急行霧島 それぞれの昭和

急行霧島 それぞれの昭和

990円 (税込)

4pt

3.8

鹿児島から東京へ多くの人と夢を運んだ急行霧島内で、故郷を離れる娘、伝説の車内スリ師、逃げ続ける傷害犯らの人生が交錯する。

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急行霧島 それぞれの昭和 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    昭和36年急行「霧島」鹿児島発15時55分。東京着は翌18時20分。この時以外交わることのない多くの人々の人生か一瞬だけ交錯する。

    アイデアが良い。時間、空間が限られた中で伝説のスリ、逃走する傷害犯、追いかける鉄道公安官と所轄警察署、家出同然に上京する両家の子女、初めて会う父の元へ向かう娘など。
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    Posted by ブクログ 2023年09月14日

    昭和36年、鹿児島ー東京間を結ぶ急行霧島。千五百キロをおよそ二十六時間半で走り、そこに居合わせた生き別れた父親に会いに行く美里と訳ありのお嬢様の靖子、傷害犯とそれを追う刑事、伝説のスリ師と鉄道公安職員、様々な思惑がノンストップで描かれます。

    1日のうちに色々起きるので、給仕がぼやいた「厄日かな」と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月25日

    山本巧次さんの『阪堺電車177号の追憶』は大好きな作品なので同じ鉄道ものってことで。
    今回は阪堺電車みたいな擬人化ではなく鹿児島東京間で起こるドタバタ劇って感じです。
    傷害犯瀬戸口とそれを追う刑事、スリ師知恵蔵とそれを追う鉄道公安、これだけだと男臭い感じになるところに父に会いに行く美里、上京する理由...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月20日

    昭和36年の急行霧島を舞台にした群像劇。

    鹿児島から東京まで26時間の旅。今なら飛行機であっという間の距離だが、当時はとてつもなく遠い距離だったことを改めて思う。
    しかも登場人物の一部は座席で26時間を過ごす。つまり横にはなれない。もっと言えば座席に座れない客もいて、そういう人は通路に新聞紙を敷い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月12日

    昭和レトロなタイトルに惹かれ、あらすじからオリエント急行殺人事件チックな内容を想像して購入。どうでも良いことだが本のサイズが微妙に大きく、文庫用のブックバーに収まらない。
    数十年前、ブルートレインと呼ばれた寝台特急に乗って東京から熊本に行った。その列車も急行霧島と同じく東京と(西)鹿児島を結んでいた...続きを読む

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