作品一覧 2024/03/07更新 江戸の闇風 試し読み フォロー 江戸美人捕物帳 試し読み フォロー 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 試し読み フォロー 開化鉄道探偵 試し読み フォロー 開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎 試し読み フォロー 希望と殺意はレールに乗って アメかぶ探偵の事件簿 試し読み フォロー 急行霧島 それぞれの昭和 試し読み フォロー 災厄の宿 試し読み フォロー 鷹の城~定廻り同心 新九郎、時を超える~ 試し読み フォロー 途中下車はできません 試し読み フォロー どうした、家康 試し読み フォロー 乳頭温泉から消えた女 試し読み フォロー 早房希美の謎解き急行 試し読み フォロー 阪堺電車177号の追憶 試し読み フォロー まやかしうらない処 試し読み フォロー 満鉄探偵 欧亜急行の殺人 試し読み フォロー 留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白 試し読み フォロー 1~17件目 / 17件<<<1・・・・・・・・・>>> 山本巧次の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 江戸美人捕物帳 入舟長屋のおみわ 長屋の危機 山本巧次 入舟長屋おみわの七作目。 これが最後なんて。 おみわが夫婦になれたのは良かったが、寂しい限りだ。 どおりで今回は長屋が売りに出されるという大きな話なわけだ。 家主の小間物問屋の家業に問題が発生して、 裏手のつぶれた店を買い取った材木問屋が長屋ごと買い取ると言う話が持ち上がる。 買い手の若旦那はい...続きを読むい男で、しかもおみわにどうも気があるらしい。 そんな良い話の最中に、つぶれた店の店主の息子が殺される。 長屋のまわりを嗅ぎまわる怪しい男も出てきて雲行きが怪しくなってきて…。 襖割りの異名が追加になったうえ、 また失恋したおみわに求婚してくれたのは、 おみわ最強伝説のはじまり、大川に投げ込んだ男だった。 そこ来たか、という感じ。 若旦那に目がハートになっていたおみわの側で、 彼女のことを心配してくれた良い人が婿に来てくれて良かったね、お美和さん。 Posted by ブクログ 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵 山本巧次 大江戸科学捜査の第十弾。 今回は茶問屋のお話。 お茶の里からの江戸に来た名主が殺され、 さらに茶問屋の主人が 南町の与力と他の茶問屋の主人が見守る茶室で殺される。 密室ミステリー? 宇田川が活躍するのは良いが、 地中レーダーに壁を登れる小型ロボットと どんどん江戸に持ち込む道具が増えていく。 ...続きを読むしかし、今回の山場は何と言っても、遠山の金さんが登場したこと。 といってもまだ町奉行になる前で、 父親の勘定奉行を助けるために調べているという設定。 宇田川と伝三郎はお互いに江戸時代の人間ではないと気がつくが、 これでおゆうをとりまく時代を超えた四角関係になるのか? おゆうが自分のことを鑑識班のバイトができるのではないか、 と思うのが面白かった。 Posted by ブクログ 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 抹茶の香る密室草庵 山本巧次 結構なお点前でした 紙本で読んでいたのを電子書籍に切り替えて愛読しています。私的にはこの巻が一番良かったです。 時代小説が好きな割に歴史に疎いというへっぽこ読者ですが、井角様の正体がまさかのあの人と判明した時はおゆうさんと一緒にテンション爆上がりでした。 物語の最後に入る鵜飼様のモノローグは毎回おゆうと千住の先生が未来...続きを読む人であることを確信しつつ、おゆうとの関係を壊したくないと迷う形で終わりますが、今回は宇田川さんサイドからの視点が入ります。新たな展開を期待させるエピローグだったので、次の作品が待ち遠しいです。 io 大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤 山本巧次 DNA鑑定も、指紋採取もしたところで証拠にならないゆえに、もどかしい(笑)もどかしいといえば、伝三郎との仲も。おゆうが現代と行き来していることに気づいている伝三郎、伝三郎もまた未来からの転送者であることを知らないおゆう。いつになったら、交差するのやら… Posted by ブクログ 阪堺電車177号の追憶 山本巧次 作中で流れる時間は、約80年間にも及ぶ。80年間以上も走り続けた電車と、そこに縁が在った人達の物語ということになる。 大阪市の南側から堺市に軌道を敷設している阪堺電気軌道が在る。併用軌道(路面電車)区間が多いが、一部は専用軌道になっている。この阪堺電気軌道では、「昭和一桁」に登場した車輛であるモ16...続きを読む1形が非常に長く使われている。2023年現在も未だ残っているという。 本作は、このモ161形の1輛である「177号」が、「少し年配のおっちゃん」という具合に擬人化され、長く働き続けた“人生”を振り返る部分が冒頭に置かれた6つの篇にプロローグとエピローグが添えられる。各篇は昭和一桁の頃から平成までの様々な時代に沿線で繰り広げられる挿話である。 6つの篇は昭和8年、昭和20年、昭和34年、昭和45年、平成3年、平成24年で、プロローグとエピローグは平成29年と時期が明記されている。各々の篇の時期の世相を反映しながら、様々な人達の層我が展開するが、各篇の作中人物に相互にかかわりが在る、または同一人物が登場しているというのも在る。曾祖父母、祖父母、父母、息子や娘、その子達と4世代か5世代の人生を運んで来たような電車の周辺の物語が実に味わい深い。 本作を読むと、未だ在るらしいモ161形を眺めに行ってみたくなる…また本作は、短い期間の連続テレビドラマか何かのような風情も在るかもしれない。読んで、深い余韻が在る作品だ。 Posted by ブクログ 山本巧次のレビューをもっと見る