レイモンドチャンドラーのレビュー一覧
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チャンドラーの長編3作目。チャンドラー長編の日本語訳は、例えばハヤカワミステリでも書かれた順番に発行されていない。ということで、私のような時代順に読みたい人のために何作目かを書いています。
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早川でレイモンドチャンドラーで訳が清水俊二のフィリップマーロウはかっこいい
特にこの湖中の女はプロローグが良い
依頼人とマーロウの丁々発止のやり取りが良い マーロウの目線に写る描写も良い
湖中の女の名言は「私の扱いをきちんとする依頼人は生きているようです」
映画の台詞にしたら 「あんたの命は俺次...続きを読むPosted by ブクログ -
そういえば読んでいない、……と思う名作シリーズ。
言わずと知れたハードボイルド!
かたゆで卵!
想像していたよりも読みやすく、想像していたよりも推理小説していた。
独特の文体で、しかも一癖ある描写が妙。
それにしても描写がちとウザイかな。一人一人の服装なんかは特に興味ないので、最初はおもしろく...続きを読むPosted by ブクログ -
準古典ミステリ文学の巨匠、レイモンドチャンドラーの最高傑作と言われている。
古い本なので、展開的にはそこまであっと驚かせるようなものはないが、古きアメリカの退廃した社会や、登場人物たちの清濁併せ持つありのままの姿を、主人公フィリップマーロウの視点から切り取る。
村上春樹のあとがきもすごい難しいこと言...続きを読むPosted by ブクログ -
裏で糸を引く意味だと考えても、「湖中の女」が確かに中心人物だと言えると思った。
また、マーロウの「私」視点で書かれてはいるが、地の文からマーロウが考えていることがわかるわけではなく、マーロウが見たものやしたことしかわからないし、そのほかに書かれていることもマーロウとその相手の会話文であるため、読者...続きを読むPosted by ブクログ -
おおっ!これは! というのは意外に少なかった。残念。
でも、こうして気の利いたラインばかりをまとめて読むと、チャンドラーは村上春樹氏の原点なんだなぁ、というのがよくわかりますね。かなりそのまんまというか、春樹氏はコピーと言ってもいいんじゃないかと思うくらいに似ているというか。
そうか、村上春樹氏も...続きを読むPosted by ブクログ -
19冊目『プレイバック』(レイモンド・チャンドラー 著、村上春樹 訳、2018年9月、早川書房)
私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編小説としては7作目であり、チャンドラーの遺作でもある。村上春樹が翻訳するマーロウシリーズとしてはこれが6作目。
「優しくなければ…」のセリフで有名な作品では...続きを読むPosted by ブクログ -
読むのにかなり時間がかかってしまった。面白くないわけではないのだが、どうも先に花しっを進めていくエネルギーが弱い感じがした。次々の新しい展開が開けてくる感じは悪くないのだが、何事にも感情移入がしづらく、そういう意味では淡々と事件を追いかけている感じは悪くないのだが、ちょっと淡々としすぎている気がする...続きを読むPosted by ブクログ
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フィルム・ノワールの傑作として名高い「深夜の告白」を始め数々の映画脚本を手掛けたチャンドラーは、小説を執筆する際も絵コンテ並の完璧なイメージが頭のなかに出来上がっていたのではないだろうか。そう思わせるほどに人物や情景、生活様式などが事細かに記されており、それらを想像しながら読むのがとても楽しい
複...続きを読むPosted by ブクログ -
巨匠チャンドラーが生んだ私立探偵フィリップ・マーロウの至言をテーマ別にチョイス。村上春樹の翻訳で贈る珠玉の名言集が文庫化。
そもそも単行本で出ていたことを知らなかった。
村上訳はまだ読んでいないが、いずれ。Posted by ブクログ -
「レイモンド・チャンドラー」の長篇ミステリー作品『プレイバック(原題:Playback)』を読みました。
『チャンドラー短編全集3 待っている』、『さらば愛しき女よ』に続き「レイモンド・チャンドラー」作品です。
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女の尾行を依頼された「マーロウ」は、...続きを読むPosted by ブクログ -
「レイモンド・チャンドラー」の長篇ミステリー作品『さらば愛しき女よ(原題:Farewell, My Lovely)』を読みました。
『チャンドラー短編全集3 待っている』に続き「レイモンド・チャンドラー」作品です。
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前科者「大鹿マロイ」は、出所した...続きを読むPosted by ブクログ -
なるほど、ハードボイルドとはこういうものかというのはわかった気がする。行動第一、とにかく自分から動きまくって、事件に自分から潜り込んでいく。論理的な謎解きを求める人には向いてないとも思った。
終盤のマーロウの語りで明らかになる、大いなる眠り(死)に対する考え方にはドライさと情が同居するハードボイルド...続きを読むPosted by ブクログ -
マーロウが時折見せる「弱さ」が意外で、読みどころの一つ。
事件が大詰めとなり、大ボスとの対決を前にあれこれと考えを巡らせ、くじけそうになるマーロウ。
「私には酒が必要だった。郊外の家が必要だった。しかし今のところ私が手にしているのは、上着と帽子と拳銃だけだ
だからそれらを身にまとい、部屋を出た」...続きを読むPosted by ブクログ -
人生やり直しも楽しみ(プレイバック)
街の権力者は法でも金と権力で何とでもなると思い上がる。だが、違った街での自由気ままな発言と行動は許されない。よく政治社会に居る「思い上がり」は権力を振り翳し、街ぐるみで自分の思った通りに動かすが、現実に「長いものには巻かれろ」の如く、言われるままの地位を持った輩...続きを読むPosted by ブクログ -
レイモンド・チャンドラーの著名な小説シリーズ。主人公のフィリップ・マーロウを通じて描かれる様々な名言から、編者が厳選され、テーマを与えて整理されたものです。それぞれの名言を眺めると、シリーズの場面が思い出され、マーロウのカッコよさが蘇ってきます。それは何故なのか。編者のまえがきから、その理由が分かり...続きを読むPosted by ブクログ
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最後まで主人公のマーロウは好きになれなかったが、登場人物は魅力的な人ばかりだった。そして推理を明かす場面はお見事。前半、マーロウの心情がよく理解出来なかったが、読み進めていくうちに彼の言動の意図がようやくわかってきた。「さよならは小さな死」という言葉がお気に入り。村上春樹訳は見事にこの時代特有の言い...続きを読むPosted by ブクログ
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本書は、マーティン・アッシャーがフィリップ・マーロウ作品から気に入った引用句が集められた本だ。
村上春樹が好きだから買った本だけど、フィリップ・マーロウ作品が読みたくなったな。
積読に「ロング・グッドバイ」があるので、楽しみだ。Posted by ブクログ -
名誉をも守るための工作
権力のある人物は自分の「名誉」を護るため、自分ではなくある組織を頼り実行させる。その実行とは本人には危害が全く及ぼされない「法に触れるやり方を選ぶ」となる。現実政治家等に見られる起訴事件などは多くがこの種の行動であり、最後は「一才無関係」と交わす手だ。Posted by ブクログ -
長かった…読み終わるまでにめっちゃ時間かかった…
話の展開はよかったし、名作と言われる所以もなんとなく分かったけど、でもわたしにはマーロウの考え方が全然分からなかった。
肉体をあんなに酷使してまで、守りたいモノがあるんだなあ。
あとはこれはスコアには含めていないけれども、ハードボイルドまじで苦手民...続きを読むPosted by ブクログ