須賀しのぶのレビュー一覧

  • 夏空白花
    どこまでが事実なんだろう。分からないけど、この物語を今、この時に描けるこの人はすごいと思う。重厚なのに爽やかで、終章は涙なしには読めない。野球好きじゃなくても楽しめる。あと、美子さんのキャラクターがとても良い。
  • 永遠の曠野 芙蓉千里IV
    芙蓉千里から4冊一気読みしました。生まれた境遇に負けず強く生き抜いたフミの人生にハラハラしながらも応援し、結末を読みたいような終わってしまうのが惜しいような気分で読み切りました。登場人物も魅力的で本当にいたかのような生き生きしたリアルさがありました。
    なんだか懐かしい感じがしていましたが何故なのかが...続きを読む
  • 夏空白花
    元々高校野球は好きでよくテレビでは見ていましたが、息子が高校球児になったので当時は親として大変だったものの、地方大会では決勝まですすんだので熱狂と感動を味わうことができました。
    日本の高校野球は独特なので、いい面悪い面はあるものの、長い間国民の支持を受けて100回以上も大会を維持しています。この大会...続きを読む
  • 夏空白花
    面白かった!

    戦後1年で復活した高校野球大会
    それなのに、今年は…
    来年の夏、開催される事を切に願います。
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    8月には戦争物を読む。
    確固とした主義を持っているわけではないけれど、なんとなく読みたい気持ちになるのだ。

    タイトルも、カバーイラストも美しい。
    繰り返し出てくる『紺碧』のイメージは何なのだろうかと考える。
    海と、空?
    それは刻々と色を変えるものであり、しかし実は何の色にも染まらないものである。
    ...続きを読む
  • 天翔けるバカ We Are The Champions
    ティペラリィ 聴きたい で、検索してみたのですが ☓ でした。えーと、この本はですね、第一次世界大戦のヨーロッパを舞台に、大空をかけめぐる騎士(バカ)たちの活躍を描く、熱血アクション.コメディ、です。
    まだ、手に入りそうですよ。 この本。
    大好きな作家さんの、読みやすい、面白い、本です。
  • また、桜の国で
    第四回高校生直木賞受賞作。

    1938年9月30日「ミュンヘン会談」によって戦争が回避された日、27歳の棚倉慎はドイツとソ連に挟まれた国、ポーランドの日本大使館に着任するために到着します。
    列車の中で知り合ったドイツ在住のユダヤ人でカメラマンのヤン・フリードマンと友人になります。
    慎は日本人ですが父...続きを読む
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    幼い頃、会津を離れた一家
    浦和のドック近くで育ち
    兄は海軍へ、妹は芸術の道へ。

    仲間たちの死、激しくなる戦争

    淡々とした文章だけに胸に迫ります

    「紺碧の果てを見よ。愛するものの防人たれ」
  • 芙蓉千里シリーズ【全4冊 合本版】
    時代は明治、舞台は哈爾濱の女郎屋。女郎として売られてきた…のではなく望んでやってきたフミ(元大道芸人で天涯孤独)の物語。女郎屋が舞台なのに、(悲惨さは描かれているものの)どこか明るい印象の物語なのは、フミが"望んで"そこへやってきたからかな。結局、女郎にはならずに芸妓になるフミの一風変わった考え方と...続きを読む
  • 夏の祈りは(新潮文庫)
    県立高校野球部を舞台に、先輩から後輩へ託されてきて夢と、それぞれの夏を鮮やかに切り取る青春小説。
    (以下ネタバレ注意)
    1話の“ 敗れた君に届いたもの”でボロボロと泣いてしまいました。よくある野球の試合で格下が格上を逆転する話なのですが、格上の学校目線で書かれていて、試合でのまれてしまう彼らに心がギ...続きを読む
  • また、桜の国で
    長く壮大な物語。ポーランドは私にとってとても近い国だけど、つい数十年前まで起きていたことを聞かされるたびに驚きとショックに打ちひしがれる。大国の間で常に過酷な運命に翻弄されてしまう国。
    ポーランドでポーランド語を話すととても喜ばれた。ポーランド語はポーランド人だけが話す言葉。もちろんたくさんの外国人...続きを読む
  • また、桜の国で
    500ページに及んだ物語を読み終え、"パタッ"とこの本を閉じたとき、今までに感じたことのない感情を抱き、「あぁ、また一冊、素敵な本に出会えた」と思いました。
    第二次世界大戦を、ポーランド側から知ることができたのは、凄く大きなものでした。こんなにも過酷で、どれだけ歴史に翻弄された国なのかを知りました。...続きを読む
  • 雲は湧き、光あふれて
    鉄壁のドライアイの私にも涙!『ピンチランナー』『甲子園への道』『雲は湧き、光あふれて』の三編集。ダントツで良かったのは表題作『雲は湧き~』。戦時中の甲子園、球児たちの物語。戦争に奪われた大会・夢・将来・若い命。涙なしには読めない。もう、外出先だというのにみっともないくらい号泣。『栄冠は君に輝く』の歌...続きを読む
  • 神の棘II
    歴史的な内容で難しい部分もありますが、読後感は重く感慨深いです。登場人物を通して、その時代の情景が想像できました。いつだって戦勝国が正しい歴史とされる。敗戦の責任とはなんなのか、色々と考えさせられる作品。本当に読み応えがありました。上下巻でここまで完成された内容って凄いです。
  • 夏の祈りは(新潮文庫)
    高校野球県大会予選ベスト8がそろそろ出揃ってくるこの日に、この本を読み終えた充実感。
    毎年夏はテレビに張り付いて見ていても、この本を読んだあとに見るとまた違う楽しみかたが出来そう。
    今年も夏が来た。
  • 神の棘I
    須賀さんの本は、以前『芙蓉千里』シリーズを夢中になって読んだのが鮮烈な印象だった。なので、書店に並んでいたこちらも購入してはいたのだが、なかなか読めずに積読状態だったのを、やっと読んだところ。

    ナチス政権下のドイツを舞台に、旧知の間柄であった修道士マティアスと親衛隊情報部SDアルベルトがまみえた所...続きを読む
  • くれなゐの紐
    次から次へと人物と場面が展開していきます。それも突然やってくるし、緊張感を多分にはらんでいるので、おもしろかったです。まず、設定が面白いです。かつてのコバルト文庫読者には垂涎ものです。
  • ブルー・ブラッド 虚無編(下)
    前巻のユージィンからの視点が面白かった。
    ユージィンもヴィクトールもなんだかかわいそうな人たちだなと思うけど、憎んで憧れて失望したりしてなんだかんだ2人は楽しそうなので良いのかなと思いました。これからも仲良く敵対してほしい。
    マックスが大好きです。
  • ブルー・ブラッド
    ヴィクトールとユージィンの関係性は知っていたけれど、どういう過程をたどってああなってしまったのか、笑顔の裏で進行していく策略にゾクゾクした。
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて
    これは昨年の春のセンバツの頃に読みました。
    大好きな木暮くんと月谷くんにまた会えてうれしいです。

    #監督になりました
    このお話が一番好きです。
    主人公は三ツ木高校に赴任した新米の若杉監督、
    もしかしたら今の世の中は、このような人を暑苦しいというのかもしれない。
    でも、私はこういう暑苦しい人が妙に好...続きを読む