山本巧次のレビュー一覧
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入舟長屋おみわの七作目。
これが最後なんて。
おみわが夫婦になれたのは良かったが、寂しい限りだ。
どおりで今回は長屋が売りに出されるという大きな話なわけだ。
家主の小間物問屋の家業に問題が発生して、
裏手のつぶれた店を買い取った材木問屋が長屋ごと買い取ると言う話が持ち上がる。
買い手の若旦那はい...続きを読むPosted by ブクログ -
大江戸科学捜査の第十弾。
今回は茶問屋のお話。
お茶の里からの江戸に来た名主が殺され、
さらに茶問屋の主人が
南町の与力と他の茶問屋の主人が見守る茶室で殺される。
密室ミステリー?
宇田川が活躍するのは良いが、
地中レーダーに壁を登れる小型ロボットと
どんどん江戸に持ち込む道具が増えていく。
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紙本で読んでいたのを電子書籍に切り替えて愛読しています。私的にはこの巻が一番良かったです。
時代小説が好きな割に歴史に疎いというへっぽこ読者ですが、井角様の正体がまさかのあの人と判明した時はおゆうさんと一緒にテンション爆上がりでした。
物語の最後に入る鵜飼様のモノローグは毎回おゆうと千住の先生が未来...続きを読む -
DNA鑑定も、指紋採取もしたところで証拠にならないゆえに、もどかしい(笑)もどかしいといえば、伝三郎との仲も。おゆうが現代と行き来していることに気づいている伝三郎、伝三郎もまた未来からの転送者であることを知らないおゆう。いつになったら、交差するのやら…Posted by ブクログ
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作中で流れる時間は、約80年間にも及ぶ。80年間以上も走り続けた電車と、そこに縁が在った人達の物語ということになる。
大阪市の南側から堺市に軌道を敷設している阪堺電気軌道が在る。併用軌道(路面電車)区間が多いが、一部は専用軌道になっている。この阪堺電気軌道では、「昭和一桁」に登場した車輛であるモ16...続きを読むPosted by ブクログ -
昭和36年急行「霧島」鹿児島発15時55分。東京着は翌18時20分。この時以外交わることのない多くの人々の人生か一瞬だけ交錯する。
アイデアが良い。時間、空間が限られた中で伝説のスリ、逃走する傷害犯、追いかける鉄道公安官と所轄警察署、家出同然に上京する両家の子女、初めて会う父の元へ向かう娘など。
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シリーズ8作目は現代がコロナ渦という設定でしたが、今回も楽しめました
さすがに現代の相棒の出番は無いと思いきや、ちゃんとある上に新型コロナに関するネタも盛り込まれています
最後には孫が本当に現れるかと思いましたが・・・
道久の現状には切ないものがありますね
また一つ、伝三郎の生い立ちも明かされてい...続きを読むPosted by ブクログ -
山本巧次さんの東京、江戸往ったり来たりのシリーズ。「ステイホームは江戸で」、大江戸科学捜査八丁堀のおゆうシリーズ№8、2021.11発行。東京はコロナが猛威を。江戸に来たおゆうは、同心の伝三郎がコロナではないかと心配。分析おたくの千住の先生こと宇田川聡史は江戸に来る前にPCR検査陰性を確認して。さ...続きを読むPosted by ブクログ
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現代と江戸を往き来する、よくありそうな設定ですが、2度、3度と畳み掛けるテンポの良いストーリーで大変面白かったです。続編に期待します。Posted by ブクログ
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シリーズ六冊目(かな)となる本書は、外国人絡みである。
オロシャ(ロシア)から密入国した男が捕らえられ、
出島へ移送される間に何者かにさらわれて...
という物語のスタート。
鎖国中だった日本では、外国人が江戸にいるだけで大騒ぎ。
が、そこに密貿易やら、二件の殺しやら、様々な要素が絡み、
外国人の...続きを読むPosted by ブクログ -
最後まで飽きさせない安定した面白さが好き。
おゆうと鵜飼さんの仲も進展してるのか、どうか。
こちらもワクワク♡Posted by ブクログ -
安定の面白さのシリーズです。
宇田川君が江戸に来るようになってからほとんど東京編がなくなってきたなぁという印象です。真相がどんどん掘り下げられていく様子に先が気になり一気読みしてしまいました。
次作も楽しみです。Posted by ブクログ -
今回は「鼠小僧」に「村正」が絡む内容
史実との食い違いの謎もあり、面白いです
後半の二転三転は、もはやこのシリーズの定番ですね
社会の理不尽さや、ほろ苦い人間関係も特徴です
現代の相棒の活躍も増え、三角関係の行方も気になりますねPosted by ブクログ -
いわゆる「探偵の謎解き」的ミステリではない。
留萌本線で発生した、列車ジャック事件がテーマで、
周到に寝られたv計画、翻弄される警察、
想定外の犯人像、炙り出される過去の悪事...
読んでいるうちに、いつの間にか「犯人側」に肩入れし、
「このまま完全犯罪で逃げ切れ!」などと応援してしまう(^ ^...続きを読むPosted by ブクログ -
阪堺電車177号という、路面電車にまつわる
人々の悲喜こもごもを、時間軸に沿ってたどる、
という体裁の連作短編集。
デビューして、85年間の現役生活を終えて、
間もなく解体される177号が、自分の意思を持って
長い歴史を振り返りっていく...という始まりなので、
ファンタジーに分類してはみましたが...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラマで見たので原作を読むことにした。アイデアがおもしろいし、江戸時代の情景の描写も好きである。さっそく続編をそろえたので、読むのが楽しみである。Posted by ブクログ
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鉄道や北海道に思い入れがあるせいか…そればかりではないですが、とても良い作品だと思いました。
犯人がしていることは、良くないことなのに、なんだか切ない…涙が
そして、最後にカラクリがわかった時の驚き。
心に染みる作品でしたPosted by ブクログ -
明治期の鉄道物の推理小説も良かったですが、戦後の鉄道物もとても良かったです。
最後まで一気に読めました。
最初は登場人物の注釈が欲しいくらいでしたが、どんどん引き込まれていきました。Posted by ブクログ -
おゆうがだいぶ名探偵っぽくなってきました。咄嗟に母国語を看破するような手腕を発揮したり、大胆な行動に出たりと面白くなってきました。伝三郎との仲がもう少し進展して欲しいです。Posted by ブクログ
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シリーズ6作目。
どうしてもおゆうと伝三郎・宇田川の恋の方が気になってしまう(笑)
時代小説苦手な自分もこの小説はさくっと読む事が出来る!歴史におゆうがそのまま、入り込んでいるので雑学の勉強にもなってます(あっ、自分だけね)Posted by ブクログ