【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 新たなるシルヴァンフォードにてのレビュー

スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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Posted by ブクログ

 後日談なので、特にどうなるの? 怖い! なんてことはなく、ほんわか優しいフェアリーテイルです。

 アルヴィンかわえぇ。特にニコのしっぽ気にしてる絵が好き。
 やっぱり性格は優しいお人好しなようで。リディアからの遺伝かしら。

 それにしても、コバルト作品の主人公の子供って、長男+男女の双子が多い気がする。これしかり、悪婿しかり。
 貴族の跡取りが必要なのと読者は女の子を望んでるからかしら。

1
2014年03月06日

Posted by ブクログ

全巻、再読!
アルヴィンが無事生まれて良かった!
そして可愛い!
みんなこのまま幸せになってほしいなぁー

0
2024年04月24日

Posted by ブクログ

あー、これでもう本当に終わりなんだなとしみじみと思う。
『伯爵と妖精』シリーズ最終巻。
リディアの子供時代の話と後日談。

母アウローラが生きていた頃の、フェアリードクターとして生きると決めたリディアの少し悲しい決断。
シルヴァンフォードで過去と向き合うエドガー。
小さな伯爵アルヴィンのサファイアの妖精をめぐる冒険。
などなど‥‥。

相変わらず妖精のトラブルに巻き込まれたり、やたらくっついてきたがるエドガーをかわしたりと、いろいろ大変なリディアだけど、家族、使用人皆揃って幸せそうでホッとした。

0
2014年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近所の本屋さんが入荷に一ヶ月以上かかったせいで、漸く読めた!

全体的にほのぼのとした短編集だったなぁ
相変わらず妖精との問題に巻き込まれたりしてる一方で
ロタとポールの関係の変化と彼らの旅立ち
念願のエドガーの帰省
そしてアルヴィンの物語
どれもよかった

ただ前に雑誌で読んだ『春を待ちわびて』は設定が変わっていてびっくりしたけど
そして結局オニキスの毒がどうなったのか分からない
設定が変わって描写が変わったせいか、毒が浄化されてないような気もするし、リディアがアルヴィンが成人するまで生きてるかとか考えてるからやっぱ寿命縮まったままなのか?とも考えられるしで・・・
誰かハッキリさせてくれ・・・

あとロタとポールが意外な展開を遂げてびっくり

でもそれを除けば、漸く訪れた彼らの平和な日常がとってもよかった
そして待望のニコとアルヴィンのツーショット!
アルヴィンはもちろんなんだけど、何あの二人(一人+一匹)・・・すごく可愛いし癒される
最後の親子三人の姿もすっっっごく幸せそうで、見てるこっちまであったかい気持ちになった
本当、三人ともよかったねー

それからそれから
なんだかんだ言いながらアルヴィンの子守りをしてるニコとケルピーもいいし
少し変化を見せたレイヴンとケリーもよかった けどこの二人に関してはもう少しあったら嬉しかったなぁ
あと双子の弟妹も見たかった!!
谷さんまた短編集書いてくれないかな・・・

1
2014年02月28日

Posted by ブクログ

エドガーとリディアの息子・アルヴィンも一歳半を迎え、いよいよ一家はエドガーの亡き父の領地であるシルヴァンフォードを訪ねることに。けれども両親の眠る墓地は鍵が堅く閉ざされていた。鍵を持つ墓守の老人は、本当の若君であるエドガーを後継者と認めていなくて……「伯爵と妖精」のその後を描いた後日談番外編集。

ちゃんと読書しなくちゃ!よしはくよー読もう!待ちに待ってた番外編だ~ 本編終わっててその後日談と言うのは実に心落ち着けるもので良いですねえ。今回収録されてる話はほとんど最終回後なのでなおリラックスして読めました。前までははくよーの文章読みづらいなあって思ってた、むしろ毎回コバルト読むとそんな風に思ってたんだけど今回そうでもなかったのは自分が成長したのか気にしなくなっただけなのか。結構すいすい読めました。
表題作もいいんだけど「春を待ちわびて」もすごく良かったです。新たなるシルヴァンフォードにての「旅立ちは青い空の下で」はエドガーが本物の若君なのにそれを伝えられなくてもどかしいし伝えても本当だと思ってもらえないだろうなって言うジレンマがすごく切なかったです(´;ω;`) やっと戻ってこれたのに…… ロタとポールの仲が少し進んだのは嬉しかったけど大公が亡くなったのもやっぱ切なかったなあ… 最終的にはエドガーがそうだってわかったのかな…そこらへんはこちら側の解釈にまかされているのだけど、そうだったらいいなと思います。んで「小さな伯爵のぼうけん」アルヴィンが成長してなんと双子の弟と妹がいるですと詳しく聞かせてもらおうかエドガー!って思いましたw 短い話だったのでもっと読みたかったです~ ケルピーがアルヴィンのお兄さんぽいところが萌えた、もっと出番欲しかった…
また番外編読みたいです。ロタとポールはある程度進んだからレイヴンとケリーの話はよ!と思ってますw

0
2014年05月11日

Posted by ブクログ

10年ほど追いかけ続けたシリーズの完結番外編。リディアのお人好しで心優しい所、エドガーの不屈の精神が最後まで貫かれていて良かった。

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2014年01月04日

Posted by ブクログ

すべての戦いを終え、平和を取り戻したリディアとエドガー。息子のアルヴィンも1歳半になり、エドガーは改めて亡き父の領地であるシルヴァンフォードを訪ねることに。だが両親の墓は硬く閉ざされており、墓守の老人はエドガーを後継者とは認めなかった。一方パリへの留学話が出ているポールは、ロタに求婚するべきか悩んでいて・・・。

本当に、終わってしまったんだなぁと実感した番外編。最終巻が怒涛の展開でハラハラドキドキという感じだったので、色々ありながらものんびりした短編で伯爵家もようやく安心して暮らせるようになったんだなぁとしみじみしました。シルヴァンフォードの地で、エドガーが笑えるようになって本当に良かった。アルヴィンもかわいい♡そして息子にすらやきもちのエドガーは全読者の期待を裏切らないねwポールとロタも何とか落ち着きそうだし、これからも幸せな未来が待っているでしょう。谷先生の新作も楽しみです。

0
2014年01月24日

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