泉典子作品一覧

  • 死ぬまで続く恋
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    1巻1,760円 (税込)
    イタリアからのメールがぷつりと途絶えた2021年。その日、スポーツクラブで思いがけずあの人の背中を見た。まさかこんなところに!? 次の瞬間、私にはわかった。あぁこれが彼からの「合図」なのだと――。 1975年、伊紙でペンパルを募った33歳の主婦・伶子。数多の返信の中でも、パオロという男とは、不思議なほど文学や芸術の好みが一致した。育児に追われつつも勉学への志断ちがたく煩悶する伶子に、サラリーマンの夫はまったく無頓着で、海の向こうの男へと精神的傾倒を深めていく。 転機は78年、ついにふたりは対面した……。
  • 死ぬまで続く恋はあるか
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    アルベローニは一般の思い込みに反して、何歳になっても恋愛感情を失わない人はいると考える。常識からすれば、ふたりは最初は相手に首ったけでも、やがてはさまざまな日常的感情に、否応なく毒されるようになる。その結果、ふたりの幸せな関係にやがて陰りが見え始め、いつしか平凡なカップルに変わっていく。しかし、もし相手に対して誠実であり続け、相手を尊重し続けることができるなら、かつての情熱が衰えることはない。著者は本書の最後に、終生愛しあうための秘訣を挙げているが、秘訣であるものは、ふたりの感情がまだ熱かったころには、ごく自然に存在したものだった。もしその原則が生き続けているなら、ふたりの関係は、衰えることなく続くことだろう。本書は、長い年月を真に愛する相手とともに過ごした人にしか書けない、実感のこもった貴重な恋愛論である。

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