山本巧次のレビュー一覧
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満州鉄道を舞台に繰り広げられる謎解きです。
資料課職員で実は内部調査を行う耕一が主人公ですが、特務機関や憲兵なども関わってきて、元々追っていた満鉄の紛失資料の行方どころではなく、殺人事件にまで発展して行きました。
昭和11年の満州国が舞台です。詳しくないので、地名や位置関係、舞台となる鉄道もイメ...続きを読むPosted by ブクログ -
安定しています。
今回は司法解剖ということで、杉田玄白の弟子が出てきました。おゆうは現代の知識として知っていたようですが、大槻玄沢なる人物を初めて知りました。
歴史上に出てくる人物を歴史が変わらないくらいの関わりで登場させてくれるので、面白く読めました。
今回は連続不審死を追う過程で、定番になった...続きを読むPosted by ブクログ -
新型コロナウイルスの蔓延する東京から、ステイホームに江戸へ。いいなあ!羨ましい!
これは設定勝ちといってもいい出だしと落ち。
間のミステリはチートな感じで解決してるので、本格とは呼べないけどコージーで好き。
鵜飼さんの朴念仁の焦ったさはもう呆れるのを通り越して、これもネタやねー。
宇多川さんにどんど...続きを読むPosted by ブクログ -
あらら、もう9冊目か。時代ミステリ+タイムトラベルもの。もはや安定したストーリー展開で、何も心配せずに安心して読める。水戸黄門かよ(とツッコミ)。
このシリーズには歴史上の人物もよく登場するのだが、今回は、蘭学者の大槻玄沢が登場する。「解体新書」を翻訳しなおした人物で、杉田玄白と前野良沢の弟子...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズは大好き。特に長崎とか蘭学とか、ちょっと「仁」を思わせる今回も面白かった。
もうちょっとお話が長ければいいのに、と思いつつ、次の本までまた一年待ちます。Posted by ブクログ -
八丁堀のおゆうシリーズ9作目。
前作に続き、現代はコロナ禍の最中。
江戸時代の本作のテーマは蘭学。杉田玄白の弟子の大槻玄沢も登場する。
不可思議な死に方をした武士の内偵をはじめた、おゆう達。すると似たような急死をした商人の主の事件が発生。
長崎の出島からもたらされる蘭学のウンチクも楽しめる本作。楽し...続きを読むPosted by ブクログ -
Tさんのお勧め。
色気で惑わせながら、水晶玉と炎を使ってインチキ占いをする巫女。
と言っても、まったく能力がない訳ではなく、
何らかの気を感じるらしいので、
インチキとは言えないか。
観察力と知識で乗り切っているらしい。
それだけではない、
元岡っ引きと元御家人で美形の元役者を使って、
調査も行...続きを読むPosted by ブクログ -
コロナ第1波後の話。毒殺を疑うおゆうは、司法解剖まがいを宇田川に唆されて、腑分けをしようとするが…。
宇田川と鵜飼様のバトルも気になるが、歴史を変えてしまうことになるのか、そっちもドキドキの展開になってきた!次巻も楽しみ。Posted by ブクログ -
連続付け火事件の真相に迫っていく婚活中?のお美羽。
今回も山際さんと一緒に事件を解いていきます。
世間で人気の火除け地蔵菩薩に関連した様子に、江戸の読売と現代のSNSを彷彿とさせました。昔も今も変わらないんだろうな。
早くお美羽さんには幸せになってほしいです。Posted by ブクログ -
今回、現代のコロナ禍とリンクして面白い話になっている。
主人公はコロナを江戸の世に流行らせてはいけないと自主隔離してから江戸入り。
同心の鵜飼伝三郎が悪寒がして味がわからないといっては、ゾッとする。。。
大店の行方不明の孫を見つける話に、欲が絡んだ身内の幼児の拐かし事件。
江戸と東京をリンクさせ...続きを読むPosted by ブクログ -
しっかりしてそうでどこか抜けてるおゆうが、鵜飼様にはたまらなくかわいいんだろうな。そのうち、鵜飼様と宇田川君が結託しそうでこわい。Posted by ブクログ
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入船長屋おみわの二作目。
またもや店子が事件に巻き込まれる。
だが今回は、色香に迷って女にふらふらとついていったあげく、
殺してしまったという指物師のお話。
店子のひとり、浪人の山際さんが、
おみわに引きずられるように調べ物に加わっているが、
読みも鋭いし、話を聞き出す芝居も上手と、
こっちがホ...続きを読むPosted by ブクログ -
Tさんのおすすめ。
おみわは入船長屋の店子の娘。
といっても、家賃を集めたり、痛んだところを直してもらったりと
のんびり者の父親に代わって働いている。
縁談が次々と舞い込むぐらいの美人だが、
気が強くしっかりすぎると断られるばかり。
店子の一人の職人が、
小間物屋にいちゃもんをつけられたのをきっ...続きを読むPosted by ブクログ -
伝三郎の過去がまた少し明るみに。
お互いのバレ具合が気になり読み続けているけど、そろそろ核心にせまりそうな出来事が起きないかと期待している。
宇田川、やっちゃわないかな〜。Posted by ブクログ -
江戸の闇風の二作目。
今回は町名主と菓子屋が裏でやっている金貸しが標的。
ただの金貸しではなく、
もうけ話を持ち掛け借金をさせるという詐欺をはたらいていた。
菓子屋の周りをさぐる沙夜たちだったが、
火盗改めたちがのりだしてくる…。
前作は沙夜たちの仕掛けがすぐわかったが、
さすがに今回はありえな...続きを読むPosted by ブクログ -
Tさんのおすすめ。
ちょいと年増の常磐津の師匠、
吸い込まれるような瞳と艶っぽい唇の持ち主、お紗夜。
大店のご隠居や粋人を弟子にしているが、
その正体は盗人、というか詐欺集団の親玉。
仲間の浪人が連れてきた娘をきっかけに、
娘の兄が殺され、
火事で大店を継いだ材木屋と、
八王子の名主殺しがつなが...続きを読むPosted by ブクログ -
ステイホームを真っ向ネタにして、成功作品。
日本人のコロナのファクターXがそうきたか!とウケた。
今回も宇田川絶好調、というかやりたい放題。グレーどころか犯罪だよ、あんた(笑)
谷中まで歩くのが遠いと文句言ったり、自腹でものすごい検査やったり、いつでもどこでも宇田川は宇田川。でも、そんな彼になんだか...続きを読むPosted by ブクログ -
チン電走ってるこの辺に住むの憧れて、遂にその夢叶い、そしてこの本に出会い、さらにこの辺が好きになり。今では、ちょっと車輌にも詳しくなり。大阪の忙しないイメージとはかけ離れた、ノロノロ走るチン電にのんびり穏やかな住人さんたち、好きだな。Posted by ブクログ