夏空白花

夏空白花

1,870円 (税込)

9pt

敗戦翌日。誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。今こそ、未来の若者のために「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。 ボールもない、球場もない、それでも、再び甲子園で野球がしたい。己のために。戦争で亡くなった仲間のために。 「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、GHQの強固な拒絶だった……。

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夏空白花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    野球について私は興味なかったけれど、凄く胸が熱くなる作品だった

    戦後の日本
    困窮が続く中で甲子園を再開するために尽力する
    甲子園の場面はほぼなく、甲子園を復活させるまでの物語
    そして甲子園を復活させるために尽力した男の物語
    米兵が統治する中、直談判に行き用具を集める
    並大抵の覚悟では出来ないことだ

    0
    2023年05月15日

    Posted by ブクログ

    元々高校野球は好きでよくテレビでは見ていましたが、息子が高校球児になったので当時は親として大変だったものの、地方大会では決勝まですすんだので熱狂と感動を味わうことができました。
    日本の高校野球は独特なので、いい面悪い面はあるものの、長い間国民の支持を受けて100回以上も大会を維持しています。この大会

    0
    2020年10月31日

    Posted by ブクログ

    著者得意の甲子園もの。戦技甲子園を復活しようとする人々が描かれます。主人公の奥さんとマーカット局長の「一言」が良かった。でも、甲子園ものでは、「雲は湧き、光あふれて」の方が好き。近代東欧史ものでも「革命前夜」とか「また、桜の国で」などの傑作をものにしているので、そろそろ直木賞に届いてほしいなあ。最高

    0
    2018年09月08日

    Posted by ブクログ

    文庫化まで待ちきれず。

    戦後の甲子園再開に奔走した人々の群像劇、と思いきや、主人公の奮闘がメイン。
    しかし、周囲の人物たちもしっかりと魅力的。
    (とくに主人公のオクサマ)

    表紙カバー絵の構図、こういう意味だったのか。

    この作品にも取り上げられているとおり、日本の高校野球のあり方については賛否両

    0
    2018年08月10日

    Posted by ブクログ

    須賀しのぶさんの著書はやはりいい。
    『また、桜の国で』『革命前夜』『神の棘』『紺碧の果てを見よ』と読んで来たが、どれもハズレはない。
    前半は物足りなさがあったが、物語が動き出す後半は引き込まれて一気に読んだ。
    1945年、敗戦翌日から、戦争で中止となっていた高校野球大会を復活させるために奔走する人々

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    野球には詳しくないですが、これまでと価値観がガラリと変わる中で、前を向き動いた人々の熱量に胸を打たれました!

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    どこまでが史実かは分かりませんが、野球好きの自分はとても楽しめました。ベースボールとやきゅうの違いはあっても、ど真ん中には野球というスポーツが聳え立っているのだと。また、奇しくもコロナ禍により、「子どもたちの1年は大人の10年」という言葉も実感することができました。「青春は密」という監督の言葉もあり

    0
    2023年01月02日

    Posted by ブクログ

    終戦の重苦しい雰囲気から始まり、鬱々とした気分で読み始めたが、スミスら米軍と関わり始めた辺りから面白くなってきた。特に面白かったのが日本とアメリカの野球の価値観の違いが次第に露になるところ。日本の甲子園にかける熱量は確かにアメリカには理解しがたいのかも。ただ、観客側の残酷さというか身勝手さは現代に通

    0
    2020年07月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    日本の夏といえば、甲子園。
    終戦直後の日本で、高校野球復活のために奮闘した新聞記者の姿を描いた小説。

    タイトルは「なつぞらはっか」と読む。
    夏空に白球が飛んでいく様を喩えたのか、と思ったら違う。夏空の下、グラウンドを走り回る白いユニホーム姿の選手のを譬えたのだという。

    敗戦の1年

    0
    2019年08月30日

    Posted by ブクログ

    初めて読む作家さん。
    以前、某公共放送の歴史番組で、終戦わずか一年後に開かれた高校野球(当時は中等学校)の大会について視聴して驚いたことがあったが、この作品はその史実をさらに深掘りしてあって興味深く読んだ。
    主人公が夏の甲子園大会の主催者である朝日新聞の記者でありかつて甲子園でプレーした球児であるも

    0
    2019年05月02日

夏空白花 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    410ページ
  • 電子版発売日
    2018年10月26日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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