岡田尊司のレビュー一覧

  • アスペルガー症候群
    アスペルガー症候群と一言で言っても、症状は様々であり、程度の差も大きく、また環境的影響もやはり大きいようである。
    実体験としてアスペルガー症候群と思われる方とも仲良くしていましたが、他の人から拒絶されているなと感じる場面は何度も目にしました。
    その知人は問題行動と捉えられるような行動をすることも多々...続きを読む
  • ネオサピエンス 回避型人類の登場
    著者がこれまで発表してきた病理現象が行き着くところまで行った感を持つ。回避型愛着スタイルの人間が多数派を占めた様子をSF的に描いた章はディストピアとしか言いようがない。
  • マンガでわかる 愛着障害~自分を知り、幸せになるためのレッスン~
    読みやすいだけでなく、あたたかな希望も感じられる内容でした。

    成人の3分の1が愛着不安定。
    今、愛着の不安定さがあったとしても、ここから幸せに向かって歩んでいける。
    そんなメッセージがふわっと伝わってきました。

    巻末に愛着スタイル診断テストがあり、それもまた参考になりました。
  • 母という病
    現代で急激に増えている心の病のかなりの部分をカバーする内容ではないかと思う。新型うつとか、境界性パーソナル障害とか、発達障害とか色々な病名があるが、すべてここに行き着く気がする。現代に生きる人の必読書と思う。特に親は、この本を読み、子供と向き合ってほしいと思う。特に、子供が良い子で、うまくいっている...続きを読む
  • 生きるための哲学
    後世に名を残した文豪や哲学者の人生、または一般の人の「生きづらさ」のケースを紐解きながら、生きる意味はどういうことか、絶望からどのように立ち上がったのかを綴った「生きるための哲学書」。読んでいて思わず泣いてしまいました。私も振り返れば親との関係では色々と困難なことがあるけれど、でもそれを補うような人...続きを読む
  • 人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか
    ■対話をスムーズに成立させ,それが人を動かす力を持つためには,関心を共有することと本人の主体性を尊重することが重要な鍵を握る。
    ■対話が主体的な変化を生み出す上でもう一つ重要なことは気持ちを共有するということ,つまり共感。
    ・共感的な関わりが不足すると対話も対人関係もうまくいかなくなる
    ■共感は「頭...続きを読む
  • 死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~
    生きづらさを抱える人が増え続ける現代社会に巣食う病理。それは「愛着障害」という新たな「死に至る病」だ。「愛着障害」とは一体どのような障害で、何が原因であるのか、またその病を治癒し、回復可能なのかを著す。とても興味深い1冊でした。この「愛着障害」とは動物であるヒトの生態と合理的な現代社会との齟齬によっ...続きを読む
  • うつと気分障害
    うつと気分障害の症状、メカニズム、治療法について詳しく書かれている。専門的な部分は一読しただけでは頭に入りづらくもあるが、一般向けに分かりやすく書かれている。これくらいの内容が分かっていると、自分や身近な人が調子を崩したときに、助けになりそうだと感じた。
  • 回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~
    回避性愛着障害とは何かという観点で読んだ。非常に面白かった。過去の偉業を成し遂げた人の中で愛着障害を経験した人エピソードを沢山紹介しているところが非常に興味深い。これは単純に個性や養育過程だけでなく、今の機能や効率優先の社会の弊害として問題視している。自分の娘も該当する所があり、由々しきことである。
  • カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら
    カサンドラ症候群に陥る環境としては、一方のパートナーがアスペルガーである場合が多いが、そこまで極端ではなくても、回避型愛着スタイルの夫と不安型の妻の場合もその症状が出やすいということが書いてあった。
    おそらくこの構図に近い環境で過ごし、20年以上の時間の中でじわじわと健全な関係や精神がが浸食されてい...続きを読む
  • カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら
    アスペルガー症候群、カサンドラ症候群 の本を何冊か読んだが、アスペルガーの異常性とその影響を受けたカサンドラという一方的で画一的な内容が多く、すんなりと自分に当てはめることができなかった。その点、本書は、妻側の理解や努力の欠如についても記載されており、十分に納得できる内容となっている。特に、回避型愛...続きを読む
  • 社交不安障害 理解と改善のためのプログラム
    社交不安障害はどういうものなのか、なぜ起こるのか、似たような症状を出すほかの障害との見分け方など専門知識がなくても分かりやすく書かれていた。

    自分以外の社交不安の人の症状も知ることができたし、workなどで自分を振り返ることも出来た。
    克服法全てを実行できるわけではないけれど、頭の中に刻み込んでお...続きを読む
  • マインド・コントロール 増補改訂版
    マインドコントロールについて分かりやすくまとまっている本。
    国家レベルやカルトが使う洗脳というイメージが強かったが、一般の生活や企業活動にも広く使われていることが分かる。内容を知ることで対策も立てられる。良書。
  • 人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか
    タイトル通りの本。

    内容は心理学の知見に基づいおり、実例も多いので大変参考になる。手元に置いて再読したい。
  • 夫婦という病
    以前読んだ単行本が文庫化されたため自分のバイブルとして購入。
    夫を愛せない妻たちというサブタイトルが消えました。

    全体の構成は変わらず、いろいろなケースの事例を紹介しどのように解決するかどうすればよかったかまで書いてありとても参考になる。

    子供の誕生や、介護、他の家族との別離など、大きな環境の変...続きを読む
  • 夫婦という病
    熟年期になると、夫婦やパートナーの存在意義が移り変わっていく、という記述が印象的でした。
    パートナーの存在意義は、子供を産むという生物的な縛りがなくなる熟年期に大きく形を変えるそうです。子供や家族にとってどうかという視点から、自分らしい生き方にとってどうかという視点に移り変わっていくという部分が印象...続きを読む
  • 境界性パーソナリティ障害
    タイトルに惹かれて購入。
    境界性パーソナリティー障害について、コンパクトにまとめていて、理解しやすかったです。昔の自分と当てはめてみると、スーっと納得できる部分もありました。
    特に印象的だったのは、対人関係の変動の激しさです。最初は意気投合して仲良くなるのに、自分の思い通りにならないことが起こると、...続きを読む
  • 生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害
    岡田尊司さんの本は、普通に読み物として面白くて好きです。
    お仕事関係で精神的な障害について学びたくて手に取りますが、興味深く読んでいます。
    もっと深めたい、もっと知りたいと思っています。
    対処法がなかなか難しいなと思うけれども、どのような心理でそういった行動、理論が働くのか?を学ぶのは大切なことだと...続きを読む
  • 生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害
    もしかたら自分は回避性パーソナリティなのではないかと思い購入して読ませていただきました。
    読み進めていくと、本当に一つ一つの特徴や回避性になる原因などが自分に当てはまっていてびっくりしています。
    どうして自分がこんなにも生き辛さを感じていたのかがはっきりしたことにより気持ちが楽になりました。
    回避性...続きを読む
  • 社交不安障害 理解と改善のためのプログラム
    何冊か同じ著者の愛着障害に関する本を読んだので、「考え方一つで、人生は大きく変わる!」という説明文はなんだか浮いている気がしたが、実践的でかなりいいと思った。私は愛着障害(不安型)と社交不安障害が重なってるのかなぁ。そして色々なものを回避してる笑。