強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
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タイムトラベルを扱った作品はいくつか読んだことがありますが、パラレルワールドも絡めてきたことには驚きでした。
相変わらずの、忍野メメの全てを見透かしたような発言が面白かったです。
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今までの「物語シリーズ」とは少し違った話。
タイムスリップやタイムパラドックスなどSFというか、ファンタジー色が強かった。
半分ぐらい読み進めても、「まよいキョンシー」の「キョンシー」が出てこないと思っていたが、後半から怒涛の展開(過去作のうちで1かな?)でとても楽しめた。
忍ちゃんかわいい
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阿良々木暦と忍野忍のツーマンセルと、八九寺真宵の物語。宿題が出来てない阿良々木が、夏休み終わりに、一日だけでも戻れば、と思って忍に連れて来られた先は、十一年前、八九寺の命日の一日前。何のためにこの日にきたのか。考えて取った行動。そしてその結果の十一年後。
後でネタがわかってしまえば、なーんだ、で終わる話ではあるけど、八九寺一人助けたことでそこまで?! の展開。かなり騙された気分。ラストでは真宵ちゃんの本音も聞けて、やっぱりこの世界に生きて良かったんだなっていうオチ。阿良々木さんに会えて良かった、と言われたのが一番の救いじゃないかな。
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なんだか色々裏切られた気分。いろいろとツッコミどころが多い(というか主人公が突っ込んでくれてる)。もう慣れました。そんな所も好きです(笑)
とりあえず、これだけは言っとく。「まよいねーさんかっけーっすわ!!」
タイムワープ展開が来ちゃうとは。おどろき桃の木プラムの木ってなもんですよ。
君の影、探して「まよう」帰り道。
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今度は八九寺を救うためにタイムスリップして大変なことになる。戻ってみればみんな吸血鬼になんて誰がそんなストーリー展開を予想しただろうか。実はタイムスリップではなくてパラレルワールドにすっべっただけで、何とか元に戻れた訳だが、今回は忍まで暦に対して愛の告白をしてしまった、暦ばかりがなぜもてる。
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純愛だった。
八九寺真宵がメインキャラの巻だと思ったら、暦と忍の物語だった。
もちろん八九寺真宵も出てくるし、ひさびさ忍野メメも登場。
私が好きな時間ものを織り交ぜ、まよい翻弄されながら、ある感動も沸き起こる物語。
忍が家出した理由もわかった。
忍っていい女だ(幼女という要素はなしでねw
まよいながらも進む物語は最高です。
Posted by ブクログ
第閑話「まよいキョンシー」
前作「猫物語 白」の直前かほぼ同時期
阿良々木暦と吸血鬼・忍の物語
11年前にタイムスリップした暦と忍が
生前の八九寺真宵を助けて母親に会わせる
満足した2人がタイムスリップして元に帰ると
忍により街中の人間がゾンビにされた世界だった
そこで2人は
大人で生きてる真宵に出会い
その世界の忍に出会う
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誰かが何かを決意するっていう物語は、カッコイイし、美しい。本作はアララギ君と忍が決意する物語。しかしまあ、タイムスリップも出てきてスケールでかいし何でもありになってきたなぁ(笑)掛け合いは楽しい。
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西尾維新の<物語シリーズ>第6作。表紙が八九寺なので八九寺メイン回かと思うが、実は忍メイン回。
夏休み最終日、宿題を終わらすに絶望的な状況を前に、宿題をする時間を確保するため、忍と昨日へ"時間移動"することとなった暦だが、二人が辿り着いたのは"11年前の5月13日"―――八九寺真宵が母親の家に向かう途中に交通事故に遭い、死して怪異となった日であった。八九寺の"運命"を変えると決意する暦。"運命"を変えたその先に待つものとは―――。
「暦と忍、時空をかけ"運命"に挑む、二人っきりの物語。」
これまでのシリーズ作品と同様、キャラ同士の掛け合い◎、テキストのテンポ◎、構成力◎と、レベルの高さに舌を巻いてしまう。また、自分がすっかり八九寺メイン回と勘違いしていた為、展開に対する驚きがマシマシだった気がする。嬉しい誤算(怪我の功名?)。
忍メイン回&二人っきりということで、暦と忍のじゃれ合いを存分に楽しむことが出来る、忍ファンにっこりな一冊。私的ベストじゃれ合いは、「暦の無自覚べた褒め→忍の照れ隠し吸血鬼ック(「やんっ!」)」(165~166頁)。あとは、吸血鬼ようじょのすべすべあばらが堪r(自主規制)
勿論、笑いだけでない、シリアスで切ない展開もあり。暦と忍、二人のための素敵なエピソード。
匿名
傾物語読みました。
夏休みの宿題をするために過去に戻って、そこで八九寺真宵を助けようとなって、現代に戻ったと思ったら世界が崩壊していて。。。結構ファンタジーなお話でしたね。
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真宵の物語、と見せかけて阿良々木くんと忍の大冒険ファンタジー。
タイムスリップ物としてはよくある世界観の話、、で前半は進むけど、後半の展開とラストシーンは抜群でさすがやなって思いました。と言いながらアニメは10週くらいしていたので、来るぞ!来るぞ!と思いながら読み進めてたけど。。
なぜアニメ版をそんなに見ていたかと言うと、推しの忍がめちゃくちゃ可愛いからであり、それは原作小説でも同じ、それ以上でした。あー好き。
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夏休みの宿題の宿題を忘れたことから端を発した今回の物語。
しかし、事態は思いもがけない方向へと転がりだす。
個人的に八九寺好きなので「わーい、八九寺が表紙だー!主役だー!」と阿良々木みたく喜んでいたのですが、それとは裏腹にSFチックで急にテイストの違う本作に困惑。
結末も、決して手放しでは喜べない(ある意味戦場ヶ原さんたちがあまりにも可哀想)。
にもかかわらず、物語シリーズの中でも結構好きな、というかお気に入りの謎の作品。
忍と阿良々木暦の話でもあるからかな・・。
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“変わらないものなどないというのなら―運命にも変わってもらうとしよう”。迷子の小学生・八九寺真宵。阿良々木暦が彼女のために犯す、取り返しのつかない過ちとは―!?“物語”史上最強の二人組が“運命”という名の戦場に挑む。
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まよいの第2物語。今までの怪異とは全然違う作りにしてきましたが、こういう話にしても成立させられるものなんですね。主役がほとんど出てこないのですが、出てきたときはシッカリと役割を果たしてます。というかその瞬間を書きたいがための物語ですよね
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夏休みの宿題をやってないからという理由でタイムトラベル。そこではちくぢを交通事故から救う。そしたら世界が滅んでいた…
暦と忍の絆の物語。忍が家出をしてみつけてもらえなかったから世界を滅ぼす。嫉妬だろうか。
お前が死んだら俺も死ぬとお互いが言っている、そんな絆
xルートのキスショットと一戦あるのかと思えばなかった。ひたぎとの付き合いはもはや運命か。扇はこの巻では女
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これは「ドラえもん」である。
どこかで読んだことのある感触だったなぁと思ったら、タイムワープ、パラレルワールド、滅亡する世界、と、きっちりSFなのであった。
全体の流れを見ると、これだけ番外編みたいな感じがする。
番外編というか、伏線の補強というか……うまく云えないけど。
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時空と運命と可能性の話。まよいでもキョンシーでもねーじゃん!!とツッコミたくもなるし、後続の巻に全く影響しそうもない話でもあるが、SFも忍もドラえもんも好きなので満悦。前巻は阿良々木君の登場シーン少なくて寂しい思いもあったしね
Posted by ブクログ
猫物語からてっきり今回は八九寺の話かと思っていたんだけど、彼女はホッとんど出てこなかったなあ。
ただ彼女が物語の根幹に関わっていることは変わりなく(みんなが知ってる八九寺は出てこないけど)大人になった彼女も見れてよかった。
今の世の中があるのは偏に幽霊である八九寺がいるおかげなんだね!
あ、それで結局ゾンビな世界は元に戻ったのかな?
奴が阿良々木たちの心を軽くするためにでまかせを言ったとも限らないと思うんだけどなあ。
なにはともあれ話が予想以上に広大で最後の方はイッキ読みするほど楽しめました☆
Posted by ブクログ
パラレルワールドな話。運命とは、な話。
信号が全て赤になった時が、一番安全。青は危険が増えるだけ。それでも全てが青は危険なので、バランスの良いところを見つける。
お前は最高のパートナーだ。
一緒に死ぬ相手を選べと言われたらお前を選ぶ。
こうやって、できる限りの言葉を紡いで、愛を深めあっていくんだろうな。
スニーカーの語源は、スニーキングと一緒。歩いても音がしないから、スニーカー。勉強になります。
Posted by ブクログ
物語シリーズのセカンドシーズン2巻目。
語り手は暦に戻ったものの、セカンドシーズンはバイオレンス的怪異との戦闘がなく、冗長的漫才的会話を少なめに、ラスト近くの長手紙で盛り上げる手法とするのでしょうか。
ネタ元も拡散しないので読みやすいことは読みやすいですが、何か物足りないような感じもします。
物語としての本作はパラレルワールドのお話なので、外伝的要素が高いと思います。
ちょっと息切れ的な印象も受けてしまいましたが、次巻に期待したいです。
Posted by ブクログ
“「……待てよ。本当に厳密なことを言うなら、お前が僕の影に封じられペアリングされる前から、つまり春休みの段階から、僕とお前ってセット化のみされているわけだよな。で、そもそもはお前から僕へのセット化のみだったわけだ。最初はお前が僕の主人で、僕がお前の従僕だったんだから。つまり、今、お前が僕から影響を受けているように、春休みは、僕はお前から影響を受けていた。じゃあひょっとして、僕のクールキャラが春休みから崩れたのって」
「ぎくっ」
「ぎくって言ったか、今!」
シリーズが続いたせいで、思わぬ事実が明らかになった。”[P.46]
君の影、探してまよう帰り道。
“「たったひとりの人間には世界を変えることは難しいが、世界を傾けるくらいなら、できなくはないのかもしれんのう」
「世界とは言わずとも、物語くらいなら、誰にだって傾けられるだろ」
「傾物語か」
「この場合、傾くのは僕達だけどな」
「この格好つけが」
「否定はしねーよ」
「かかか。お前様、そして傾くというのなら、どう傾く?」
「そうだな。まあとりあえず、目の前の女の子のために世界を傾けてみるか」
「世界と女の子を天秤にかけて、女の子を選ぶという奴か。今時じゃの」
「もう古いよ」
「かかか」
「世界も救って、女の子も救う。そんな強欲さこそが今時のヒーロー像だろ」
「じゃな」”[P.314]
Posted by ブクログ
西尾さんの作品はセリフを読むものだと分かってはいるのですが…はじめの部分があまりにもぐだぐだ長くて疲れてしまったので、一旦積本にしてました。
アニメになるということで完読しました。
八九寺に関わると、こうなってしまった!の過程が意外と面白かった。(でも個人的には傷物語の方がわくわくして好きです。)
Posted by ブクログ
時間移動によるSFパターン総集編みたいになってる^^;
思い浮かぶコミック、映画は多いけど、あまり小説系は絡まないなぁ、読者層を意識してかな?まぁ、遊びで始まった語シリーズの番外編、内容も遊びで当然だけど・・キャラが甘くなりすぎって気はする。八九寺にスポットを当ててる筈が、確かに登場シーンは少ない(笑)まぁ、後付けのシリーズだし~
それにしても、パラレル、異次元はややしらけ。いくらなんでもありの遊びでもなぁ・・