岡田尊司のレビュー一覧

  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
    とてもためになる本。子供にゲームを与えてしまうことで依存症を引き起こし、社会生活を営めなくなることへの警鐘を鳴らしている。社会全体でゲームの危険性を認識し、排除していく取り組みが大切だと感じた。依存症になってしまった子への対処法も書かれてはいるが、専門知識に乏しくトレーニングを受けたわけではない普通...続きを読む
  • 人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか
    題名の『人を動かす対話術』ではなく人を心にした方がより良い気がする。
    相手の心を開かせ対話を進める為の具体的な方策、テクニックが分かりやすく書かれており、対人関係を構築する上ですぐに役立つ内容。皆様にお勧めします。

    【両価的葛藤】
    悩み迷うとき、こちらに進むべきか、あちらに進むべきかわからなくなっ...続きを読む
  • マインド・コントロール 増補改訂版
    なるほど…佐藤優氏の言う通りの本。
    背筋に寒気を感じながら読みました。マインド・コントロールとは典型的には新興宗教にハマってしまった信者のことなどを思い浮かべますが(そして実際この本もそういった事例に多くの紙幅を割いていますが)、いや、ある意味我々皆が何かしらのマインド・コントロールを受けていると言...続きを読む
  • きょうだいコンプレックス
    ■自己愛のバランスの良い成熟のためにはその人の自己愛が十分満たされつつ,少しずつ自己愛の満足を断念していくというプロセスをたどっていく必要がある。
    ・自己愛が十分満たされず不満ばかり味わって育ったり,それまで満たされていた自己愛の満足を急に奪われたり,或いはいつまでも過剰に満たされ続けたりすると,自...続きを読む
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服
    境界性パーソナリティ障害の入門書。
    数年前。
    「アナと雪の女王」がヒットして、歌も人気が出て、映画館でみんなで歌おう!というのを聞いて、すごいなーと。
    私の興味は年末の紅白で、娘が歌っているのを号泣しながら一緒に歌っている聖子ちゃんに集中。
    この本を読んで、何となく分かったような気がしました。
    境界...続きを読む
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服
    境界パーソナリティ障害の当事者である咲セリさんの回復談。いろいろな工夫をして乗り越えられてきて感動を覚える。生い立ちからして愛することはわからないから、真似事でいいのでほめるを実践してみたなど、当事者ならではの発想もあり、参考になる。
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
    今、電車のなかを見渡すと、
    一心不乱にスマートフォンを操作する
    人々が沢山います。

    私の友人でも、スマートフォンの
    アプリに夢中な人が沢山います。
    そして、私はその光景に何か
    違和感を感じていました。

    この本を読んで、その違和感の正体が
    少しわかった気がします。それは
    底無し沼のようにはまってい...続きを読む
  • 母という病
     ある小説の、『娘の不幸は全て母親から始まる』のように書いた一節を思い出した。母親に愛されたことがないことがその人間に及ぼす影響は、『愛されたことがないから愛し方が分からない』の一言では語り尽くせない影響があるのだと痛感した。
     納得するフレーズが多くて、大変勉強となった。心に留めておきたい。本にラ...続きを読む
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
    興奮や快感としてのドーパミン量はネトゲでは覚醒剤と同等の量が出る
    そして「ダウンレギュレーション」という同じ量とっても抑制される力働いて結果同じものでは満足しなくなる
    覚醒剤とかは量増やすしそれを同じでネトゲでもどんどん刺激を求めてしまう
    それでネトゲ廃人のできあがり
    「デジタル・ヘロイン」といわれ...続きを読む
  • 真面目な人は長生きする 八十年にわたる寿命研究が解き明かす驚愕の真実
    小手先の健康法で寿命を延ばせたとしても、たかが知れているという話。カギは、人や世界、人生との向き合い方にある。筆者がクライエントと向き合う中で見いだしたことでもあるので、説得力がある。自分自身が長寿になれなさそうなのは、ちょっと悔しいけれど。
  • パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか
    自分自身、まともで立派でありたいと思うのだが、心の傷のようなものが障害として外に現れてしまうことがある。

    三冊くらい繰り返し買った本。
    「うわ!この人あるある!」と、
    あの人のパーソナリティも的確に表現していますし、
    「うわ、これワイやん」
    と自分の中の「何でこんな死にたいんだ」病理を正確に描き出...続きを読む
  • 母という病
    自分がこれまで苦しんでいた理由がまさに本書に記されていた。
    母という病に知らず知らずのうちに侵され、ダメな自分は生きる価値がないと嘆き、悩み、ひたすら自分を責め続けた。
    この本に出会うことができて本当によかった。
    少しずつでもいいので、自立して自分を確立させていきたいと思う。
    著者の岡田さん、ありが...続きを読む
  • インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで
    「インターネット(ゲーム)依存は覚せい剤,麻薬依存に等しい」。これほど深刻な問題とは,この本を読むまで理解していなかった。電車内でスマホを見続けている人を大丈夫かな,と思う程度には「依存」というものを理解していたつもりだが,「病」の可能性をも含んでみていく必要がある。
  • アスペルガー症候群
    とてもわかりやすく、知りたいことにまっすぐ答えて(応えて)くれた。新書の鑑みたいな本。
    アスペルガー症候群とはなにか?特徴的な症状、診断基準、医学的(脳や神経の生理学的)な観点からみた事象や考えられる原因が前半で、後半はアスペルガー症候群の人とどう付き合えばいいのか?親、教師、同僚(上司)の観点から...続きを読む
  • 母という病
    母子関係はかくも子供の人格形成、人生に影響を与えるものかと改めて知らされる。母親の代わりは絶対どこにも無い中、働きながらの子育てをどう考えるべきなのかなと、特に予定もないけど考えてみる。
    後半は母子関係を軸に広くコミュニケーションについて参考になる説明も多い。手帳に書きとめたので、たまに振り返って自...続きを読む
  • 母という病
    若い頃は 母の理不尽を感じながら気付かぬ振りをしていたけれど、年齢を重ね自分も母になってから、子供達には自分がされて来た事をしない様に 無意識に意識していたことを最近になって認識したようです。多分 後数年以内には亡くなるであろう母が生きている間に この本を読まなくては、と強く思った。読みながら、自分...続きを読む
  • 子どもの問題 いかに解決するか いじめ、不登校、発達障害、非行
    副題にあるように、いじめ、不登校、発達障害、非行に関することに取り組もうとする方にはとてもよい本だと思います。
    新書なのに結構な分量があって、読み始めるまではかなりのハードルがあると思いますが、読めば納得できる分量です。手元に一冊置いておき、振り返りに使いたい本です。
  • 母という病
    この本は、実際に母親のことで悩んで、進めなくて、がんじがらめにされて、断ち切れない、どうにもならない、思いで生きてきた人にしか、理解できないのではないでしょうか?

    長い間、苦しめられてきた存在の分析を、少しづつ出来るようになり、楽にはなってきた。

    だが、不信感、嫌悪感しか抱けない(子供の頃は、何...続きを読む
  • 境界性パーソナリティ障害
    幼い頃の喪失体験や見捨てられ体験の過去を持つ人(あるいはそうでない人も)が人間関係のバランスを著しく崩すと、境界性パーソナリティ障害の状態に陥る危険性が高くなる。
    自分の心のクセを自覚して、情動を自分でコントロールするようになればずいぶん良くなる。
    それは自分で作り上げる人間関係を健全な方向へ改善す...続きを読む
  • 統合失調症 その新たなる真実
    統合失調症とは何か?人からそう聞かれたら、私はこの一冊を薦めます。統合失調症の疫学、病態、治療の歴史、回復のために家族や医療者、社会に必要とされること、患者との向き合い方、etc・・・。そこらへんの医学書を読むよりも、より深く、より愛着を持って患者さんに向き合うことができるようになると思います。