【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 プロポーズはお手やわらかにのレビュー

スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ヴィクトリア朝の英国
ロンドン社交界はザ•シーズン(5月-8月)の季節
伯爵のお屋敷でもパーティの準備に忙しい
そんな中、妖精のお客様までやってきて…!?
貴族も大変だ(笑)
話がテンポよく進むので読みやすい。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

シリーズ第三巻。ここからは漫画にないので思わず一気に読破。ケルピー登場。婚約シーンもどきどき。筆者さんがあとがきでも言っていたように、エドガーが英語で口説き文句を言っていると考えたら、妙にしっくり。登場人物のやりとりが面白い。

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2013年02月04日

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ケルピー初登場。
あきらかに当て馬なんだけど、エドガーにはいい薬。挿絵は美しくてかっこよいんだけど、巻き毛に見えないのは気のせいですか……?

前の巻では、好きになるかどうか知るためにデートする的なことを言ってたエドガーは、三巻目にしてすでにその気。予想してたより展開早かった。
早かったといえば、前巻で明かされたエドガーの過去がさらに浮き彫りに&先に向けて風呂敷広がりました。
続巻も楽しみ!

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2012年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3巻目にして最初の結構切ないシーンきた
そしてケルピーとポールは初登場だったね
にしてもポールがさ、他のキャラと違って、今とキャラ違くない? 今の方が絶対小心者でヘタレ・・・パーティーのシーンとか本当、誰かと思ったよ
その一方でケルピーって本当に彼なりにリディアが好きなんだなって感じ エドガーと違って周りとの利益とか関係なく、彼女の意思を尊重するところはすごく好き
そのエドガーは今も相変わらずだもんね 今回ではリディアを傷つけちゃうしさ 距離感に戸惑ってる感は出ても何やってんだか
で、傷つけられても、それでも人間界を捨ててまでエドガーを助けようとしたリディアの行動は・・・今回はニコの言う通り彼女の性分だったね

あと、題名から、毛ルピーがリディアに結婚しようって言うのは思い出せたけど、まさかエドガーまで迫るとは思い出せず、展開にびっくりした

アーミンが居なくなるのも、エドガーのプロポーズ(?)も予想以上に早くて・・・この後10数巻までどう変わっていくのかまったく思い出せないわ

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2012年06月26日

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くうううううう。
ケルピーの「交尾」に果てしなく萌えたのはあたしだけなのだろうか←
いいよ、もっとやれ…!(こら)

レイヴンもいいキャラですなぁ。
賭けを持ちかけるのをがんばるなんてなんて健気な…!
嫁になr((殴

リディアとエドガーの今後の展開が気になりますなぁ…。

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2010年08月22日

Posted by ブクログ

エドガー以外にリディアを巡る人物が出てきて、ようやくラブロマ的に面白くなってきました。エドガーの勢力的にも強くなったかな。なのに私はここまでしか持っていないー。今度買ってきます。エドガーとリディアのカップルが一番好きですが、キャラ的にはポール、ケルピーかなあ。
私はやっぱりこういうピュアな少女小説が好きなんだろうね。すごくきゅんとしてちょっと目頭が熱くなったところもあります。特に「だから、好きになってみないか、僕のこと」の辺りかね。これからが楽しみです。

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2009年10月07日

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泣 い た ! 実はエドガーよりもケルピーの方がタイプだったりする(笑)ケルピー超いい男じゃね?妖精だけど。

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2009年10月04日

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もっとポールが攻めて欲しかった!
見せかけでも嫉妬するエドガーがみたかった(笑
リディアのガードは固すぎる!早く結婚してほしいなあ

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2009年10月04日

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リディア、もっと強く出ればいいのに、読んでていじらしいです。どんなこといわれようが、彼には通じません。結局成り行きで……。

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2009年10月04日

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フェアリードクターのリディアに求婚する妖精・ケルピーが現れた。更に、青騎士伯爵エドガーは、妖精女王の花婿に選ばれてしまった。けれど、花婿に渡すはずの”月”が盗まれてしまい…

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2009年10月04日

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きやぁ、ケルピー、カッコイイ……!(登場人物紹介の絵に撃ち抜かれた)
でも……凶暴なのか。

英国19世紀後半、ヴィクトリア朝。
「エマ」や「アンダロ」で知り得た上流階級の立ち居振る舞い。
それがどこまで真実かは判らないけれど、そういう意味では、このお話は緩いなぁ……と思ってしまう。
まぁ、お金で爵位を買い取る人もいたらしいし、
「青騎士伯爵の末裔」と名乗っているエドガーだって、そういうものだと思えば。

リディアは髪の毛を下ろしているけれど、
19世紀の英国。
ある程度の身分の女性、仮にも伯爵家に出入りしている女性は、髪の毛をまとめているものなのじゃないのかしら……とか、そういう本文とは関係のないところには、もう目を瞑っていて、わたしー!

話は戻るけれど、ケルピーの獣寄りの直情的(素直)なところや、妖精ゆえの気の長さは、さらに私を撃ちぬいた(ずきゅーん

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2013年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポール、ケルピー、そして“朱い月”の関係者さんたち初登場するザ・シーズン(社交界の季節)のロンドンが舞台。

一応、最終巻まで読んだ後、まとめて読み返すとなんというか初々しいの限りで、そして口説き魔伯爵がリディアを追い詰める度、どこかの赤い魔性が彼曰くの『お気に入りの遊び相手』の反応を引き出すときの行動を連想させたりさせなかったりと、個人的になかなか愉快でした。

この話まで、エドガーはニコの事妖精認識してなかったんですねぇ…。

ケルピーからの求婚を断るためにはめた月長石の指輪からはじまるあれこれ。
ある意味、このお話がシリーズの「始まり」なんじゃないかな、という気がしてきました。

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2013年06月24日

Posted by ブクログ

ポール初登場。
そして「朱い月」とエドガーが協力体制になる話です。

エドガーを救う為に、ケルピーと共に妖精界へ行くことを了承するリディア。
そのリディアを取る戻す為のエドガーの方法がらしかったです。
いやいやいや、エドガーですなぁ。

しかしケルピーが美形であることを久々に思い出しました。
最近そう言う描写がなかったので、すっかり忘れておりました。
ビジュアルだけだったら、エドガーよりケルピーが好み。
そういう人は案外多いと思う。
王子タイプより、アウトサイダーに惹かれるタイプよね。

とにかく、バタバタの結果の婚約成立です。
相変わらずさくさく読めました。

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2012年06月02日

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妖精と話ができるリディアは、口説き魔でいわくつきの過去をもつ伯爵エドガーに雇われる妖精博士。ある日、彼女のもとに野の花の妖精が現れ、青騎士伯爵のエドガーを妖精女王の花婿として迎えに来たと言う。ところがエドガーに渡すはずだった”月”を盗まれてしまう。同じ頃、スコットランドからは獰猛な妖精ケルピーが、リディアを連れ戻すためにやってくる。彼にプロポーズされ断ったという過去をもつリディアは慌てるが・・・。”朱い月”の正体を掴んだエドガーは画家のポールと話をしようと敵陣の真っ只中に一人で向かう。敵の刃に倒れた彼を助けるため、リディアはあることを決心する。

「僕と結婚してくれ」・・・!!あぁストレートすぎて心臓がドキドキしてます。リディア、どうしてそこでためらうんだ!!さっさと結婚しちゃえ(笑)あとはプロポーズの言葉。もう萌えどころ満載ですね、この巻は。うん、これでリディアが納得してくれれば全然問題ない。ケルピー、君もいいけどやっぱりエドガーに走ってしまうのは許して(笑)
エドガーが毒で倒れたときのレイヴンの様子が切なくてぐっときました。ずっと心配していた彼が、エドガーを失ってしまうと思ったとき、多分それは自分の命を失うよりもつらかったと思う。誰よりも信頼して後についていくレイヴンだからこそ、彼には死んでほしくないはず。あと、いくらお人好しだとしても、リデイアが人間界を捨ててまでエドガーを助けようとしたのは何か意味があると思いたい。きっと心のどこかで彼のことを好きなんだろうなと思いました。

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2010年06月19日

Posted by ブクログ

シリーズ3
青騎士伯爵であるエドガーのもとに、彼を妖精女王の花婿として迎えるべく妖精たちが迎えにやってくる。追い返そうと画策するのリディアだが、彼女のもとにも妖精ケルピーがプロポーズに訪れて。

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2010年01月16日

Posted by ブクログ

ケルピー(馬だけど…)がちょっと好み♪
文章では巻毛黒髪ってことになってるけど、挿絵はクセ毛程度に描かれているので、個人的にはエドガーよりも格好良く見えたりw
成り行きで遂に婚約指輪まで渡されてしまったリディア。
拮抗状態の続く二人の関係はいつになったら急展開するんでしょうか???

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

「伯爵と妖精」シリーズ三作目。
この巻は1・2巻より面白さが上がってる。
新しくキャラクターも出てくるし、恋愛要素がちょっと強くなってきた気が。
私的には面白かったし、良かったです。
挿絵イラストは文句なし。2巻目より好きかもです。
私的に★は3より上4にいくかいかないかぎりぎり。
ファンタジー要素は新キャラが出てきたので★3つかな。
辛口ですが…。

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2009年10月04日

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ケルピーが馬鹿で良し!それに尽きる作品でした。最後の屁理屈とかどうでもいいから、とりあえず、ケルピーに悔しがってて欲しいーなんなんだろうな、あのケルピーのいじめがいは(^^;

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2009年10月04日

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シリーズ三冊目。
お約束ですが「ライバルキャラ」登場。そろそろ主役二人の仲が発展しなさすぎることにじれったくなってくる。笑

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

“「次はワルツだよ」
いきなりワルツ、難関だ。
「エドガー、やっぱりやめたほうが……」
「ポールとは踊っても、僕はだめなのか?」
ちゃんと気づいていたようだ。
「そんなんじゃないわよ。あなたに恥かかせちゃうかもしれないから。せっかくさっきはうまく切り抜けたのに、またあたしのせいで……」
覗き込むように、アッシュモーヴの瞳がリディアを見つめた。何を言うのかと少し怒っているかのようだった。
「きみが僕の恥になるはずないじゃないか」
手を重ね、腰に腕をまわすのはワルツの最初の音を待つため。けれどほかのカップルにくらべて、近づきすぎてないかしらとリディアは気にする。
少し下がろうとしても、彼は腕の力をゆるめてくれない。
「……あんまり近いと、足を踏むわよ」
「いいよ」
「ぶつかって無様に倒れるかも」
「ちゃんと受けとめるから大丈夫だ」
「あたしのダンス、凶器か拷問みたいだって、レイヴンに聞いてないの?」
「やわらかくていい香りがしたって」
「は」
「僕にも体当たりでぶつかってきてほしいくらいだ」
「……レイヴンがそんなこと言うはずないじゃない」
「うん、僕の想像。今夜のきみは、フリージアの香り」”

どうみても本気っぽいエドガーと、それでも嘘だと言い張るリディア。
二人の心情描写とかだいぶ上手くって読んでるこっちはやきもきさせられる。
レイヴンが少しずつ変わってるのも良い。

“「リディア、僕を見つめてくれるのはうれしいけど、せめて眉間にしわはよせないでくれ」
気がつけばリディアは、テーブルをはさんで向かい側にいるエドガーを、じっとにりらみつけるように見ていたらしい。
「えっ、あ、ちょっと考え事を……」
「僕のことなら、考えなくても教えてあげるよ。きみが知りたいなら何でも」
めずらしく、昼食どきに自宅にいたエドガーと、リディアはランチを取っていた。
光の射し込むテラスにふたりだけだ。ポールは痩せるための努力を続けているし、うまいぐあいに、絵に集中しているときはもともと、食事を忘れがちになるらしい。
少し食べるかと声をかけても、はいと言いつつ来なかった。
だから今は、エドガーとふたりだけだ。そういえば、ふたりだけで話をするのは、舞踏会以来だと気づき、リディアは急に落ち着かなくなった。
「体、弱かったの?」
しゃべってごまかそうとしたものだから、考えていたことがそのまま口にでてしまった。
「うん」
エドガーはさらりと答えた。
「喘息持ちで家にこもりきりだった。十歳ぐらいで治ってたんだけど、母が心配性でね。マナーハウスを訪ねてくる客とも、ほとんど顔を会わせることはなかったよ」
「だから、社交界に昔のあなたを知っている人がいないのね」”

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2010年04月29日

Posted by ブクログ

ケルピーがリディアに求婚しにきて、でも相変わらずエドガーは強いっ!!美青年で頭もいいなんて反則だな〜。でもケルピーもなかなかいいヤツで、リディアにはぴったりって思ったけど。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

新キャラ、ケルピーの登場で三角関係勃発してます。ケルピー顔がかなり好き系です(笑)性格はエドガーとはまったく別ベクトルですが、結構扱いずらそうな雰囲気はエドガーに通じるものがあるかと。エドガーは三冊目になってもいまいち本気なのか本気じゃないのかリディアじゃなくてもよく分かりません。リディアが戸惑うのも無理はないような…どうなっていくか、関係が楽しみです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 「伯爵と妖精」第3巻。エドガーとリディアそれぞれに"月"をめぐってプロポーズする人が現れます。
 ケルピー、もっと頑張らないと勝ち目がなくなるよと思いつつ読んでました。レイヴンの天然な発言がかわいくて好きです!

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2009年10月07日

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