作品一覧 2020/07/07更新 風待ちのひと 試し読み フォロー 夏空白花 試し読み フォロー 夏空白花 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 吉實恵の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 風待ちのひと 伊吹有喜 / 吉實恵 辛い経験を経て失うものとそこから得るもの、人生で起こる小さな出逢いや縁の大切さを気づかせてくれました。 小説の中にしかないでしょ?といった筋ではなく、親近感が持てる人物像と現代家族の描写に、隣の家を覗いているようなリアル感を得られました。 Posted by ブクログ 風待ちのひと 伊吹有喜 / 吉實恵 伊吹さんの小説、2冊目。読み終えて感じたこと。 美鷲の風景描写が、想像できるくらいの表現の素晴らしさに惹かれた。 家族を失った貴美子と心の風邪をひいてしまった哲司。 貴美子の優しさと気遣い、テキパキとこなす仕事。かっこいいと思った。 お互いに欠けているもの、大切なものに気付き前に進もうとするストー...続きを読むリー。 貴美子は本当に温かい女性だと思う。 謙虚でどんな人にも温かく接することができる女性。 弱いようで、芯の強さもある。 大切なものを手にするために、自由に生きれたらどんなに幸せかなぁ、と思ったストーリーだった。 ちょっぴりもどかしくてせつなくもなる大人の恋も描かれてて、色んな気持ちになれた。 Posted by ブクログ 風待ちのひと 伊吹有喜 / 吉實恵 伊吹さんの作品は人の心情の移り変わりなどが大変上手いので作品を読み終えるたびに上手いなあと感じます。 今回もそれぞれが感じていた寂しさや、やるせなさなどがとても上手く表現されています。 ハラハラ、ドキドキしながら迎えるラストにとても心が癒されます。 Posted by ブクログ 夏空白花 須賀しのぶ / 吉實恵 終戦直後の日本って、こういう感じだったんだろうなあということがよく伝わってくる。 戦争が終わり、今まで自分がやってきたことと、これからやっていかなければいけないこと。 その辻褄を合わせるのに、厚かましくやっていける人とそうでなかった人。戦争で勝った人たちと負けた人たち。戦争では勝ったけれど、日系人と...続きを読むして差別を乗り越えなければいけなかった人たち。いろいろな立場の人がぶつかって、様々な葛藤があり、それを野球好きとしての共通点で乗り越えていく。僕自身はそれほど野球に思い入れがあるわけではないけれど、人物がとてもしっかり描かれていて、本当にこういう人がいたように思えた。どこまでがフィクションで、どこまでが事実なのか、そのあたりももう少し知りたい。 少しだけ違和感を感じたのは、主人公が下手な英語で話しているはずのことが、どう考えても日本語でしか表現しづらいような言葉で書かれていたところ。もう少しカタコトの英語感があったほうが良かったと思う。 Posted by ブクログ 夏空白花 須賀しのぶ / 吉實恵 野球について私は興味なかったけれど、凄く胸が熱くなる作品だった 戦後の日本 困窮が続く中で甲子園を再開するために尽力する 甲子園の場面はほぼなく、甲子園を復活させるまでの物語 そして甲子園を復活させるために尽力した男の物語 米兵が統治する中、直談判に行き用具を集める 並大抵の覚悟では出来ないことだ...続きを読むろう 甲子園という存在が朝日新聞のもと運営されているのは知らなかった それが今でも続いているのはとても凄い 甲子園の存在は、過去の先人たちがどうにか若人の為に再開したいという熱い想いが今に続いているのかもしれない そんな昔から野球が、甲子園が行われていたのだと そういった歴史の中で培われてきたのだと 物語が本当にあった事だとは限らないけれど、それでも戦後に復活させるのは本当に覚悟が必要だっただろうと思ってしまう 過去の甲子園の夏空も、さぞ美しいものだっただろうな この物語とは関係ない話ではある 正直、丁度戦争の別作品を読んでいる最中だった それは戦時中の特攻隊の物語 それを読んでいる時にこの物語を読むと、日本はなんて呑気なんだろうと思ってしまう でもたぶん、実際に徴兵されない人々はこんなものなんだろうなって 戦後、徴兵されたもの達が戻ってきたら食糧に困る その言葉が別作品を読んでいるからこそとてもとても苦しかった Posted by ブクログ 吉實恵のレビューをもっと見る