死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~

死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~

858円 (税込)

4pt

死に至る病とは絶望のことである、と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。絶望とは神を信じられないことを意味した。だが今日、死に至る病の正体は、「親の愛さえも信じられない」こと、つまり「愛着障害」に他ならない――。現代に突如現れた、治療困難な数々の心身の障害の背景にある、共通の原因とは。ベストセラー『愛着障害』の著者が、渾身の思いを込めて、今我々が直面する「生存を支える仕組みそのものの危機」を訴える。

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死に至る病~あなたを蝕む愛着障害の脅威~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月21日

    名著。社会の課題、闇の問題に精神科医として言葉のメスを入れた。世話をする仕組みを維持することが、生きることに意味を持つ社会を作るのにもっとも重要であるとのお話に心から同意する。
    この本に出会えてよかった。何度も読み返したい。

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    Posted by ブクログ 2022年02月15日

    私たちの多くが愛着障害を抱えていることがよく理解できた。そしてその要因もよく理解できた。

    子育てしてきて、なんとなく勘でそうなんじゃないかと思っていたことが、ズバリと書かれていて、私自身の中にも愛着障害を感じたし、母、祖母、と時代背景と共に遡って当てはめて納得できることがたくさんあった。

    そして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月25日

    ■「数学不安」という専門用語がある。数学ができるかどうかには数量処理や作動記憶といった認知的能力のほかに問題を解く際の不安が関わっている。この不安が「数学不安」。
    ・数学不安が強いと解けないのではという不安や恐怖に圧倒され、肝心の問題に集中することができず実力以下の成績しか取れない
    ・数学不安は単に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月13日

    同著者『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』同様、愛着障害の概要について具体例を挙げながら解説しており、さらに最新の知見を踏まえている。特に、近年パーソナリティ障害、摂食障害、子どもの気分障害、大人のADHDなどが急増しているが、それらの根底には愛着の問題があり、酷い場合「死に至る」ことが強調されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月10日

    生きづらさを抱える人が増え続ける現代社会に巣食う病理。それは「愛着障害」という新たな「死に至る病」だ。「愛着障害」とは一体どのような障害で、何が原因であるのか、またその病を治癒し、回復可能なのかを著す。とても興味深い1冊でした。この「愛着障害」とは動物であるヒトの生態と合理的な現代社会との齟齬によっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月24日

     うつや発達障害など、近年増えてきた事例の原因ではないかとされる「愛着障害」の仕組みや症状などを例を交えて説明している。
     「親の愛がないと発達障害になる」のような非科学的な説明ではなく、オキシトシンというホルモンの働きによるものだと、わかりやすく伝えている。
     詳しい治療法は載っていないため、治療...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    前半を読んでいるうちは、「科学的ではない」お話だなぁ、と感じるところが多かった。
    母親との愛着ばかりに何故か着目し、父親、あるいはその他の周囲の人との関係に関する話、分析が全く出てこないところなどは、その姿勢の偏りだけで、この内容を読み進める価値がないのではないか、と思ったほどだった。

    しかし、実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月18日

    一見するとADHDのようなものも、それは生来の愛着から形成されたものが理由かもしれない。
    生きづらさという誰しもが抱えていることを「愛着障害」という切り口で分析するのは読んでて面白かった。
    かくいう私もコミュニケーションがうまく取れないことが多く、ADHDではと勝手に思っていたが、この本を読んでから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月26日

     個人的に、『誰が国語力を殺すのか』(石井光太著)で書かれていた国語力の衰えと共に、現代社会の根底にある問題だと思っているのが『愛着障害』です。

     本書より…
    ○死に至る病とは絶望のことである、と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。絶望とは、神を信じられないことを意味した。だが今日、死に至る病の正...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月11日

    なんだろう。頭では理解できても感情的に受け入れられないでいる。喪の作業とか、執着しないとか、そういう話かと思ったら真逆で、この世界に生きる意味を見出していくような話。難しいけど大切なことだ、と頭では理解できるんだけど。

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