紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

979円 (税込)

4pt

会津出身の父から「喧嘩は逃げるが、最上の勝ち」と教えられ、反発した鷹志は海軍の道を選び、妹の雪子は自由を求めて茨の道を歩んだ――。海軍兵学校の固い友情も、つかの間の青春も、ささやかな夢も、苛烈な運命が引き裂いていく。戦争の大義を信じきれぬまま、海空の極限状況で、彼らは何を想って戦ったのか。いつの時代も変わらぬ若者たちの真情を、紺碧の果てに切々と描く感動の大作。(解説・末國善己)

...続きを読む

紺碧の果てを見よ(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    良い話だったとは思うがなんか薄っぺらな印象。しかし、本の感想からは離れるが、戦前の日本にはバカしかいなかったのだろうか?国民を虫ケラの様に扱う天皇以下の腹黒い国の指導部と、疑うことなくそれに従い殺し合いを美化するおめでたい勘違い集団。それが日本だったのかと情けなくなる。決して愛国心などではなく、単な

    0
    2022年09月04日

    Posted by ブクログ

    須賀様に脱帽

    この作品を書くために作者はどれほどの調べ物をしたのだろう…。わかりやすく、かつ正確に描かれる海軍士官と妹の物語。
    こういった戦争作品はどうしても重く、取っ付き難いと感じてしまいがち。でも、読み終わってみると、なんでもっとはやく読まなかったんだろう、と、、。

    各章の冒頭にある雪子の手

    0
    2022年05月31日

    Posted by ブクログ

    幼少期の頃の話から終戦に至るまでのストーリーの移り変わりが非常にスムーズ。最後のページを読み終わった瞬間、すぐにもう一度初めから読み直したくなった。積読必須。戦争もの、歴史ものではあるがとてもとっつきやすく自然と自分の中に落とし込める感覚がある。「革命前夜」を読んだ際も感じたが、作者は緩急のつけ方が

    0
    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    物語は大正12年から始まり、後の海軍少佐永峰鷹志の少年時代、海軍兵学校時代、そして太平洋戦争終戦までが描かれています。
    兵学校時代、同じ分隊の級友や先輩たちの戦時中の話や、本土に残された家族の話、そして太平洋戦争が始まり紺碧の海へと乗り出していく兵士たち、「弱虫」と揶揄されながらも、艦からは犠

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

    ー友よ、紺碧の果てを見よ。
    愛するものの防人たれ。

    日本語は美しいと節々に感じられた一冊。

    物語自体はもちろん素晴らしく、第二次世界大戦の複雑な戦況の中に見事に構築されたストーリーは圧巻。
    鷹志の心、他の登場人物の信念、自分も物語の中に入ったのではないかと錯覚を抱くほど入り込める描写だった。

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    逃げるは最上の勝ち、ならぬものはならぬ。戊辰戦争後、辛酸を舐めた会津の教えを体現した艦長の判断に共感を覚える。又、奔放に振舞う妹ゆきことのコントラストに、この小説に深みと豊かな情緒をみる。
    戦果に散った英霊を美化した小説は多数有るが、牧歌的な昭和初期の生活や教育と主人公の心の成長や拠り所となる思想

    0
    2021年04月25日

    Posted by ブクログ

    8月には戦争物を読む。
    確固とした主義を持っているわけではないけれど、なんとなく読みたい気持ちになるのだ。

    タイトルも、カバーイラストも美しい。
    繰り返し出てくる『紺碧』のイメージは何なのだろうかと考える。
    海と、空?
    それは刻々と色を変えるものであり、しかし実は何の色にも染まらないものである。

    0
    2020年08月19日

    Posted by ブクログ

    幼い頃、会津を離れた一家
    浦和のドック近くで育ち
    兄は海軍へ、妹は芸術の道へ。

    仲間たちの死、激しくなる戦争

    淡々とした文章だけに胸に迫ります

    「紺碧の果てを見よ。愛するものの防人たれ」

    0
    2020年05月11日

    Posted by ブクログ

    細かい。
    艦コレやっとけば、戦艦の名前とか特徴とか、出撃した場所とかわかってて、別口でもより一層おもしろいなと思いました。

    戦後70年だからなんですね。
    表面的に見えていたものと、裏側に佇んでいたものが入れ替わる時間なんですね。

    0
    2018年10月28日

    Posted by ブクログ

    海軍兵学校を出た海軍士官たちの太平洋戦争の物語。主人公の父は会津出身、日露戦役の生き残りというところに思わず引き込まれてしまいました。
    士官側からみた戦争小説ってあんまり読んだことがなかった気がするな。ぐっと胸にくる小説でした。

    この作家さんは、実際には見たことがないはずの時代をなぜこんなに生き生

    0
    2018年10月21日

紺碧の果てを見よ(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

須賀しのぶ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す