岡田尊司のレビュー一覧

  • カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら
    一般的に悪妻と称されているソクラテスや夏目漱石の妻への新しいもの見方が面白く思いました。
    以前、同じ著者が書いた愛着障害という本を読んだのですが、それと同様、とても参考になる内容でした。また、このような本を読んだときの私の常として、あれ?私も当てはまるところがあるのではという気持ちが今回もありました...続きを読む
  • 母という病
    岡田先生の本を読むと過去の経験がまるっと受け入れられるような感覚になる

    「過去の傷や渇きはそのままにしておいても絶対に消えることはない。だからこそ正面から向き合わなくてはならない」という旨のことが本書で述べられていた
    これはなかなかに難しく、大変なことだ

    "信じること"がどういうことなのか最近わ...続きを読む
  • 生きるための哲学
    生き抜くために必要なのは、学問としての哲学ではなく現実の苦難を生き抜くための哲学であり、それは生々しい一人の人間の叫びや、言葉にはならない生きざまの中にある
    本書はいくつかの例を提示していく中で、自身の哲学を感じ取るうえで手がかりを与えてくれる

    東大の哲学科に在籍していただけあって他の著書でも哲学...続きを読む
  • 境界性パーソナリティ障害
    境界性パーソナリティ障害は、性格に関係なく発症する。
    ただ、原因は長い時間をかけて用意されている。きっかけは、たまたま最後のひと押しになっただけなのである。

    診断基準は割愛するけど、つまりは以下のようなメカニズムで起こるらしい。

    人は思春期を迎えるまでは親から与えられたものをそのまま鵜呑みにして...続きを読む
  • 回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~
    同著『愛着障害』の中で取り上げられている"回避性愛着障害"にスポットを当て、更に深く掘り下げて解説されている

    人と親密になるのを避ける、一人のほうが気楽、責任や束縛を嫌う、失敗を恐れる、、といった特徴は回避性パーソナリティと呼ばれるタイプの典型である。
    しかし、このような特徴は、一見社交的で人生を...続きを読む
  • 発達障害と呼ばないで
    発達障害は生物学的基盤によって起こる中枢神経の機能的発達の障害とされ、遺伝要因が強いことがわかっている。

    しかし、遺伝要因が強いはずの「発達障害」と診断されるケースが近年急増している
    その背景には、第二の遺伝子とも呼ばれる"愛着スタイル"が関与していると考えられる

    生育史上の問題は、心理学的な問...続きを読む
  • 過敏で傷つきやすい人たち
    精神医学の視点からHSPが解説されている

    過敏性は大きく「神経学的過敏性(感覚過敏など)」と「社会心理的過敏性(人の言葉に傷つきやすいなど)」の2つに分けられる
    前者は、一般に遺伝要因や生まれ持った生得的要因が強いと考えられており、
    一方、後者は、養育要因や社会的体験ら愛着対象との関係などが強く影...続きを読む
  • 社交不安障害 理解と改善のためのプログラム
    社交不安障害とは、人の関わる場面において、不安や緊張が強いために、社会生活に支障が出る状態

    これまで重要視されてきたのは、人そのものが怖いというよりも、人から受ける「否定的な評価」が怖く、人を避けるようになるというメカニズムである。

    しかし、こうした神経症的メカニズムによってのみ起こるわけではな...続きを読む
  • ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術
    適応障害とは、居場所がない、あるいはプライドを傷つけられら心が折れかかった状態である。
    この段階ではまだ復元力があり、不適応を起こしている環境から離れたりストレスが減ると、速やかに回復するのが大きな特徴である。
    しかし、そのままにしておくと心がポキっと折れ、すぐには元に戻らない状態になってしまう。
    ...続きを読む
  • 愛着障害~子ども時代を引きずる人々~
    愛着障害とは、簡単に言うと「この人がいるから私は大丈夫、生きていける」と思える存在が脆く、不確かで、それによって生きづらさを感じたり、情緒や対人関係に支障が出てる状態

    これまで愛着の問題は、子どもの問題、それも特殊で悲惨な家庭環境で育った子どもの問題として扱われることが多かった。
    しかし、近年は、...続きを読む
  • アスペルガー症候群
    アスペルガー症候群とは知的障害、発達の遅れを伴わないASDのこと
    (ASDは「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」の総称)

    アスペルガー症候群の傾向を持った人でも、診断基準をきちんと満たすのは一般人口の0.5%程度
    それよりもはるかに多いのが、診断基準の一部を満たす特定不能の広汎性発達障...続きを読む
  • あなたの中の異常心理
    極めて異常な状態は、誰にでも見られる正常心理からそのまま連続している
    つまり、異常心理は決して特別な人の心に潜むものではなく、誰の中にもある心の状態だということを理解しておかなくてはならない

    ✏完璧でない、不完全な自分に耐えられる力こそ、混乱した見通しのない時代を生き延びるために必要である

    ✏窃...続きを読む
  • 愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~
    「症状」が真の問題ではないっていうのは本当にその通りで、そこが精神科の難解さの所以の1つだと思う

    この本の著者みたいに、自分も誰かの世界を広げられる人でありたい

    ✏傷つきやすい傾向を抱えた人は、過去には実際に傷つけられた体験をしていることが多く、さらにはその「自分を傷つけた人」が、本来であれば自...続きを読む
  • パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか
    パーソナリティ障害は、一言で言えば、偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活に支障をきたしている状態
    (支障が出てなくとも特性がある場合はパーソナリティと呼ばれる)

    大きな特徴は、自分に強いこだわりを持っていることと、とても傷つきやすいこと

    パーソナリティ障害は本書では10に分類され...続きを読む
  • 死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~
    私たちの多くが愛着障害を抱えていることがよく理解できた。そしてその要因もよく理解できた。

    子育てしてきて、なんとなく勘でそうなんじゃないかと思っていたことが、ズバリと書かれていて、私自身の中にも愛着障害を感じたし、母、祖母、と時代背景と共に遡って当てはめて納得できることがたくさんあった。

    そして...続きを読む
  • 回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~

    対人関係に悩む人向けの本かな。

    人との関係がなぜうまくいかないのだろう?

    そんな疑問を感じた時にこの本を手に取りました。

    愛着とは何か?まずそこを知ることから始まり、そこから自分のことを少しずつ知っていく。

    そういう本なのだと思いました。
  • 生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害

    タメになった

    自分の説明書のようで少し自分の理解が深まったのと同じような人がいる事に安心した。
    少しずつ自分を変えていきたい
  • 愛着障害~子ども時代を引きずる人々~
    自分自身にも当てはまるところが多々あってドキッとさせられた。
    ただ、症状だけを突きつけて終わらないのが本書の良いところだと思う。
    困難ながらも対処方法について分かりやすく言及されていた。
    「言うは易く行うは難しという」感じがするけれど、この一冊で心が救われる人も沢山居ると思った。
  • 回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~
    この本を読んで、自分自身も回避性愛着障害のけらいがあり、その発生要因も何となく心当たりがあることがわかった。
  • 愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~
    第2章がとても考えさせられた。
    マドモアゼル·コフマンの治療や、「手当て」、治療モデルのコペルニクス的転回、、、

    症状より、背景の「愛着の問題」を見る

    3章
    物事をありのままに受け入れ、それを「どうにかしようとしない」態度を身につけようとする、
    「こうあるべき」ではなく、「これもよし」と考える態...続きを読む