【感想・ネタバレ】伯爵と妖精 祈りよアルビオンの高みに届けのレビュー

スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生まれる前に他人の身体に魂だけ入って登場するってどういうこと!?
いよいよラストスパート。
チラホラお久しぶりな登場人物がいますね。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

ついに次巻完結!
その帯に一気にテンション上がりました。
ついにかー。
でもこの間1~28巻まで読み返したので、あんまり長かった気がしない。
いずれにせよ、谷さん本当に長い間お疲れ様でした。
こんなにも長い、でも素敵な話を読ませてくれてありがとう!(まだ終わってない)
いや、もうHappyendだって信じているし。

今回は何と言ってもアルヴィンでしょう。
まさかの登場の仕方にビックリです。
しかし和みまくりでした。
リディアは自分の運命を受け入れたが故、寂しさと切なさと、でも大きな愛で彼を包み接していますが、初めて彼女の受けるべき運命を知ったエドガーには相当な試練だったことでしょう。
彼が言うように、アルヴィンがああいう形で現れていなければ、エドガーの選んだ道は違ったと思う。
でももう出会ってしまった。
その事実に谷さんはやっぱり上手いなぁと思いました。

無邪気なアルヴィンとそれに振り回される人々はホントに和みました。
以前ティルが現れた時は、リディアの口説きのネタに使うくらい余裕綽々のエドガーでしたが、今回は父親としての責務を強く感じて胸に響きました。
今までがリディアの母親としての試練だとしたら、今はエドガーの父親としての自覚の話ですね。
どっちのお父さんエドガーも大好きです!!
レディ・アン号での二人の会話には、本当に胸を突かれました。
運命だけであれば、悪い方に流されていったかもしれないアルヴィンですが、リディアやエドガーが真摯に生き、懸命に紡いできたものが、アルヴィンを導いてくれると信じています。
それはリディアひとりでも、エドガーだけでも為しえない。
そして彼らが関わってきて、大切に思う人たちの存在なくしてもあり得ないものだったと。
その絆を作ったのも二人であり、周囲の人であり、アルヴィンはその中に祝福されて生まれてくるのだなぁと。。。

最終巻、楽しみです!
寂しいけれど、楽しみ。
それが終わったら、思いっきりエドガーらしい番外編の短編集とか出ないかな。

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2013年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完結まであと一冊。長い長いリディアたちとの戦いが終わるのが嬉しいような悲しいような。
相変わらず涙あり微笑ましさありな素敵な一冊。
二人の子供が出てきて、今までニコのように二人を見守ってきた私にとっては三人の様子が微笑ましかった。
ラスト一冊がとても楽しみ。

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2013年01月04日

Posted by ブクログ

まさか…こんな形でユリシスが再登場しようとは!!
谷さん、上手過ぎッ(>▽<)

ようやく記憶を取り戻したと思ったら、ユリシス=アルヴィン(我が子)の扱いに戸惑うエドガーと、過去の遺恨から胸中複雑なレイヴンの対応が面白いw

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2013年09月06日

Posted by ブクログ

シリーズ第31巻。エドガーの記憶が戻って安心。でもなんか発言が前よりおっさんっぽく感じた。アルヴィンが良いキャラだなー

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2013年08月26日

Posted by ブクログ

エドガーの記憶が戻り、伯爵家の人々も決戦に向けて動き出します。
そして、プリンスを倒すという使命を負って、ユリシスの身体を借り
この世に現れた、リディアのお腹にいるはずの子供、アルヴィンが登場。

この彼が、とってもいい味を出しています。
純真で誇り高くて、両親のことが大好きで。
本当にいい子。

エドガーの幼い頃ってこうだったんだろうなと彷彿とさせます。

彼はリディアとエドガーの愛を受けて、まっすぐ育ったら
大丈夫だなって思います。

ただ、無垢なだけに組織も彼を放っておきはしませんので
最終巻で大団円に期待してしまいます。

リディアはもうすっかりお母さんらしくなっていますが
エドガーはこれから時をかけて良い父親になっていくでしょう。

この人も子供に嫉妬なんかするんだ…
とおかしかったです(笑)

ヴィクトリア朝を舞台にしたこのシリーズ、どんなに切迫した
状況になっていても、どこかにのどかな童話めいた空気が
あるのが好きでした。

あと一冊も早く読みたいものです。

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2013年08月15日

Posted by ブクログ

やっぱりエドガーの記憶は戻ってしまった。
記憶がない時のエドガーもピュアな感じでよかったけど、やっぱりエドガーはこうでなくっちゃ。

事態はどんどん困難な方向へ。
だから、エドガーとリディアとまだ生まれぬ(?)子供の三人で過ごすおだやかなひとときが本当にかけがえのないものだと痛感させられる。
次巻で終わりだなんて信じられない思いだが、大団円を期待して、楽しみに待とう。

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2013年04月05日

Posted by ブクログ

リディアのエドガーの子供はやっぱり男の子がいいですね。今回、子供が生まれてきたらどんな対応するのかわかります。絶対、伯爵やきもち妬くと思った(笑)懐かしい人が何名かでてきた巻でした。

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2013年01月27日

Posted by ブクログ

もう一度結婚すると決めたはいいけれど、エドガーの記憶が戻るのはもはや時間の問題。そんな中、ロンドンを守るロンドン橋から魔力の気配が。そこに待っていたのは悪のフェアリードクターに乗っ取られたテランだった。一方妖精国へ向かったフランシスの前にある人物が「甦え」って現れる。彼はエドガーとリディアの子供だと言うけれど、その体は……

帯にでかでかとあと一冊!と書かれていてついに終わるのかあとしみじみ。思えば完結まで読み続けたコバルトははくよーが初めてです。ちょーシリーズは魔王まで読んだ。新世界よりからは読んでないの…
まさかの子供登場!! ネタバレだけど、ユリシスの体をとって。でもユリシス哀れだったからちょっと嬉しいと言うか救われたと言うか。すごく短い間だったけど、エドガー、リディア、そしてアルヴィン親子三人仲睦まじく過ごすところがなんとも幸せそうで。だけどプリンスを倒さねばならないって強くアルヴィンは思ってて、でもプリンスは父であるエドガーで……
でも、そういうのってリディア達の子供であるアルヴィンには関係の無いこと。ただの子供。青騎士伯爵であるがゆえの義務とか妖精国とか関係ない。ただ一人の人間でただ一人の子供である。「あなたがどうしたいのかが大事」って言ってたけど、本当にそうだと思う。生まれる前からさだめを負う必要なんてどこにもない。負わなければならないなんてこともない。そんなのあったら、私は世界の敵になってやる、なんて。
最後の守りはロンドン塔なんだろうなってのは何となく読めてた。だってロンドン舞台でロンドン塔出さないってことはないっしょw はーロンドン行きたいです…
さて、最終巻は3月くらいかな…? レイヴンとケリーやロタとポール、アーミンとケルピーなど脇カプは是非とも番外編を期待しますです! はーレイケリやばいすねっ… ロタポルも可愛いよう…

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2013年01月19日

Posted by ブクログ

二人の子どもが優しい子でひとまず安心。プリンスのような心持っていたりして、と変な心配をしていたので。
ユリシスの体を使うとは、ユリシスも出たがり(笑)
ただ、妖精界で死んだんだからそのうち生き返るんじゃという希望がなくなりました。ユリ…

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2013年01月06日

Posted by ブクログ

リディアの父の列車事故はテランの仕業だった。リディアの危機を察して、お腹の子の魂が人の形をとって現れる。だが子どもの目的は『プリンスを倒すこと』。エドガーとの父子対決は避けられないのか!?リディアはエドガーに平穏な日々を送ってほしいと願うが、危機が訪れた瞬間に、子どもが矢を抜いたことでエドガーの封印された記憶がよみがえる。テランとたまごの中のフェアリドクターの行動が食い違う中、リディアとエドガーはイギリスと妖精国を救おうと仲間とともに必死で立ち上がる。

最終巻の1冊手前だそうです。新年一冊目はなんかもう胸がじんじんしつつ迎えることになりました(笑)次で終わるの!?というくらいめまぐるしい上に肝心の解決策が見つからないままなだれ込んでますが、きっと大団円で終わると思って待つ。エドガーがパパになるとしたら、コウノトリの短編みたいになるんだろうと思ってたんですが、思ったより深刻な状況だったせいでわりとシリアスな感じ。でも記憶を取り戻して確かに父になったのだという自覚が出て、強くなったなと思います。精神的に成長してリディアとともに子も守るという意識が出てカッコよくなった。アーミンやケリーに対するレイヴンの心境の変化も、地味に胸を打つ。愛にあふれた伯爵家であれと、切に願っています。

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2013年01月04日

シリーズ作品レビュー

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