ノンフィクション・ドキュメンタリー - 中西出版作品一覧

  • いなかのほんね
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    北海道岩見沢市の山あいの過疎地。美流渡(みると)、毛陽(もうよう)、万字(まんじ)地区に住む10組の人々に、ハタチの学生たちが「どうして不便なところに住んでるの?」インタビュー。 ここは北海道有数の豪雪地帯で、しかも近くに大型スーパーもないところ。街中の人々からは不便な田舎と言われるが、近年、移住者が増えているエリアでもある。なぜ、この地に惹かれ、この地に住むのか? いいことも悪いこともすべてを語った“本音”の物語は、コロナ禍であってもしなやかに生きる、そんなヒントにあふれている。
  • 隠蔽されたベトナム戦争 脱走米兵亡命作戦
    3.0
    約半世紀前、ベトナム戦争への派兵を忌避した米兵たちが、米軍基地を脱走、日本を足場にソ連へと渡り欧州に逃れるという前代未聞の亡命事件が起こった。 当時の資料や証言から、日本人協力者たちの「亡命作戦」と暗闘する米ソ諜報機関の「戦場なき戦争」を再構築し、その真相に迫る。 旧南ベトナムの副大統領、グエン・カオ・キ氏の単独インタビューも収録。
  • おらの古家 開拓の時を刻んだ古家を残しておきたくて(ローカルブックス美唄)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ローカルブックスは、誰もが楽しく本をつくるプロジェクトです。 今回お届けするのは、北海道美唄市の農家・渡辺正美さんが約30年住んでいる家を、住みながら改修していった、そのドキュメントです。 この家は昭和初期に建てられ、渡辺さんの祖母と伯父の家族が暮らし、やがて空き家になってしまった時期に、渡辺さんが移住しました。 『おらの古家』は、たんなる改修の記録ではありません。自身のルーツである、富山県の油田村から入植した祖父と石川県の吉野谷村から入植した祖母に思いをはせ、北海道開拓の人々の知恵と工夫を発見し、いまの暮らしに生かしていきたいという渡辺さんの気持ちが詰まった一冊です。
  • たべよう たべよう めしあがれ 大きなかぶ農園の食卓の記録(ローカルブックス長沼)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ローカルブックスは、誰もが楽しく本をつくるプロジェクトです。 今回のローカルブックスは、長沼で自然に寄り添いながら作物を作り、各地のおいしい農産物の販売を行っている「大きなかぶ農園」の食卓が舞台です。 この農園の柱の1人である永野ひわさんの元を度々訪ねていた、札幌在住のうえすぎちえさんが、今から13年前に、ひわさんが作るごはんを写真に収め、そのとき感じた物事をスケッチブックに記録しました。 ひわさんのごはんを食べると「心と体が喜ぶ」とちえさんは語ります。そして、その食卓は、人との縁をつなぎ、さまざまなサプライズを生み出していきました。 読者のみなさんと、ともに食卓を囲むような気持ちでこの本をお届けしたいと思います。ページの中に、みなさんの心を弾ませるような、そんなきっかけが見つかればうれしいです。
  • 屯田学校 ~北海道教育の礎~
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    今、教育をめぐる多くの問題が浮上している。もっとも気になるのは、命の軽視の問題だ。文部科学省の学習指導要領や「生命を尊ぶ心を育てる指導」に任せておけば済むのだろうか。市民として、親として何ができるかを考えてみなければならないと思う。そこで北海道の教育歩みを振り返ってみるのも意味のあることと思う。屯田兵村や入植地の「開拓教育」は、北海道教育の源流ともいえる。開拓と子弟教育を両立させる工夫、父母や地域の子どもの教育に対する熱い思い。そこには貧しくとも肌の温もりがあった。学校では農業教育が重視された。北海道農業は後継者不在、国際化など様々な問題を抱えている。また、命を尊ぶ心の涵養や環境問題と農業のかかわりにも目を向ける必要がる。今、屯田学校・開拓教育を取り上げる理由である。

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  • 敗軍の将、輝く
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    明治41年10月26日永眠。享年73。東京の新聞は、榎本武揚の葬儀を盛大な“江戸っ子葬”と報じた。旧幕府軍で蝦夷国総裁として新政府と対立し、箱館戦争で“敗軍の将”となった榎本武揚。しかし敗将の“その後”は、新政府の中枢で日本の外交史と“因縁の地”北海道の開拓に大きく貢献を果たすものだった――。榎本武揚の生きざまと榎本を巡る人々を生き生きと描写したノンフィクション。
  • ハスカップとわたし
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    ハスカップは苫小牧の風土を象徴するソウルフード。楚々としたやや洋風な風情で、食べてみると酸味だけでなく驚くほど多様な味。苫小牧や千歳の勇払原野一帯から北海道各地に広がるハスカップは、世界の花卉園芸界でも、ポスト・ブルーベリーの位置にあるのです。苫小牧東部地域(苫東)にあるハスカップの自生地を「コモンズ」(地域が共有するかのような土地)ととらえ、地域住民への聞き取り調査などを含めた実態調査を実施。開拓時代からの暮らしの中での位置づけや、存亡の実態、環境コモンズ研究会のフォーラムでの講演や提言をまとめた、「勇払原野のソウルフード」苫東のハスカップを体系的総合的にとらえた一冊。
  • 緑の手づくり―自然に近い森をつくる「生態学的混播・混植法」の成り立ちと広がり
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    著者の吉井と岡村は、1991年から25年以上にわたり、主に北海道内の治水事業などの公共事業によって現れる裸地にその地域の「自然に近い森」、すなわち広葉樹中心の混交林を生み出す取り組みを行ってきた。その取り組みが「生態学的混播・混植法」である。樹木による緑化は、手段である植樹とその目的である樹林の出現に大きな時間差がある。そのためか、植樹会で行った植樹が本来の目的である樹林形成につながったのかどうかの検証がなされない例が多く見られる。これらの手段が目的化してしまった“イベントとしての植樹”を良しとしない著者たちは、自然林の成り立ちについて考察し、ダイナミックかつ繊細な自然林成立の過程を人の手でなぞりながらその成果を検証し、改良を重ねていく。その歩みを克明にたどったのが本書である。一般的に、自然林の再生には数十年から数百年の時間がかかると言われている。それを本書の著者たちは、わずか10年程度で高さ10m程度の樹冠層を有する広葉樹中心の混交林造成ができるまでに技術開発していくのである。著者たちが手がけてきた森は、北海道内に約200カ所、樹種は広葉樹を中心に73種、植えたポット数は約20万個に上っており、追跡調査によるデータの蓄積も行われている。読者は、その実績の数々にきっと驚かれるに違いない。この取り組みが全国に広がり、その地域での緑の手づくりに少しでも貢献することが本書の願いである。
  • 森と水と島の話 天売島応援プロジェクトと達人たち
    5.0
    「天売島応援プロジェクト」の現在地点 森の整備×馬搬集材×製材×建築×植栽=?? 今すべきこと、できることを明確にし、達人たちと力を合わせることから、まずは始めよう。 ――応援といいながら、一番楽しんでいるのは、わたしたちなのだけれどね。 かつて水不足に悩まされた北海道の離島で、人々の手により復活した「水源の森」。 その植林から約半世紀が経ち、過密に育った森に手を入れる時が来た。 森への負担を最小限に抑え、間伐材を島内で生かす達人たちのワザをご覧あれ!
  • りんご侍と呼ばれた開拓者
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    戊辰戦争に敗れ賊軍として北海道余市に移住させられた旧会津藩士たちは、苦難の末に「りんご王国」を築き上げた。 彼らの再生を描いた表題作をはじめ、北海道を舞台にした4つの短編秘話を収録。
  • 流刑地哭く クリスチャン典獄と白虎隊看守長
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    明治政府は道庁に囚人の強制労働を命じ、道庁は炭鉱や道路建設で囚人を酷使した。彼らは二人一組で鎖につながれ、重い鉄丸を引きずって仕事に追い立てられて大勢死んだ。遺体が路傍に埋められることも。クリスチャン典獄と白虎隊看守長の囚人保護の努力も空しかった。北海道開拓史上の拭いきれない一大汚点を集治監、監獄をめぐる挿話で明らかにする。
  • ロシア国境記者
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    1994年から98年にかけてウラジオストクやモスクワに、NHK特派員として駐在した著者が、ソ連の崩壊そしてその後の苦渋に満ちたロシアの歩みを、地域的な視点と好奇心を持って取材し描いた。取材を重ねる中で、著者は混乱や矛盾の裏側に隠れ、なかなか見えにくいロシアという国の潜在力や懐の大きさを感じる。読者は、テレビ国際報道の最前線で何が行われているのか、その一端に触れることができるだろう。

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