須賀しのぶのレビュー一覧

  • 革命前夜
    ドイツの話なので、地名や人物名にカタカナが多く難しかったが、読み終えた時の感動はひとしおだった。
    解説にもあったが、体験したことのないことをこんなに鮮やかに描写できるのはすごいと思う。
    主人公たちが生きた、激動の時代を追体験したような気分になれる。
  • 流血女神伝 喪の女王8
    とっても長かった!でも完結まで書いてくれてありがとうございます。波乱に満ちた主人公の平和なオチを読むことができて安心しました笑。長い長い旅路で成長していく主人公で、気持ちのいい性格をしていて読みやすかったです。
    最後に彼とくっついてくれて読者として嬉しかったです。その後の同人誌も速攻で買うほどハマっ...続きを読む
  • 革命前夜
    作中に出てくるバッハやラインベルガーの曲を聴きながら読書。ストーリーの急展開が、東ドイツ(DDR)の革命前夜を背景に繰り広げられていく。それぞれの登場人物が監視社会やそこからの変革に翻弄され、変わっていく。原罪を背負って嘘を貫き通したイェンツの周りは、救済されたのだろうか
  • 革命前夜

    90代の利用者さんから、「私、これ好きだからあなたも絶対ハマるわよ」とお薦めされた2冊目でした。

    2024/03/28読破 

    一言 ドイツの歴史と音楽を通した主人公の感情の変遷、そして最後物語を占めるラストに感動しました。

    感想 

    まだ、ベルリンの壁がある頃のドイツのお話。音楽や人種を主題...続きを読む
  • 革命前夜
    数年前に読み、その時は普通に「あー面白かった」という感想。
    しかしずっと私の心の奥にじんわり残る作品です。
    買い戻して再度読みたい本です!
  • 革命前夜
    若きピアニストの成長物語でもあり、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ=DDRを描いた歴史小説でもあり、誰が味方で誰が敵なのか分からないミステリでもあり。
    それらが散らかることもなく密接に絡み合い同時進行して行くのでグイグイ引き込まれてしまった。
    ヴェンツェルもイェンツもそれぞれに許されないことをしている...続きを読む
  • また、桜の国で
    ポーランドに連れて行ってほしいと思って読みはじめた。戦争の時に連れて行かれて、頭が疲れるほど、答えのでないことを考えた。読んで良かった。

    後半、たたみかけるような進み方は心を掴んで本から離れられなくなる。『革命前夜』の時も。

    人としての痛みを知るからこそ、同情でない形で人に寄り添えるのだなと感じ...続きを読む
  • 永遠の曠野 芙蓉千里IV
    芙蓉千里シリーズの最終巻、読み終わりました!
    すっごく面白くて、中盤は涙が…。
    最終的にはとても幸せに溢れた終わり方で、後味が凄く良かった。

    でも、まさかあの人が…という驚きは凄くあります(笑)けど、そんな展開も、らしくて好き。

    3、4巻目になると、なんかもう、少女大河ロマンらしく歴史感が濃厚に...続きを読む
  • また、桜の国で
     長編で、歴史が苦手な私には難しそうだとなかなか手が出なかったこの本、読み出せば直ぐに夢中になり、あっという間だった。
    学校の歴史の時間にその言葉が出てきたとだけは覚えている「ワルシャワ蜂起」。このワードにこんな大切な深い事実があったとは…。何も知らずにいたことに唖然とした。

    そして、よく耳にする...続きを読む
  • また、桜の国で
    読んでいて胸が苦しくなる、訴えかけてくるものがあった。
    教科書には「ドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まる」としか記載されていない。その一文の後ろには夥しい数の犠牲と苦しみと怒りと叫びがあったんだろうと思わせる作品だった。

    スラブ系の日本人外交官
    ドイツ生まれのユダヤ人
    アメリカ国籍の...続きを読む
  • 革命前夜
    歴史物は普段読みませんが、帯につられて購入。結果、めちゃめちゃおもしろかった!!

    音楽のことは詳しくありませんが、まず音楽の描写が素敵。そしてそれに加えて、当時の情景描写が秀逸すぎて脱帽!

    昔、人生に一度は壁の名残を見てみたいと思って、冬のベルリンに一人旅に行ったことがあります。当然冷戦は終わっ...続きを読む
  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 5

    めちゃくちゃ面白かった

    一コマ一コマの描き込みが素晴らしく、キャラクター達の表情、目線、衣装、背景すべてが見応えのある作品だった。
    この巻は原作小説の最初の章を描き切ったところで「完」としているが、本当に面白かったので、ぜひ漫画版での続編が読みたいと思った。
  • 夏空白花
    終戦直後の日本って、こういう感じだったんだろうなあということがよく伝わってくる。
    戦争が終わり、今まで自分がやってきたことと、これからやっていかなければいけないこと。
    その辻褄を合わせるのに、厚かましくやっていける人とそうでなかった人。戦争で勝った人たちと負けた人たち。戦争では勝ったけれど、日系人と...続きを読む
  • 夏の祈りは(新潮文庫)
    お子さんが野球をしているなら⁡尚更すすめます、と⁡
    ⁡紹介していただいたこちら。⁡
    ⁡⁡
    ⁡高校野球の埼玉地区大会が舞台のこの小説。⁡
    ⁡⁡
    ⁡泣くよと聞いていたけど⁡⁡⁡もう一章の終わりに泣いて⁡
    ⁡そこから所々泣いて⁡
    ⁡終盤は泣きっぱなしでした
  • 夏の祈りは(新潮文庫)
    野球部員でなくとも郷愁にかられる夏。どうしても決勝の壁を越えられない県立高校野球部の長年の思いを描く感動必至の小説。

    ノンフィクションマニアとしてはスボーツ小説はあまり読まないが、これは良かった。

    同じ県立高校野球部をキャプテン、マネージャー、監督など様々な立場から描く何世代にもわたる連作集。
  • 革命前夜
    過酷、だけど悲惨という言葉は似合わない物語なのは、登場する少年少女誰もが心に音楽への揺るぎない渇望があって、"焔を守"り続けたからだと思いました。
  • 神の棘II
    読むのにとても集中力の必要な心にずっしりと重い本でした。戦争に翻弄された若者たちの受難の物語り。受難としか言いようのない、その時代に生まれたことだけが不幸な彼ら。バチカン以降は涙が止まらなくてページを捲れませんでした。当たり前ですが奇跡は起こらず。最も神に愛されたのが彼だと信じたいです。
  • 革命前夜
    アーティストのKitriさんがお勧めしていたのがきっかけで手に取った本。元から歴史小説が好きで司馬遼太郎ばかりを読んでいたが、そこにはないミステリーの要素があり一気に引き込まれてしまった。ベルリンの壁崩壊前のドイツの空気感を知り、音楽家の成長過程の葛藤を知り、さらに須賀しのぶさんの小説にハマるきっか...続きを読む
  • 革命前夜
    何とも言えない読後感。「ベルリンの壁崩壊」、「東西統一」といったことばだけで知ることができない、西と東に翻弄された一人ひとりの人生や家族。音楽の美しさ、音楽の存在、音。それら全てを融合した素晴らしい作品だった。戦う人の音楽に惹きつけられる、というのは、現代でも同じなのかもしれない。ちゃんと「生きる」...続きを読む
  • 神の棘II
    歴史的背景やキリスト教の考え方含め学ぶことができた。
    スケールの大きなストーリーで非常に面白かった。