【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 あまい罠には気をつけてのレビュー

スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

エドガーの哀しい過去が見えてくる、シリーズ2作目。これからどうなっていくのだろうと引き込まれました。しかし、エドガーは本当に口説き魔ですね。あまい・・・(笑)

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2011年02月12日

Posted by ブクログ

久しぶりに一巻から読み直し。
読む年齢が変わると読み方?も変わるんだなぁと実感。
この二人が将来は…になるんだよなぁ。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ2作目となる本作。
1作目で恋とまではいかないまでも、確実にリディアを気に入ったエドガー。
ただ、この頃の彼女に対する思いは、女の子として以上に“妖精博士(フェアリードクター)”としての期待の方が大きいようですが、
女性を近くに留める=口説き落とす、という方程式しか頭にない彼は、それはもう熱心にリディアを口説きます。
一方で、彼の元々の性分と、リディアにやきもちを妬いてほしいという思惑から、他の女の子にも言い寄る彼の態度に、
当然のことながら、ますます不信感を募らせるリディア。
この頃のエドガーは、後にリディアが言うように、恋愛をゲームのように楽しんでいて、読者からも本心があまり見えません。

ただ、本作後半で彼が言う「君には本気で惚れてしまいそうだ」という言葉には、今まで数多の恋人達と恋愛しながらも
恐らく一度も本気の恋をしたことのない彼が、初めて感じる予感だったのではないかなぁと思います。
彼の冷酷な一面を垣間見て怖いと思うよりも、そうならざるをえなかった彼が、悲しいと思ってしまうリディア。
自分が利用されたことも忘れ、利益だけで動く人ばかりではないのだと、そういう人間にエドガー自身がなってほしくないのだと、
一生懸命怒りながら教えてくれるリディアの無償の優しさに、エドガーと一緒に私も感動してしまいました。
この出来事をキッカケに、エドガーの中でリディアに対する想いは確実に変化したと思いますが、ラストのじゃれ合いのような
二人のやりとりを見ると、ああ、これからなのね・・・とほのぼのとした幸せな気持ちになります。

0
2013年12月23日

Posted by ブクログ

えーと…なんていうか
ごちそうさまでしたって感じですなwwww

こんな砂糖にシロップかけた上にジャム乗せたようなセリフが出てくるなんてなかなかないわ、うん。
枯れたときめきが蘇る←

この勢いなら夏休み中に読破も夢じゃない…!

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2010年08月22日

Posted by ブクログ

船でのエドガーの登場シーンは鳥肌ものにかっこよかった。めちゃめちゃドキドキしましたよ!エドリディ派ですが、この刊で一番好きなのはアーミンとの場面です。せつなすぎてささやかに艶っぽい感じが脳内ピンクの私のツボをつきました(おい)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

前回より分かりやすく、もっとこの作品が好きになりました♪
平気で甘い台詞をはくエドガーにリディアはよくころりと行かないなぁと感心しつつ、二人の掛け合いが大好きです。レイヴンも少し笑うようになってきて、伯爵ともども暗い過去がありますが、幸せになってほしいなぁ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

瑞谷先生自ら仰られてた通り「口説き魔と妖精」というタイトルの方がしっくりくるんじゃないかっと思ってしまうほど、エドガー様は口説いておリマス(笑)リディアとの掛け合いも楽しくてスラスラ読んでしまいましたvv

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

青騎士伯爵エドガーに、フェアリードクターとして雇われてしまう事になったリディア。すぐに口説いてくるエドガーに困りつつも、その真意がわからずにいた。そんな中、霧男(フォグマン)に似た男にリディアは襲われた。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

やや構成が冗長だが充分に良い出来
さらに続編に期待
少女小説過ぎて登場人物の幅が狭いことが懸念材料

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2019年01月12日

Posted by ブクログ

エドガーのように一貫してずっと「好きだ好きだ」と言われてたら。
私だったら絆されちゃうなぁ。

エドガーの背負うもの、その根源の「プリンス」に立ち向かう第一歩といったところか?
そこを解決しないと、本当の意味での未来ってないんだろうな。

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2013年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リディアがまたしてもエドガーにだまされながら事件に巻き込まれてしまって・・・いつまで騙されるんだっけ?とか思いながら読んでしまった

エドガーの様々な外側の面に惑わされながらも、その裏に隠された内側を感じ取ったり、エドガーの本当の一面を考えたりするリディアは、やっぱりただのお人好しじゃなくて、純粋に優しいというか、人の内側までちゃんとみる人ってことよね

エドガーを放っておけないリディアと、今までにない距離感と関係性に戸惑うエドガーと これって実は今でもある気がする

そして、二人が相手をどの位想うかは変わっても、根本が意外と変わってないことに気付いた

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2012年06月26日

Posted by ブクログ

続けて再読。
登場人物もちょっぴり増えましたが、まだまだと言う感じ。
この頃からエドガーの過去の片鱗がリディアにも分かってきたりして、シリーズが始まった、という感じですね。

妖精とのvsもあったりして、基本的なシリーズのスタイルが出来上がっている感じ。

レイヴンがまだ自分の感情をどう処理したらいいのか分からない感じが、懐かしい。
にしても18歳て…!
私、14歳くらいだと思っていたよ。
じゃあアーミンて20歳くらい?
エドガーは23歳くらいなのかな。
…いや、20歳そこそこだろう。
リディアはまだ10代だろうし。

一番の衝撃はそこでした。
あれ?続けて読んだからハッキリしないけど、1巻のネタだった?2巻?(オイコラ)

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2012年05月26日

Posted by ブクログ

有名シリーズ第二弾です☆

なんといっても素晴らしいのはエドガーとリディアのズレにズレた掛け合いの数々ですね。もう萌えるったらありゃしないw
さすが作者様があとがきで「『口説き魔と妖精』にした方がいいかも」と仰られるだけはあります。全編フル口説きです( *一一)b
ロンドンの感じもすごく良くってやっぱ英国風っていいなぁと思います♪ レイヴンが苦手なことを頑張ってるのとかにも萌えますw

少しずつ明らかになるエドガーの過去なども含めて今後の展開が本当に楽しみですねw

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2009年10月27日

Posted by ブクログ

シリーズ2
得体は知れないが美貌の伯爵エドガーに妖精博士(フェアリードクター)として雇われたリディア。不吉な妖精霧男(フォグマン)にさらわれた令嬢の行方を探すため、行動を開始したリディアは逆に邪悪な妖精に狙われて…。

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2010年01月16日

Posted by ブクログ

あらすじ省略。コバルトはたまに文章がわかりづらかったりするのでそこが惜しいのですが、「伯爵と妖精」わりと面白いです。
今回はシルフが出てきてキャッキャしました。もっといっぱいいろんな妖精が出てきて欲しい。そしてリディアがもっとエドガーに惹かれていけばなおよい。押したり引いたりの二人がじれったくて可愛いです。そしてニコもレイヴンも可愛い。しかし、プリンスが出てくるようになったら(いずれなるんだろうけど)リディアがもっと危険な目にあいそうだなあ。
なんか短くてもんやりな感想でごめんなさい。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

シリーズ第2弾。
前作ほど世界観に違和感を覚えず。
早くも明かされた事実から、エドガーの過去が垣間見えてくる1冊。
本心の見えないエドガーと警戒心前回のリディア。
二人の関係が今後どのように進展していくのかが、非常に気になる!

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

シリーズ二冊目。
過去の確執云々を変に出し惜しみして引っ張ったりせず取り入れてくれてるのがわたし的にグー。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

一時期、大ハマりして貪るように読んでいたのですが、もう一度読んでみようかと。

大分先に進んでしまってから、またこの2冊目を読んだので、リディアとエドガーの距離感に若干とまどいました。
個人的に、エドガーはリディアを口説きつつ「僕は彼女のことが好きなのかな?」って思っている時期が好きだったし、反対にリディアはエドガーの口説き文句をことごとく跳ね返しているときが好きだった、つまり、両思いになる前が好きだったのですが。
改めて読み返してみると、リディアは結構初期からエドガーのことが好きなんだな…と思い。しょせん顔かよ、なんてひねくれたことを思わないでもなかったです。

谷瑞恵先生のお話を読むと毎回思うのですが、コバルト文庫で少女小説だから遠慮されてるのかな?と。もっと凄惨で、もっとやりきれない、もっとえげつなくて、もっとどす黒い展開でも、全然書けるんだろうな、そういうのも書いてみたいのかな?と。そして、個人的にはそういう展開を求めていたなあと。

というわけで2週目はやや魅力が減ってしまいましたが、ニコは相変わらず可愛かったです。

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2018年07月18日

Posted by ブクログ

“「港に住んでいた小妖精を、あなた、馬車の屋根に乗せたまま帰ってきたのよ。見たこともない高級住宅街に連れてこられて、途方に暮れていた妖精がお屋敷をうろついていたから話を聞いたの」
直接話を聞いたのはニコだが、まあそういうことにしておく。
さすがに彼は肩をすくめ、居ずまいを正す。
「いくら口の堅い召使いをそろえても、きみと結婚したら浮気もできやしないのか」
「浮気性とは結婚なんてしません」
くす、とかすかな笑いがもれたのは、向かいの席からだ。
「レイヴン、今笑ったね」
「とんでもない」
感情をほとんど見せたことのないレイヴンでも笑うのかと、不思議に思いながらまじまじと彼を見る。しかしすでに、神妙な顔つきでエドガーの責め立てを否定するレイヴンが、どんな顔をして笑ったのか、想像もできなかった。
ひょっとすると、無表情のままだったかもしれない。”

読んでると思わず口元がにやけてしまったりとか。
楽しい。

“「ごめんなさい……」
くやしさに打ちのめされながら、リディアはつぶやいた。
「ごめんなさいごめんなさい、あたしが未熟者だからこんなことに。ほんとに、役に立たないフェアリードクターでごめんなさい、生意気なことばかり言って、あなたを助けられなくてごめんなさい」
「そんなに、悪い気分じゃないよ。きみが自分から抱きついてくれるなんて。それにきみはなかなか、僕の前で笑ってくれないけれど、泣いてくれるってのはぜいたくかもね」
やさしく髪を撫でられながら、リディアは彼に抱きついていることをようやく意識したが、この暗闇で離れるのは怖かったから、そのままにしていた。
今は、エドガーが危険な人だろうと女たらしだろうとどうでもいい。運命をともにするしかないのだから。
「こんあんときに不謹慎かもしれないけど、教えてほしいな。最後までつきあってくれるのは、フェアリードクターとしての責任感?それとも、少しくらいうぬぼれてもいいのかな?」
「あなたってば、頭の中にそれしかないの?」
泣きながらあきれながら、リディアは少しおかしかった。
どうしてとっさに抱きついてしまったのか、自分でもよくわからない。ただ、この人をひとりきりにしたくはなかった。”

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2010年04月29日

Posted by ブクログ

妖精と話ができる少女リディアは、フェアリードクターとして元強盗の伯爵エドガーに雇われ、屋敷に通うようになる。すぐに口説き文句を口にするエドガーに振り回されていたある日、彼女は公園で不吉な妖精霧男に似た大男に襲われる。レイヴンに助けられ、なんとか無事屋敷に戻ると、ちょうどひとりの女性がリディアを訪ねてきていた。聞けば、なんと男爵の令嬢が霧男に連れ去られたかもしれないというのだ。妖精の仕業か、それとも・・・?事件を調べることで、あるメノウが問題になるが、その持ち主のロザリーはエドガーに首ったけで・・・。

リディアとロザリーの口論に思わず笑ってしまいました。このロザリー、相当のわがまま&超セレブに育ったお嬢様です。だけど、ロザリーがリディアを監禁したとわかったときのエドガーは、すごい迫力だった・・・怖いです。さすがのロザリーもたじたじ?(笑)それでも、復讐なんてしないでほしいというリディアの想いは切ないと同時に、エドガーには嬉しかったんだと思う。プリンスの存在は謎に包まれていて、いまだにエドガーを狙っているのだと思うと怖いです。リディアとエドガーの恋の行方も気になり、次巻に期待です。

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2010年12月21日

Posted by ブクログ

悪党になるしかなかったエドガーとお人好し妖精博士のリディアの第2巻。1巻よりかなりよかったです。エドガーがアメリカに売られた過去とそれにかかわる貴族が出てきます。口説きモードは2巻になってより炸裂。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

今回もエドガーは相変わらず何考えてるか分からない感じがしますが、ちょっとだけリディアに本気になりそうな部分を垣間見できた感じがしました。リディアのエドガーへの過剰なほどの警戒心がむしろもどかしいです(笑)
レイヴンの時折見せる感情のバリエーションが増えてきたのもよかったです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この辺でもまだエドガーはリディアに心を開いてません。いや開いてないっていうか、利用する気は満々。信頼する気はなさげ。そんな感じ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 「伯爵と妖精」第2巻。口説き魔伯爵になびかない意志の強いリディアが偉いと思います。エドガーの過去は辛いなぁと思います。でも、リディアのおかげでエドガーも変わっていけそうだしよかったよかった。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

脇で出てきた女の子のいじわるっぷりが笑える。典型的ないやみな子でそれはそれでアリ!エドガー氏の暗い一面をまたしても披露、いやぁ、ほんとにこの人の過去は黒いな・・・と思います。人間ねじくれるよ。

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2009年10月04日

シリーズ作品レビュー

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