須賀しのぶのレビュー一覧

  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 1

    久しぶり

    大好きな小説のコミカライズ!
    まさか少年漫画で出るとは...。
    ヒロインメインの少年漫画ってあんまり思い出せないけど、骨太なストーリー、魅力的なキャラクターの群像劇、運命に翻弄される貴種流離譚という点でいくと女性版「アルスラーン戦記」って感じかな?
    ラストは知ってるけど早く続きが読みたいです。
  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 1

    最高

    まさか流血女神伝のコミック版を読める日が来るとは思いませんでした(TT)
    学生時代に一番好きな小説だったので本当に懐かしく嬉しいです!とはいえ色褪せることなく忠実にカリエ達を描いて下さる先生に感謝(泣)
    次巻も楽しみにしています!
  • 神の棘II
    障がいのある人やユダヤ人への迫害を阻止しようと、自分の持つ力を出し切る修道士マティアス。ナチスの立場から宗教を弾圧をしてきたアルベルト。
    第二次世界大戦の最中、ドイツやドイツに侵攻されていた国で起きていたことを、彼らの目を通して見ているようでした。
    それだけでも星5つの価値でしたが、驚きの展開もあり...続きを読む
  • 神の棘I
    学生時代を共に過ごし、心通じ合った2人が不運に揉まれ、修道士とナチスの親衛隊というそれぞれの道を歩く中で再開して・・。
    ドイツがナチスに支配されユダヤ人の迫害から障害者も生存を妨げられ、当初協定を結んだカトリック教会も迫害の対象になっていく。ここで抵抗するのか保身に走るのか。背景が丁寧に描かれて知識...続きを読む
  • キル・ゾーン1 ジャングル戦線異常あり
    コバルト文庫でミリタリーもの!? と驚きましたが、コバルトって何でもありでしたね。
    キャッスルの凛としたかっこよさと、エイゼンの飄々としたかっこよさ。アクションと緊迫感と一気呵成のストーリー。少女小説としてのかっこよさですね。
    この手のミリタリーものでよくある、武器やバイクやメカの蘊蓄垂れ流しがなか...続きを読む
  • また、桜の国で
    ポーランドのこと、ショパンや第二次世界大戦の始まりで侵略されたってこと以外は殆ど知識がなくて、この本で凄くポーランドといく国が好きになった。

    いつか棚倉さんが歩いたワルシャワに行ってみたいと思った。出会えて良かった本でした。感謝
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    物語は大正12年から始まり、後の海軍少佐永峰鷹志の少年時代、海軍兵学校時代、そして太平洋戦争終戦までが描かれています。
    兵学校時代、同じ分隊の級友や先輩たちの戦時中の話や、本土に残された家族の話、そして太平洋戦争が始まり紺碧の海へと乗り出していく兵士たち、「弱虫」と揶揄されながらも、艦からは犠...続きを読む
  • 帝国の娘 上
    奥付で、これが世に名高い流血女神伝か!となりました。世間知らずだった少女が大きな運命に飲み込まれ、強く逞しくなっていく、これぞ少女小説。大長編の序盤だけどもう絶対面白い。
  • 神の棘II
    読書備忘録589号(上下巻なので)。
    ★★★★★。
    文句なし。
    そして戦争が始まる・・・。
    アルベルトはSSの保安部隊アインザッツグルッペンとして、戦時下の反ドイツ分子を処理する。障害者を絶滅させる安楽死作戦、独ソ戦におけるパルチザン狩り。共産主義者、ユダヤ狩り。
    一方のマティアスは修道士と、反ナチ...続きを読む
  • 革命前夜

    素晴らしい傑作

    本屋さんで紹介されていたので興味を惹かれました。どんどんどんどん吸い込まれて夢中で読んでしまいました。映画をみているかのような、余韻が続き呆けてしまうような感動。これはすごい。
  • 夏の祈りは(新潮文庫)
    野球にかける多くの人達の想い、歳月、祈りを丁寧に5話?の短編でつむぎあげ、最終話で号泣せずにはいられない…全ての人へオススメですが、野球が好きな人には絶対に読んで欲しいです。

    須賀しのぶさんとの出会いは、コバルト文庫「キルゾーン」発売日でしたが、世界観、詳細な設定に裏打ちされた魅力的なキャラクター...続きを読む
  • 神の棘II

    不意に出会ってしまった名作。
    本当に本当に良かった。

    マティアスとアルベルトの決して交わらない正義が、その中で交わる出会いと運命が、抗えない時代の流れと力が。
    どんどん作品の中に引き込まれていきます。
    上下巻で1,200ページを超える大作ですが、絶対に後悔しません。

    アルベルトの最期に想いを馳...続きを読む
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    ー友よ、紺碧の果てを見よ。
    愛するものの防人たれ。

    日本語は美しいと節々に感じられた一冊。

    物語自体はもちろん素晴らしく、第二次世界大戦の複雑な戦況の中に見事に構築されたストーリーは圧巻。
    鷹志の心、他の登場人物の信念、自分も物語の中に入ったのではないかと錯覚を抱くほど入り込める描写だった。

    ...続きを読む
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
    逃げるは最上の勝ち、ならぬものはならぬ。戊辰戦争後、辛酸を舐めた会津の教えを体現した艦長の判断に共感を覚える。又、奔放に振舞う妹ゆきことのコントラストに、この小説に深みと豊かな情緒をみる。
    戦果に散った英霊を美化した小説は多数有るが、牧歌的な昭和初期の生活や教育と主人公の心の成長や拠り所となる思想...続きを読む
  • また、桜の国で
    第二次世界大戦の中、愛する祖国を守ろうとする者達、祖国とは何か迷うもの達、色々な人の思いを書き上げた大作。
    事実が捻じ曲げられたり、揉み消されたりする理不尽に心が痛くなるが、
    それを忘れない人がいる限り、人々の心は救われるのだなと。
    マコト、レイ、ヤン、イエジ、マジェナ、、、みんなの思いが後世の平和...続きを読む
  • 神の棘II
    宗教という難しい問題を戦争との関連で語られていてとても勉強になった。ページが多いけど、一気に完読。登場人物それぞれに魅力的があって、女性たちの強さも印象的だった。戦争の惨たらしい描写にも関わらず、冷静に状況をイメージできるのは著者の文章力によるものだと思う。最後、言葉を返せないマティアスを、アルベル...続きを読む
  • 帝国の娘【上下 合本版】
    政治、地理、宗教に細かい設定がされており、心理描写もしっかりしています。
    壮大なファンタジーの始まりの話で非常に面白かったです。
  • 革命前夜
    ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツにピアノ留学した日本人青年、眞山柊史が主人公。

    一流の音楽家を目指す若者たちが奏でるバッハやメンデルスゾーンなどの曲の表現が素晴らしく
    文字を追いながらその曲聴くと
    知識のない私でもすごく心に響き、
    贅沢な読書時間でした。

    ベルリンの壁崩壊の映像は鮮烈に覚えているが...続きを読む
  • また、桜の国で
    単行本で約500ページの大作を2日で完読!感無量。“革命前夜”に思いのほかハマったので、本作も読んでみました。当時の時代背景や歴史に疎いので途中つまずく覚悟で読み始めたものの、杞憂に終わりました。このような歴史小説を読んでいると、いつもはカタカナ地名や登場人物を覚えられない自分ですが、今回は全てスッ...続きを読む
  • 神の棘II
    修道士マティアスとナチス親衛隊アルベルトの、本来混ざり合うことのない二人の運命が折々に交錯する。マティアスはそれを偶然と考えていたけれど、最終章で実はアルベルトが仕組んだ必然だったのだと明かされる。
    少年時代友人であった二人が後に白と黒の運命を歩むも、実は二人とも白だった、というありきたりな結末には...続きを読む