須賀しのぶのレビュー一覧

  • 帝国の娘 上
     「大河少女小説」という文句に惹かれて。
     コバルト文庫からの復刊ということと、王族の身代わりということで、ご都合主義な恋愛小説なのだろうな、とあまり期待しないで読み初めたら止まらなくなりました。

     鄙びた山村で育ての親と暮らしていた14歳の少女カリエは、突然現れた青年エディアルドにさらわれ、病床...続きを読む
  • 帝国の娘 上
    【ひとり須賀しのぶ祭り実施中】
    辺鄙な山に住む娘カリエが顔が似ているということで皇子の身代わりにされ、次期皇帝候補の一人として都に狩り出される。

    コバルト版からの刊行し直しということですが、なかなかつかみはOK.他国の男装の皇女グラーシカや色目使いの戦う僧、お目付役のエディアルドと役者は揃っている...続きを読む
  • 帝国の娘 下
    【ひとり須賀しのぶ祭り実施中】
    うわーー怒濤の下巻!
    くそガキと思ったミュカも他の皇子たちも、皆それぞれに信条があり(須賀さんの作品はだから好き)よかった。
    続きが読みたい!!
    角川版ってこれ以降の予定ないんですか!!!ひどすぎる…。
    カリエ(アル)・エドの主従も最高でした。
    つづきかもーーーん!ふ...続きを読む
  • 芙蓉千里
    女郎になることを選んで生きて行かざるを得ない女性というのはたくさんいたかもしれない。でも、女郎になることを選びとって生きて行くのは日本では珍しい事なのかな…と、私は思った。二人の少女が船に乗り大陸へ渡って見も知らない地で女郎になる。主人公には其処に恐怖や不安といった負の感情が一切ない。ただ、何時か自...続きを読む
  • アンゲルゼ 永遠の君に誓う
    最終巻。体の変調が治まり、実戦にも慣れはじめた陽菜。しかし、その先にはさらなる過酷な現実が待っていた。決断を迫られる中、現在、過去、未来、すべてと向き合えるのだろうか――。
    読み始めたら止められない怒涛の360ページでした。陽菜の決断と行動がすごかった。1巻であんなぐずぐず言ってた子が(それが普通だ...続きを読む
  • アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋
    第3巻。対アンゲルゼ戦に向けての訓練が続く中、陽菜の体に異変が現れはじめていた。一方覚野は、陽菜の様子がおかしいことに疑いを持ち、軍にさぐりを入れようとするが――。
    現実が迫ってくる中、それを受け入れようとする陽菜の姿が痛ましかった。まだ14歳なのに…。分かっていることですが、戦争ってほんといかんな...続きを読む
  • アンゲルゼ 永遠の君に誓う
    絵柄が好きじゃなかったけど、大好きな作家さんだから読んでみたら引き込まれました!全巻一気に読破です。
  • 流血女神伝 喪の女王6
    静かな印象の赦しの巻だったな。エディアルドの、ラクリゼの。サラは心穏やかに。グラーシカは母との関係を見つめなおし。カリエはザカリエを恐れ逃げるだけでなく知るための1歩を踏み出す。深層心理での己との戦いは主人公たちがいつもさらされるけど、ドミトリアスも突きつめられている。
  • 流血女神伝 女神の花嫁(後編)
    女神の花嫁シリーズがおもしろいのだけど、今一つフィットしにくかったのは、ラクリゼ、サルベージともに大きな力を持っていて突っ込みどころがなくてもちろん力を持つが故の苦悩や異端としての疎外感に苦しむことはあるにしても共感しにくかったのかと思う。読あmらみ終えて、あまりの神にも及ぶ力を受け入れるための苛烈...続きを読む
  • 流血女神伝 砂の覇王5
    カリエが成長した~!というか、「選べ」と果敢に立つ。圧倒される。それも愚痴を言うだけの利用される存在から自分で見極め対峙しようとの覚悟と行動があってからこそなのだろう。4巻よりおもしろく感じたのはカリエが受動的立場から自分の意志が明確になったからだろうな。バルアンの周到さは凄すぎる。
  • 帝国の娘 下
    Oh my goodness that was so good! I want to make this an intelligent review, but the only legible words I can make out in my brain is, "MOAR BOOKS. I W...続きを読む
  • 流血女神伝 帝国の娘 後編
    おもしろかった。思いは純粋であっても心に深い闇をもたらす。カリエが思った以上に行動的で真っ直ぐ突き進み、相手と正面から対峙できる娘で、女神の話も絡み新たな展開がありそうで楽しみ。
  • 天気晴朗なれど波高し。
    流血女神伝シリーズ外伝 後に海賊となるコーアと悲劇の海軍提督となるランゾットの若き頃の話 本編での二人と重ねるとせつない
  • 流血女神伝 帝国の娘 前編
    流血女神伝の第1作目 カリエの怒涛の運命の幕開けというやつでしょうか 国家の滅亡~運命を切り開く彼女の生き方が凄まじく、面白い コバルト文庫の中でも異例の作風だったなぁ 
  • 流血女神伝 帝国の娘 後編
    カレーデで他の皇子達と競い合いながらもそれぞれの一面を知っていく様がいい ミュカが一番成長したのでは?ここからのシリーズが長いのだが大変読み応えがある
  • 流血女神伝 砂の覇王1
    ルトヴィアからエティカヤへ流れ 奴隷として売られてしまったエディアルドとカリエ 波乱の序章 舞台は煌びやかな帝国から砂漠・騎馬民族国家へ
  • アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭
     実は現代ものの中の天使ってあまり好きなモチーフではないのですが、物語は面白かった……すごい面白かった。さすが須賀さんだ。でも、物語の体は少女小説な筈なのに、なんか痛くて重くてかさぶたべりべりやられてる感じがする。さすが須賀さんだ(だいじなことなので)昭和の後の戦争が行われている架空の時代という設定...続きを読む
  • 流血女神伝 帝国の娘 前編
    外伝含め全27巻にわたる流血女神伝シリーズの第1作目。
    とにかく思うのは、なぜコバルト?ライトノベルでも他の出版社なら、もっと幅広い人に読んでもらえるのに…と、生意気なことを書かずにおられない程、このシリーズが大好きなのだ。ライトノベル枠を越えるのは難しいだろうが…

    なんせ巻数が多く、内容も重めな...続きを読む
  • 流血女神伝 喪の女王8
    「よくもまあ、あんなけあったフラグを拾いまっくたな」と感心しました。前巻の時点では、とてもじゃないがあと1冊でラストにいく気配がしなかったが、さすが須賀さんだな~と思いました。

    最終巻自体は皆様色々感じ方があるみたいですが、私はこのシリーズの大ファンとして、とっても満足のいくラストでした。このシリ...続きを読む
  • アンゲルゼ 永遠の君に誓う
    最終巻!おもしろかったです!
    全5巻のところを4巻にまとめたという噂も聞いたので、終盤駆け足な部分もありましたが(それ以上に文字の詰まりっぷりがすごい)、それでも十分に楽しめたというか、感慨深いというか…
    全巻を通して、このご時世だからこそ身にしみる部分もありました。
    この作品で描かれているおとなと...続きを読む