岡田尊司のレビュー一覧
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数々の歴史上の著名人にまつわる異常心理と、そこに至るまでの過程は、現代に生きる我々の日常にも潜んでいる・・・。人は何に捉われ、そして常軌を逸するのか。正常と異常の差はどこで生まれるのか。はたして自分自身は「正常」なのか。Posted by ブクログ
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育てるになかなかに難しい子どもを持ったので、この手の本は時々読むのだが、本書はなかでもたいへんすぐれていた。
相当いろいろな本を読んできたので、結局言っていることは
ほかの本と同じではある。
家の中、学校の中で居場所を作る。
子どもを受け入れ、親や教師が自分の経験則にとらわれない。
「どうせ変わ...続きを読むPosted by ブクログ -
統合失調症について、その歴史から病気そのもの、発病の仕組み、そしてこの病気を持つ人に対してどうしたらいいのか、までとてもわかりやすく書かれています。
とてもまじめに書かれているけれど読みやすいです。Posted by ブクログ -
自立支援施設の園長先生にオススメされて手にとった本。
まさに問題を抱える子どもにどう関わっていくかが大変丁寧にかかれてあり、
今後の教員生活の参考書にしようと思うくらい、
何度も読み返したい本です。
勿論この本にあるように、そううまくはいかないだろうけど、
こんなスタンスで子どもと向き合える...続きを読むPosted by ブクログ -
人格障害と一括りにされがちな疾患を、わかりやすく分類してくれている.
教科書的な文言だけでなく、実例を交えているので細かいニュアンスも伝わってきて親切設計.
こういうのは事例を経験しないとなかなか腑に落ちないんですよね.
ただ人格障害の原因を親の養育に絞りすぎてる感があって、本当かな?とちょっとそこ...続きを読むPosted by ブクログ -
すごく明確で希望がある。
現象の列挙、解釈、対応が同時に平易な言葉で書かれていて読みやすい。
パーソナリティ障害が1時的な状態であり、回復があり、乗り越えることで人生を豊かにできるというのは感動的。Posted by ブクログ -
・病気の概要がかなり丁寧に説明されていて、素人でも分かりやすい。事例がたくさんかいてある点も親切。
・実際に病気の人も、周囲の人にとっても、読んでよくわかる内容。どうすれば解決できるか、症状の原因ときっかけが丁寧に記述されている。
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愛着システムの重要性とその崩壊について書かれた本。
新書の『愛着障害』は偉人を例にとりながら具体的に論じていたが、こちらは実際の患者さんをモデルにしたケースや実験結果を交えて専門的に書かれている。
後半では現代社会にひそむ愛着崩壊の兆しについて述べられているところに希望を感じた。子どもを育てたくなっ...続きを読むPosted by ブクログ -
偉人と呼ばれるまでになったような人は、みな何かしら異常心理にとらわれていたのではないかと思えてきたw
幼少時の欠落の代償を手の入れようという、強烈で異常な強迫観念のようなものがあるからこそ、あそこまで特定の物事に思い入れを持つことができ、特異な個性を持つようになるのではないか。
天賦の才の裏に異...続きを読むPosted by ブクログ -
とても読みやすい。タイプ別に分かれて解説されている。自分がどれに当てはまるのか明確にはわからなかったが、境界性パーソナリティ障害的な悩みを持つ人が読んでみて、共感しやすい文章でかいてある。著者が作家なだけあって、科学的なことが書いてあるのに文体が堅苦しくないのが好感がもてる。乗り越えることで、深みの...続きを読むPosted by ブクログ
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特別なものではなくだれにでもありえるものだということ。帯にある「異常心理の危険度チェック」4つも当てはまるし(´;ω;`)実際、あれ?この人あたしみたいっていう人が登場してきて、またびっくり。文章も読みやすく興味のある方にはかなり面白い。Posted by ブクログ
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人格障害と言うと聞こえは悪く自分とは切り離そうとしてしまうけど、
人には必ず人格があって複数に該当することはよくあるらしい。
タイプ別の克服方法が具体的で、たとえ"障害"とまではいかなくても参考になると思った。
対処法については周囲の人の苦しみを考えたら押し付けられるものではない難しいもの。
でも勉...続きを読むPosted by ブクログ -
医療の真ん中には「共感」があったのだ。そんな当たり前の著者の主張に心が震えた。私は本書で人間の心を少し取り戻すことができた。
・慣れ親しみ、安心を与えてくれた日常世界は崩壊し、得体の知れないものに変質している。
・不安障害や気分障害、強迫性障害、社会不安障害などの診断を受けている場合もある。
・統...続きを読むPosted by ブクログ -
30代~50代の自殺と経済環境の因果的分析が記されている本かと思いきや,ウエートとしては,デフレの解説,金融政策,雇用問題など経済関係の内容が中心。改めて「幸福感」とは何なのかと考えさせられる。
■微小妄想
■否定的認知
■①健康問題 ②経済・生活問題 ③家庭問題 ④勤務問題
■自我収縮
■家計の...続きを読むPosted by ブクログ -
「人を動かす対話術」というタイトルは、一見するところ世間に溢れる自己啓発本やテクニック本と勘違いされやすいと思うが、この本はそういった類の本とは別物と言えるでしょう。
あとがきには、「単なる技術だけでなく、そこで大切にされている考え方や、通底している精神を意識すること。すぐれた対話技法というものに...続きを読むPosted by ブクログ -
いわゆる睡眠本を数多く読んできたが、本書は量、質ともに暫定1位。最新の医学的な知見がふんだんに盛り込まれている。
・日の入りとともに入眠し、日の出とともに起きる実験。途中で2時間目覚めている時間が見られた。
・3つの体内時計(1日、半日、2時間~1時間半)
・体内時計は眠気だけでなく、やる気、意欲...続きを読むPosted by ブクログ -
本書の目的にもあるように、多くある「心の病」についてできるだけ多く、かつわかりやすく書かれていて、入門書や、何か気になることがあるときに少し読んでみる本としてはとてもよいと思った。事例も多く、難しい言葉をできるだけ避けて書いてあるので、他人事と思わず、幅広い立場の人に読んで欲しい内容だと感じた。Posted by ブクログ