【感想・ネタバレ】混物語のレビュー

強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。

ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!

西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!

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ネタバレ

西尾維新大辞典の際、自分に課したルールの1つ「クロスオーバーをしない」を最近破りました!とあって、アッこれのことね!と当時笑いました。

個人的には「じゅんビルド」、「みここコミュニティ」、「まごころフィニッシャー」が好き。
特に「みここコミュニティ」かな。戯言シリーズも読んでる人は彼のあの最後のセリフはゾッとくるはず。あれが1番気持ち悪くて(褒め言葉)、西尾維新一の真骨頂でしょ。

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2023年08月25日

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2019年14冊目。西尾維新ファンにはたまらないクロスオーバー作品集。懐かしい面々と阿良々木くんとの絡みが新鮮過ぎる。巫女子ちゃんの「『自由形400メートル、ただし本当に自由ならプールサイドを走るはず』みたいな!」の語り口が懐かしすぎて最高。

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2019年07月08日

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ああ確かに。"青春は、混ぜたら危険"。

物語シリーズのストーリーテラー・阿良々木暦くんと、可愛くて危険な少女たちとのハーレム…いや素敵な出会いとやり取りが描かれた、西尾信者の信者による信者のための作品です。
※今作は西尾維新作品をある程度読んでからのほうが絶対おすすめ。信者向け☆5!

西尾維新先生の各作品ででてくるキャラクター×阿良々木暦とのクロスオーバー作品。
ほっほぅ、確かに"混"ぜてる。

魔法少女に殺人鬼、策師最終人類最強、メイドに美少年に名探偵。時代を超えてお姫様まで。
(まさか否定姫が来るとは…とがめちゃんではなく!)

個人的には玉藻ちゃんが登場したのは最高にアツかった!西尾維新先生の信者としては、デビュー作「戯言シリーズ」からあの子もあの子もたくさん出てきて、「おいおい同窓会?!豪華すぎない〜?」な展開です。
西尾維新先生、作家辞めるのかな………なんて。(少し心配になるくらい胸熱)

りすかと伝説シリーズはまだ読んでないから、読まなきゃ…
鑿ちゃんはもしやイラスト初登場なのでは…?!渡辺明夫先生のイラスト可愛いですね(もちろんVOFAN先生大好き)。

今作収録の書き下ろし3作は、空々空・札槻嘘・想影真心の3名。うーむ、正直……そこだったか。
作者と会社が違うから絶対ないと思うけど、個人的には「壱原侑子(xxxHOLIC)」「黒神めだか(めだかボックス)」「寝住(十二大戦)」見てみたかったかなぁ。漫画原作や小説版の執筆もしてるから、そっちとのクロスオーバーも期待しちゃった笑笑

ロリ要素足すなら「闇口崩子(戯言シリーズ)」とか。
空々空や札槻嘘出てくるなら男子もっと増やして、「零崎人識(戯言シリーズ)」や「鑢七花(刀語)」とか。
(出夢くんは出してくれてありがたい///)

趣味で書いてる(笑)シリーズなのに、混物語みたいなの出されちゃったら、もっと書いて書いて!となってしまいますね^_^

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2019年05月26日

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キャラ小説というのでしょうか。キャラの魅力で成り立っている。「混ぜる」ことによって壁が取り払われて、「物語」シリーズの世界観の中ではあり得なかったような出来事やミッションやバトルや会話が成立する。まさに「夢のコラボ」。これは書いている側も楽しいのかも。それにしてもリスカの喋りは読みにくい。

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2019年04月28日

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ネタバレ

「物語」シリーズの主人公・阿良々木暦が、「戯言」「刀語」「世界」「りすか」「伝説」「忘却探偵」「美少年探偵団」各シリーズの登場人物たちと共演する、という特殊短編集。
もともとは、映画『傷物語』3部作において、一週毎に一編ずつ劇場特典として配布されたもの。3編の書き下ろしが追加されている。

書き下ろしのひとつ「くうインビジブル」で、「伝説」シリーズの主人公・空々空が登場したのは嬉しい。「伝説」シリーズといえば、同シリーズには挿絵がないので、表紙で地濃鑿が描かれたのも新鮮。

敢えて言えば、語り手同士の絡みが殆どなかったのは残念(いーちゃんや創貴との会話を読みたかった)だけれど、そもそも読者が語り手に抱くイメージ自体、語り手自身が作るイメージだから、性質的に他者視点で書くのには向かないのかもしれない。

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2019年02月13日

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本作は〈物語〉シリーズ第25作目の、100%趣味で書かれた混沌である。しかし混沌といっても、忍野扇のような正体不明という意味ではない。その実体は『劇場版「傷物語」の来場特典として書かれた短編の集合体』(混物語『あとがき』より引用)である。以前から〈物語〉本編において度々ネタとして行われていた他作品とのクロスオーバーが、あろうことか一冊の本になってしまったというわけだ。怪異を介さないボーイミーツガールは、生粋の〈物語〉フリークである私にとって新鮮であり、面白かった。書き下ろしの3話以外は全て劇場公開時に回収したので、新鮮というのは語弊があるかもしれないが、まあ。データに注目すると、本作はこれまでの〈物語〉の記録をいくつか更新している。1冊において登場するヒロインの数、最多サブタイトル数、そして何よりあとがきを含むページ数である。ページ数については、〈物語〉シリーズの原点、「化物語 上」(445ページ)や12サブタイトルを抱える「暦物語」(447ページ)などの錚々たるメンツを本作は越えている(463ページ)。なので読むのに多少の時間を要するかもしれない。また本作に登場するヒロインズに興味を持ちそれぞれに理解を深めようとするものなら、もれなく作品沼に落ちてしまうことも留意したい。本作に登場するヒロインズを、パーソナリティを含めて網羅している人間は胸を張って「西尾維新フリーク」と名乗ってよいだろうと思われる。現在私は〈物語〉以外は、大河ノベルこと「刀語」しか網羅していないため、本作を余すところなく堪能したとは到底言えない。だがこうなった以上それぞれの小説だけでも網羅する所存である。それぞれを読み終わった暁にはもう一度ここに戻ってきたい。今とは違った世界が見えるだろうと確信している。
長くなったけれど、最後に。物語最高!(2019/02/05 火)

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2019年02月05日

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 映画版「傷物語」の来場者特典の短編をまとめプラス書下ろし三編。
 物語シリーズ以外のキャラクターと阿良々木くんとのコラボレーション。
 なのだがごめんなさい、半分くらいしかキャラ分かんねっす。

 俺が読んでるのは伝説、忘却探偵、美少年探偵団シリーズで、アニメで刀語シリーズ見ただけっす。
 人間シリーズは1,2巻だけ読んで、戯言、魔法少女りすかとか読んでないっす。

 特に地濃さんクッソうぜぇな。
 阿良々木さんの変態度がいつもに増してヒド感じ。

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2019年06月23日

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劇場版「傷物語」の来場者特典として配られた冊子を一冊にまとめたもの。
異文化コミュニケーションとはよく言ったもので西尾維新先生の他のシリーズのヒロインが阿良々木暦に出会ったらどうなるかというIFのストーリー
最初のシリーズだけあって戯言シリーズから呼び出されているヒロインが一番多い。登場人数も一番多いしね。単話で読むと「もっと」と思うけど連続で読むと胸やけがする。
暦もヒロインズも自分の世界観を譲ろうとしないから世界観の殴り合いみたいになってる。後半は暦の考え方がどうやってお引き取り願おうかという方向にシフトしてて作者の本音もこれだろうなって思ってしまった。
最終話のオチのぶん投げ方はいかにも西尾維新って感じがした。

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2019年05月20日

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劇場版「傷物語」の来場特典の阿良々木暦×西尾作品の他シリーズの登場人物とのコラボ短編集。阿良々木君の変態具合は健在だけど相手が人類最強とか天衣無縫魔法少女とかそれを上回る奇人変人大集合なので色々押されてちょっと可哀想。それぞれの世界観から持ってきた謎を解き明かす方式の話が主だけど綺麗に解かれたり大爆発していたりと締めは様々。地濃ちゃんくろね子さん伊織ちゃん辺りがいい感じかな。それぞれの登場作品読んでないと面白さ半減だと思うけどこれ先に読んでからだとネタバレているものが若干あるような気がする…。

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2019年05月14日

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ネタバレ

テンション上がった(りすかちゃんなつかしい)けど
映画の特典詰め合わせなのか〜
物語シリーズどこまでよんだかもうわからない‥

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2019年03月17日

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ネタバレ

物語シリーズ番外編

「第忘話 きょうこバランス」
「第強話 じゅんビルド」
「第法話 のみルール」
「第眼話 まゆみレッドアイ」
「第病話 くろねこベッド」
「第血話 りすかブラッド」
「第刀話 ひていクリア」
「第殺話 いおりフーガ」
「第軍話 しおぎレンジャー」
「第招話 あかりトリプル」
第喰話 りずむロックン」
「第大話 みここコミュニティ」
「第英話 くうインビジブル」
「第騙話 らいルーレット」
「第終話 まごころフィニッシャー」
の15編収録。
最後の3作は書下ろしで時間軸も暦高校卒業後の物語でした。
とにかく、著者の他シリーズのコラボで暦以外の登場人物は絡まないというお約束のようです。
これに刺激されて他シリーズに食指を動かしてしまうと地獄にはまると思い、我慢しました。

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2020年04月05日

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混ぜものだった。
初めは混ぜものが薬味となりおいしく感じた。
しかし薬味は主役があって効く、その主役が阿良々木くんしか出てこないと薬味が妙になっていくだけ。
奇妙になっていくだけに感じた。
やっぱり主役が活躍してこその物語。
ん、阿良々木くんはずっといたけど...助演女優がいないと男優が輝かない物語だったんだ。

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2019年09月15日

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