山本巧次のレビュー一覧

  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 長屋の危機
    入舟長屋のおみわシリーズ、7作目。
     
    もしかしてこれでシリーズ完結?堅苦しくなく気楽に読める時代推理小説でお気に入りだったのに。とは言え、これ以上男運に見放されてたらおみわさんが可哀想だから、この辺が潮時なのかもね(苦笑)今回は特に残念イケメンに翻弄されるおみわだけれど、何だかんだ泥沼に陥る前にさ...続きを読む
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵
     うーむ、紅茶、好きなんだが、この設定は理解できん。
     とはいえ、安定の面白さ。桜吹雪も宇田川氏も鵜飼様との関係も、この先どうなるのか楽しみ。
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵
    八丁堀のおゆうシリーズ、10作目。

    江戸の事件にまで密室殺人が、、、。とは言え、おゆうも何だかんだで素人探偵だからか、抜け道探索など、現代機器を利用するにしても大掛かり。ちょっと大袈裟だし、よくバレなかったなと思うけど(苦笑)まぁでも、茶業界の裏事情や当時の経済実態などが垣間見えて面白かったし、勉...続きを読む
  • 阪堺電車177号の追憶
    住吉さん行くのに乗る電車です。
    昭和8年から平成29年までを短編で繋いでいます。
    えらいコテコテの大阪弁やなぁと思いながらよみはじめましたが、ほのぼのとした中でちょっとした事件も起こり、とても面白かったです。
    読んでたら急にちく満そば食べたくなりました。
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 隣人の影
    入舟長屋おみわの六作目。

    若旦那が化けた読売屋の次は忍びか…。
    次々と恋に破れるお美和はどんどん守備範囲(?)が広がっているような。
    しかもとうとう女親分ですか、と言われてしまうし。

    今回は長屋に引っ越してきた店子を巡るお話。
    元畳屋と言っていたが、怪しんでいた矢先に行方不明になる。
    実は偽の茶...続きを読む
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 紅葉の家
    入舟長屋おみわの五作目。

    今回は入舟長屋の家主寿々屋が買った家にまつわるお話。
    買ったばかりだというのに、家を売ってくれと二人から言われ、
    おみわがちょいと調べることに。
    理由に心当たりがないところに、
    その家にお宝が隠されているというよみうりが出る。
    そんな中で会ったのは、別の読売屋のいい男。
    ...続きを読む
  • 災厄の宿
    鉄道ミステリーが得意な作者の文庫描き下ろし作品!

    徳島の秘境が舞台で絶妙な舞台を選んでます。
    作品の舞台に馴染があるのでより楽しめました。

    何も知らないで読んでも楽しめ、色々な要素が詰まっており、ミステリー、パニック等など飽きずに読めました!
  • 災厄の宿
    最後まで色んな人の終わりが知れて良かった。
    でも、罪を償うべき人は違う形でちゃんと償って欲しかったな
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう
    現代と江戸を行き来して事件を捜査するタイムトラベルもの、と言って良いのかな?現代科学で証拠はあっさり揃って、しかしそれを江戸時代の人間にどうやって伝えれば良いのか、と言うところに頭を使う探偵は中々新鮮。次第に事件の裏の裏の裏まで出てきて、オイオイいつ終わるんだ?と思いましたが、色んな意味でひっくり返...続きを読む
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 隣人の影
    入舟長屋のおみわシリーズ、6作目。

    江戸の市井の話であるし、毎回それほど派手な事件ではないが、ミステリとしてしっかり出来上がっているし、面白く読める。それと、このシリーズの定番であるが、おみわの恋のお相手がどういう形で登場してくるかも読みどころ。今回、なかなか出てこないなぁと思っていたら、しっかり...続きを読む
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を
    大江戸科学捜査の第九弾。

    元長崎奉行の配下が心の臓の発作で亡くなった件を、
    内偵するよう命じられたおゆうと伝三郎。
    事情を聞きに行った海鮮問屋の主人も心の臓の発作で亡くなる。
    偶然なのか、毒殺なのか。
    長崎で抜け荷が行われていたのか、薩摩藩と関係あるのか。
    今回は腑分け? 司法解剖?と思いきや、
    ...続きを読む
  • 急行霧島 それぞれの昭和
    昭和36年、鹿児島ー東京間を結ぶ急行霧島。千五百キロをおよそ二十六時間半で走り、そこに居合わせた生き別れた父親に会いに行く美里と訳ありのお嬢様の靖子、傷害犯とそれを追う刑事、伝説のスリ師と鉄道公安職員、様々な思惑がノンストップで描かれます。

    1日のうちに色々起きるので、給仕がぼやいた「厄日かな」と...続きを読む
  • 急行霧島 それぞれの昭和
    山本巧次さんの『阪堺電車177号の追憶』は大好きな作品なので同じ鉄道ものってことで。
    今回は阪堺電車みたいな擬人化ではなく鹿児島東京間で起こるドタバタ劇って感じです。
    傷害犯瀬戸口とそれを追う刑事、スリ師知恵蔵とそれを追う鉄道公安、これだけだと男臭い感じになるところに父に会いに行く美里、上京する理由...続きを読む
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星
    入舟長屋のおみわシリーズ、4作目。

    良い意味で、パターン化された安定のシリーズ。今回のおみわのお相手のおふたりは、まぁ、想像通りというか(苦笑)。お相手との結末はワンパターンとして安心して楽しみつつ、最初のお相手だった山際さんがいい感じに捕物に参加してくれているので、捕物帳としても十分に面白い。今...続きを読む
  • 阪堺電車177号の追憶
     大阪を走る阪堺電車177号は昭8年から平29年、85年の歴史を。昭8.4、昭20.6、昭34.9、昭45.5、平3.5、平24.7、平29.8の時代の節目節目の世相を電車、運転士、乗客の視点から綴る物語、連作短編集。昭8年、昭20年は想像の世界ですが、昭34年以降は、ああそんなことがあったなと時代...続きを読む
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を
     関口優佳(おゆう)を主人公にした東京~江戸タイムスリップの物語も第9巻に。山本巧次「司法解剖には解体新書を」、2022.11発行。そこそこ楽しめますが、連続変死事件を扱う今回はテンポにやや難が。一番の盛り上がりは、おゆうと共に最近は江戸に行く分析オタクの宇多川と同心伝三郎のおゆうをめぐるバトルでし...続きを読む
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ
    江戸時代の人は上を向いて歩かない。って何やねん。今回も宇田川くん頑張ったな。わざわざ江戸まで同行するんだもんな。ドローン使うといえ随分思い切った行動したもんだ。さてさて今後はどうなる事やら。時にこの2人は恋愛関係が芽生えるんかな。今後に期待です。
  • 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 司法解剖には解体新書を
    八丁堀のおゆうシリーズ、9作目。

    今回は解体新書で有名な杉田玄白の弟子、大槻玄沢が登場。江戸時代で司法解剖って、、、さすがに仁じゃないので、そこは上手く切り抜けられていました。まぁ、何だかんだ言って、現代の技術を江戸時代に持ってこようとするのは至難の業なわけで、それをどう使いこなすかがこのシリーズ...続きを読む
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ ふたつの星
    入船長屋おみわの四作目。

    前作での騒動の結果、
    「障子割りのお美羽」という二つ名がついてしまったとは、
    ますます縁遠くなっているおみわ。
    ところが、
    今回は芝居小屋の若旦那と旗本の家人にはさまれての三角関係?
    もちろん、違ったが。

    芝居好きの友達に誘われて芝居を見に行ったが、
    新築したばかりの小...続きを読む
  • 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 春の炎
    入船長屋おみわの三作目。

    かわいそうに、
    どうも事件がらみで誰かに岡惚れして振られるというパターンが
    決まってしまったようだ。
    お美羽が幸せになってほしいが、
    シリーズにも続いてほしい、とちょっと苦しい心持ちだ。

    今回は、江戸の華、けんかと火事のうち、火事のお話。
    江戸っ子が宵越しの金を持たない...続きを読む