるせいか、気がついたことだけど、がはらさんは結構サービス精神旺盛なんだなーと思った。
一番読んでて面白かったし、声あげて笑ってしまう会話でした。

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2014年11月17日

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12人の、12ヶ月分の、エピソード集。
一つ一つは短いエピソードだけど、オチもあり繋がりもある。
シリーズものの小説をこんなに長く読んでるのは小学生ぶりだけど、最後まで読み続けたい!

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2021年12月23日

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あとがきにある通り、穴埋め的に書かれた話だなぁと思った。長編の合間の補足のような短編というか。でもどれも上手くオチがついてて流石。笑っちゃったのは、ストーンかな。他は、苦笑いもあり、微笑ましい笑いもあり。
ところでトーラスって、いっそドーナツでも良かったのでは。この中では一番馴染みのない単語だったから。

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2018年01月28日

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日常の謎を一話一話解いていく形式が続き、少し飽きてきたところで次の話に続いていく大きな問題を起こすという奇の衒い方がさすがだと思った。面白かった。

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2017年01月22日

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ネタバレ

「怪異」に遭遇しまくった阿良々木暦の視点から、怪異遭遇後のその後を振り返る後日譚。と思いきや最後に阿良々木暦が殺されるショッキングな展開。八九寺との再会で話が終わる。この続きはどうなるの?。見事に「やられた」と読んでいて思った。この続きが気になるが、早くそろえ手続きを読んでいきたいと思う。

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2016年02月27日

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”暦物語”西尾維新著 講談社BOX(2013/05発売)

・・・”物語”シリーズ+日常の謎。阿良々木暦の十二か月、十二話。

いつの間にか崇められるようになった石。
学校の全ての屋上に供えられている花。
鬼の形相を見せる砂場。
運命の相手が見えたという風呂。
詐欺師が噂を広めた方法。
道場裏の古木を守る方法。
茶道部室に幽霊がいなかったことの証明。
山頂に神社を移設する方法。
ドーナツの隠し場所。
見ただけでわかる探し物。
実力で敵わない相手に一発入れる方法。
消失と復活。

・・・ざくっと書くと上記のような形。
物語シリーズ+日常の謎、タイプの話がメインキャラ総登場の総集編風に続いた後に、
ファイナルシーズンの本筋に関わる話。
豪華な一冊でした。
今巻までの物語シリーズで一番かな。

・・・シリーズ初見にこの巻を読んで間のストーリーを想像する、という贅沢な楽しみ方を味わいたかった。
今更、それは無理な話ではありますが(笑)

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2015年03月19日

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今までの物語の時系列に沿って12ヶ月分、12人のキャラにまつわる風に描かれた短編集。
一話ずつ内容があんまり繋がってなくて、短編故に盛り上がりや入り込みに欠けて、なかなかに読むのが苦しかった。西尾維新は長編で娯楽として読む分にはいいけど、短編は私には合わないかな。
最後は現在(本編)へ繋がって、さてこれからどうなるんでしょう。

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2015年02月06日

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ネタバレ

評価:☆4

振り返りということなので総集編かと思いきや、阿良々木ハーレムの会話劇を楽しむ巻だったw

毒舌前回時代のヶ原さん、普通の会話が失くなった八九寺・撫子はもちろん、神原との愉快な会話も凄く久々な感じで楽しかったw

と思わせておいて最後にはいつの間にかあっと驚く展開になっているのだから油断ならない。
次からのファイナルシーズンも目が離せません。

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2014年11月27日

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ネタバレ

伏線回収というか、新しく伏線を張り直すというか、そういう巻。雑談が伏線っぽかったりやっぱりただの雑談だったり。化物語の最初からこういうラストに向かう予定だったのか、と思えてくるんだからなんというか、西尾さんすごいなあ。とりあえず、この物語で一番の衝撃は彼女の再登場!

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2014年06月14日

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これまでのストーリーをなぞりつつ、主要人物とのアナザーストーリーを紹介してく短編集…という感じで、正直前半まではこれといった見せ場も山場もなくて苦痛を感じてたんですが…1月あたりから新要素が加わってきて、3月の展開でテンションあがった!特に最後!最後〜!このまま終物語(上)へ!

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2014年01月02日

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ネタバレ

なんかスピンオフ?というか本編には関係ない話の集まりなのかなぁ?と思いつつ最後は主人公新で終わるし、どうもかんけいあるはなしぽかった。

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2022年12月05日

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ネタバレ

阿良々木暦の1年を通して知り合った12人の女性キャラの『道』について質問しつつ、
怪異とは関わらない摩訶不思議な現象を解消していったりする短編集。

読むのにそこそこ時間かかってしまった。
1年に12人もの女性と親密になるとはものすごい。

本編には関わらないと思っていたら、最後の最後にバッサリと。
どうなる暦。どうなる受験!

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2020年10月23日

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アニメを見てしまったので、ほとんど飛ばし読みになってしまったが、数編の小ネタと終物語下に繋げる物語だった。しかし延々と続く言葉遊びにはちょっと辟易としてきたが、まだ外伝が出ているらしく読むか読まないか迷うところだ。

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2017年04月26日

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阿良々木ハーレムの個人面談。
最終的には終物語に続いていく形でした。
やっぱり戦場ヶ原さんは尖ってる方が面白いなーとしみじみ(笑)

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2017年03月16日

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シミュラクラ現象を題材にしたものが多かった印象。人間は顔らしいものを見れば、それを顔のように見てしまうってもの。3つの点が集まった図形を人の顔のように捉えてしまうこと。

好きな言い回しは以下。
・正直、僕には絵心がないんだ。意外に思うかもしれないけどね。
・エロい人を見て、武天老師さまから、強さを取った人みたいだね。
・お菓子あるよー
お茶もあるよー
相談事もあるよー

雑学的なのは以下。
・都市伝説。フォークロア。友達の友達から。
・伝染病の三原則。パンデミックの三原則。感染速度が速い。感染範囲が広い。歯止めが利かない。
・生活に余裕がある人間は、心にも余裕があるので、騙されにくい。
・テセウスの船。ある物体のすべての構成間違った要素を取り替えた時、同じ物体と言えるのかどうか。パラドックスの1つ。

一年分の物語のようで、月ごとに12章ありましたとさ。

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2016年12月23日

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ネタバレ

物語シリーズ14巻目。

暦の高校3年の12か月を、各ヒロインとのエピソードで物語る短編集。
導入部にヒロインと道の話を持ってきていて、それぞれのヒロインの違いを語りつつ、主文中のヒロインとのやり取りが懐かしくも見事にキャラがかき分けられているのはさすがです。
後半はシリーズファイナルにつながるエピソードとなっていて、既に「終物語」上中を先行で読んでしまっていましたがネタバレはなくってよかったです。
ということで、「終物語」下巻を心置きなく読めます。

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2016年02月09日

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ネタバレ

阿良々木暦と12人のヒロイン達による短編集。
はじめはヒロイン達と少し不思議なことについて話をするだけだったが、忍野扇から段々と不穏になって、心配になった。
相変わらず忍野扇は正体不明だし、影縫余弦が式神の斧乃木余接だけを残して消えた。
臥煙伊豆湖が暦の前に現れて、怪異殺しの刀で暦を殺して、びっくりした。
そろそろ物語もクライマックス。
全てが収まることを願う。

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2015年03月28日

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4月から3月までの各ヒロインの短編集
最後がえんさんに殺された⇒まよいちゃんによみがえされた?でおわって、終物語に続くってかんじ
ヒロインたちとのかけあいを読んでて楽しむってかんじの回(いつもそんなかんじかも)
発展は最後の3月のみ それも続くってかんじ

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2014年12月14日

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ネタバレ

化物語アナザーストーリーというべきか、主軸を補完するストーリーというか。
各キャラ別に「道とは何ぞや」という観点で描かれていて面白い。
俺にとっての道は八九寺+神原を割ったような感覚だ。
八九寺(歩き続ける限り道であり立ち止まったら道でなくなってしまうこと)
神原(道はやはり決まったレールがあり、ドロップアウトすることが難しい。だが逃げ道という道もある)
ドロップアウトしてしまい、立ち止まってしまったという過去は変えようもないし。

さて、ちょうど良いところで終わる今作。
終わりはどうなるのだろうな。

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2014年11月16日

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各キャラクターにおける、『道』というものに関しての短篇集。
怪異というほどじゃないけれど、SF(少し不思議)ならぬNS(なんだそれ)的な感じ。
本編の隙間を埋めるエピソードで、キャラを掘り下げたり、全然関係ない話だったり色々。

ラスト二話あたりがまさかのシリアス展開で、終物語続く。
怪異殺しや怪異生かしだとか殺された暦、生き返った暦、そして再登場の真宵でどうなる次巻!?

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2014年08月16日

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今までの単行本を、主題だけ書いていくと一編これくらいになるのかな?というくらいにまとまった内容だった。
それが×12本なので、決して読むのは楽ではなかったが。

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2014年07月22日

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西尾維新の怪異シリーズ「化物語」の続編。吸血鬼と出会った春からの12ヶ月の裏ストーリーをオムニバスしながら、最後には衝撃の展開で次巻へ。久々に余計な駄文もなく読みやすかったでつ。

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2014年07月06日

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物語シリーズ登場人物が暦と絡む12ヶ月って事で12人12話の短編集。まぁ、それぞれ中身は薄い。ただ、最後の臥煙編は「終物語」に繋がるんだろうなぁ、遂に終わるかじゃなく、やっと終わるかというシリーズ。よく引き伸ばしてきたと感心します(笑)で、阿良々木ハーレムで誰が好きかと言うと・・いないんだよなぁ~登場時点では魅力的だった女性も巻を重ねて敬遠したいタイプになっている。それぞれ可愛い点は残してるけどね(笑)

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2014年07月02日

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短編集ではありますが、最後に繋がっていく重要な回。

物語シリーズはいかんせん順番がわからないので、まちがって憑物語より先にこっち読んじゃいました。そこまで問題なかったけれど。

短編集なのでシンプルですよ。でも、それぞれのキャラの持ち味が出るエピソードでしたねって感じです。

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2014年06月09日

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シリーズ主人公の年間を通した隙間話。
後半は次に繋がるものではあったけど、大半が出落ちに近いのかな?単なる短編集。

まあ、次が本命ということで。

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2014年04月29日

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これは読者にとって回想のための一冊。あぁ化物語は面白かった、ついに終わるのだなぁ。としみじみ感じるための本。この一冊自体はシリーズ中で一番読み応えがなく拍子抜けですが。でも西尾先生なら終物語でやってくれる!と信じて。

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2014年02月03日

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ネタバレ

短編集だが、最初の数編は、最近ありがち(で、私が嫌い)な「学生探偵が身の回りのちょっとした謎を解く」だけのものにしか思えず、これを<物語>シリーズの中でやる意味が全くわからなかった。

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2014年01月26日

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最初はわりとほのぼのしてたのに、後から段々重くなるなぁと…。本編の展開を考えれば当たり前なんだけど。あと、メメが久々に出てきたのが嬉しい。

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2014年02月19日

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怪異シリーズ。
最終巻前の人物紹介のような短編集。最後だけは最終巻の前振り。色々な伏線がありそうだけど、こうゆうのが多くて食傷気味。最終巻の後のエピソード短編集で良いかな。
戯言にも一時期のキレがなくなってるのか、自分が飽きてきたのか。

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2013年12月12日

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分厚いが12話構成で区切りがよく、良く言えばあっさり、悪く言えば薄味。本巻に到るまでの不吉感と、あからさますぎる12話のタイトルが相まって、楽しい会話の中でもちらほらと寒気を感じる雰囲気が、真夏の昼の静けさのようで心地良い。
ハッピーエンドに定評のある西尾維新だが、全員がハッピーで終わるとは限らない。残る二巻を緊張して待つ。

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2018年10月20日

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